プレゼンテーションとは、自然さが大切?

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いつの時代も、今も昔も、プレゼンテーションを実施する際の「自然さ」が鍵となる。
こうした自然さは、無理やり作り出せるようなものではない。デールカーネギーは言う。


真に効果的なスピーチをするためには、訓練を積んできたことを決して聞き手に悟られないように、これ以上ないほど自然な口ぶりで語らなければならない


どんなに技術を磨いたとしても、どれほどの大量のデジタルツールをプレゼンテーションに取り入れたとしても、そうした技術やツールは、あくまで物事を分かりやすく、シンプルにするために、
そして話し手と聞き手との間に生じる親密な一体感を支えるために使われるべきである。


テクノロジーや最新のツールは、我々の能力を大きく広げ、メッセージを増幅してくれる可能性がある。

だが、それらは分別をもって、控えめに利用すべきであり、違和感のない、自然な形でプレゼンテーションに取り入れなければならない。
さもないと、こうしたツールはコミュニケーションを妨げる障壁になってしまうだろう。


いかにシンプルに効果的にメッセージを伝え、物事を分かりやすく、印象的な形で説明し、コミュニケーションの基盤である人と人の心のつながりを深められるかにかかっている。


マルチメディアは、効果的につかえばこうした役割を果たすことができる。
だが往々にして、マルチメディアを用いたプレゼンテーションがテクノロジーやビジュアルばかりに精力を注ぎ、聴衆と心を通わせることをおろそかにしているからである。


スピーチであれ、音楽の演奏であれ、大切なのはツールではなく、聴衆と心を通わせながら、心のこもったパフォーマンスを行うことである。
この裸のプレゼンテーションの本質は、聞き手が3人であれ、300人であれ、明快かつ率直なスピーチで彼らを引き込み、心を通わせることにある。
それは何ごとも包み隠さず、あえて無防備な自分をさらすことを意味する。



何ごとにも囚われない、あれこれ思い悩むことがない。他人にどう思われるかを気にしたりしないし、自己不信に陥ることもない。
人目を引くトリックや仕掛けや、それらを成功させなければならないというプレッシャーとも無縁だ。


これはパフォーマンスではなく、会話だと考える。プレゼンテーションをパフォーマンスになぞらえたくなるのは人の常である。
あなたは大衆の前でライトを浴びてステージに立つ。彼らはあなたから何かを受け取るためにそこに来ている。
パフォーマンスから学べること、緊張をほぐす方法や、よく通る声の出し方などはいくつもある。


とはいえ、プレゼンテーションはパフォーマンスというより、むしろ会話だとみなした方がずっといい。そしてジャズには多くの共通点がある。
ジャズミュージシャンは他者への共感に満ち、かれらの声にじっと耳を傾けられる人間でなければならない。まさに対話の音楽である。
この自然さはなによりも大切てあり、ステージでの感覚は大規模な会話といっても良い。



堅苦しくなく、一方的であってはならない。むしろ友達や同僚との会話のようなつもりでプレゼンテーションをおこなった方が良い。
その自然さとは何か、それは自分が背負っている古い習慣やルールから解き放つとこから始めることだ。

これは年間100冊以上の読書を通じてお勧めする一冊
ガーレイノルズ著裸のプレゼンターである。


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