ポジティブと能天気の違い

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ポジティブとネガティブを比べたら断然ポジティブが良い事だというのは皆さんもおわかりだと思います。
時代の流れや変化によりネガティブ思考が数十年前よりも格段に増え、よりポジティブ思考の大切さというのが多く提言される時代になったと感じています。
しかしポジティブという言葉が多く使われるようになってから本当のポジティブと、ただ明るい能天気なだけの人の違いは分類されないまま一括りにされているように感じていました。

【勘違いポジティブ】

多く見受けられるのが、能天気な人が自分をポジティブだと思い込んでいることです。
こういった人の場合は他人の意見に耳を傾けない、人の意見を聞かずに落ち込む事がないから私はポジティブなんだという勘違いをしています。
前向きという点では同じなのですが、本当のポジティブな人はリスク回避を計算した上で「大丈夫」という確固たる安心マインドを保てるのです。
一方の勘違いポジティブな人はリスク回避が計算されておらず「なんとかなる」という漠然としたものへの期待を抱く行為をポジティブと捉えがち。
ポジティブだと思っていたけれどよくよく考えてみたら能天気で無鉄砲な人でしかなかったという事も少なくありません。
自分の性格を「ポジティブ」だと言い切る人の中には勘違いポジティブも多く含まれているため注意が必要です。

【勘違いポジティブと本当のポジティブの違い】

大きく分類すると見分けが付かないと思いますが、言動や行動でハッキリと分かれます。
いくつかのチェック項目を挙げているので、自分自身だけではなく周りの人にも当てはめてみてください。

<勘違いポジティブ>
・リスク回避が計算されていない
・根拠のない自信
・他人の意見に聞く耳を持たない
・自分を信用しすぎている
・良い意見だけ鵜呑みにして悪い意見に無視や反論をする
・自分の事しか考えていない

<ポジティブ>
・リスク回避が計算されている
・自分の力量がわかっている
・良い意見に甘んじず悪い意見も自分の中で上手い解釈が出来る
・自立している
・他人を思いやる気持ちが強い
・熟考してから答えを出す
・目標が常に上に向いている

これらを比較すると自分への過信と他人への配慮に欠ける点が勘違いポジティブの人にはよく見られる傾向があると感じました。
確かにネガティブにならないということは素晴らしいことですが、他人への影響を考えるまで至らない点が勘違いポジティブには多いでしょう。
特に人から何か耳が痛くなる事を言われたとします。
勘違いポジティブの人はそれを「八つ当たり」だとか「僻み」だと捉えて気にしなくていいものと思い込み、その言葉の意味を理解しようともしません。
ポジティブな人は「相手は自分の事を思って言ってくれたんだ」という相手がどうしてその言葉を言ったのかに着眼してそれをポジティブに捉えられるように自分で良いものへ変換できる強さを持っています。
本当のポジティブ思考の人は他人の意見と共存できる人です。
良い意見だけを取り入れるのは確かに上昇志向のある方にとってはとても大切な事ですが、マイナス意見が持っているリスク回避の部分を理解しないという事はとても勿体無い事だと私は思います。

【勘違いポジティブが放つ違和感】

いつも笑顔で明るい人は一緒にいてとても気持ちが明るくなりますよね。
しかしその中で本当のポジティブの人と勘違いポジティブの人では周りに与える影響が大きく変わります。
一番わかりやすいのが「根拠」と「思いやり」が有るか無いかの点だと感じました。
勘違いポジティブの人には根拠のない自信と自分さえよければ良いという事が発言や行動の節々に見られるため一緒にいると違和感を感じてしまいます。
明るくて良い人なんだけど何故か手放しで信用できない・・・と感じている場合はその違和感は間違いではないかもしれません。
ポジティブな人は一緒にいて前向きになれたり元気をもらえる存在ですが、勘違いポジティブの場合はどこか不安を感じる物があります。
大まかに見ると明るくて前向きな人だと感じていても、発言や行動の中に根拠の無い自信や都合のいい解釈が見受けられるとそこに違和感を覚えることも。
本人が放つポジティブさの中に危うさを感じたらそれは勘違いポジティブの典型かもしれません。

【ポジティブが苦手に思う人】

世の中にはポジティブ思考が苦手な人が居ますが、その中の多くは勘違いポジティブによる弊害から生まれたものだと感じています。
本当にポジティブな人は他人を思いやる気持ちがあるので相手にポジティブを押し付けたりなどしません。
反対に勘違いポジティブの人の場合は他人への配慮に欠け根拠の無い自信を持っていることから落ち込んでいる人への配慮の仕方が雑であったり押し付けがましくなる傾向があるように思いました。
本当にポジティブな人は相手の話を全て聞き入れ相手に合わせた伝え方ができ、相手を褒める事ができます。
相談をして気持ちを軽くしてくれる、自分をわかってくれるという安心感を与えてくれるのが本来のポジティブが発揮できる癒しの力です。
自分だけが明るく振舞えば良いのではなく、時には相手に合わせ自分の前向き思考のマインドに少しずつ相手を引き上げてくれる人こそ真のポジティブマインドの持ち主だと言えます。
今までポジティブな人が苦手だと感じていた人の中には勘違いポジティブから受けた違和感で嫌悪感を覚えた人も少なくないと思います。
一見見分けが付けにくい事から一括りにポジティブは苦手と思われるのも仕方がないですが、思い返してみると嫌だと感じたのは勘違いポジティブの押し付けだったのかもしれないと気づく事があるかもしれません。

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