周りを気にして生きているあなたへ。【私の暗黒の中学生時代】~スカート丈と靴下編~

記事
コラム
この記事は、周りを気にしすぎて、生きづらい思いをしているあなたに、
「私だけじゃないんだ!」と思っていただけたら、そう願って書きました^^

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「はぁ…(大きなため息)。今日も学校行かなきゃ…」

私は中学2年生女子。花咲トロミ。13歳。
(当時流行っていた音楽グループは、「SPEED」よ)

朝、制服を着る。
鏡の前で、スカートの丈の長さを異常に気にして、ちょうど膝の上くらいになるよう調節する。

スカートの腰まわりを、2回折ると、ちょうどベストな長さになる。

なぜ、スカートの丈の長さを気にしているかって…?

それは、スカートの長さは、女子のヒエラルキーの階層で、重要な「しるし」だからです。

私は、スクールカースト「中間層」に属しています。
スカートの丈をパンツが見えそうなくらい短くしているのが、ヤンキー系やギャル系。眩しく輝いていて、お洒落で、私なんかが、とてもじゃないけど話しかけられない御方達。

もし、私のスカートの丈を膝上より短くしてしまうと、ヤンキー系やギャル系の方達に、
「え?花咲さん、なんであんなにスカート短いの?イキってない?」って言われるかもしれない。(妄想)

恐れ多くて、膝上より短くは、絶対にできない。
だから、スカートを3回折ったらダメなのだ。2回なのだ。(重要!)

私は中間層の人間なので、スカートを短くしすぎてはならない。
かといって長くしすぎて、ダサいと思われて、「花咲さん、だっさ~!ウケル~!」と言われるのも避けたい。(妄想)

そんなこんなで、スカートの丈が短すぎず(イキっていない)、長すぎない(ださくない)、中間層の私に、ちょうど良いベストな長さが、膝の上なのです。(2回折る!)

そうそう、靴下も重要です。(お忘れなく!)
ヤンキー系やギャル系の御方達は、お洒落なルーズソックスや紺のハイソックスを履いておられます。

中間層の私は、上層部の方達御用達のルーズソックスや紺のハイソックスを
履くことは許されません。(ここテストに出るよ)
かといって、無地の短い白い靴下はダサいと思われるかもしれないので、ちょうど良い塩梅の、「白いハイソックスのワンポイントマーク付きの靴下」に辿りついたのです。(世紀の大発見!)

同じ中間層のお友達のほとんどが、「白いハイソックスのワンポイントマーク付きの靴下」を履いているので、それが正解なのだと思います。(ホッ…)

このワンポイントマークを何にするかも重要です。

ハイブランドのものだと、「花咲さん、イキってない?」って言われるかもしれないので(妄想)、無難なマークにする必要があります。

私は、母が平和堂で買ってきた、「ワニのマーク」のワンポイントの靴下を履いて学校に行きました。

すると、ギャル系の方から、お声がかかりました。
普段中間層のお友達とばかりしゃべっているので、ギャル系の方からお声がかかると、とても緊張してしまいます。
そして、自分に価値があるような誇らしい気持ちにもなります。


ギャルA子:「花咲さん、その靴下って…ラコステ?可愛い~!」

私:「えっあっ、あっ、ありがとう~!」(挙動不審)

ギャルB子:「ちょ待って!A子~!花咲さんの靴下、ラコステちゃうって!クロコダイルじゃない?(爆笑)」

ギャルA子:「ほんまや!(笑)めっちゃ似てるけど、よく見たらラコステじゃないやん!超ウケル!(爆笑)」

私:「えっあっそうなんや!教えてくれて、どうもありがとう~!(照笑)」

ギャルA子、B子は、笑いながら、去って行きました。

私は、この一連の流れが終わったことに、ホッと胸をなでおろしました。
実は私はラコステもクロコダイルも、よく知らなかったのですが、ギャルの方達に、とても笑っていただいて、その場の盛り上がりに貢献できたことに、とても嬉しい気持ちになりました。

※けっして、クロコダイルを下に見ているということではありません。その点はご理解ください。

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はい、今日はスカートの丈の長さと靴下について、お送りしました。

学校内に存在するスクールカースト中間層だった私が、どのような思考で、毎日サバイバルしていたのか、少しわかっていただけと思います。

中学生だった頃、私は、「自分の基準」ではなく、「周りにどう思われるかという基準」で、生きていました。

「私はこれが好きだから」
「私はこれがお気に入りだから」

そういう理由で、何かを選択するということは、ほとんどありませんでした。

「周りに変だと思われないか」
「周りにイキっていると思われないか」

これが、すべてでした。

周りの評価 = 自分の価値

でした。

周りの評価で、一喜一憂して、アイデンティティなんてものは、皆無でした。

自分の好きなこと、嫌いなこと、やりたいこと、やりたくないこと、が全然わかりませんでした。

「自分がない」とは私のことだな、とよく思っていました。

「明日が来なかったら、いいのにな…」と思って、毎日過ごしていました。

色がついていない毎日、灰色のような毎日でした。(かわいそうだったね…)

うん十何年経った今は…
好きなスカート丈で、好きな靴下を履いて、色のついた毎日を過ごしています。(よかったね…)

私の暗黒時代…
小、中、高時代…

当時の私のように、自分らしさがわからず、周りばかり気にして生きている方がもし今おられたら、私はそんな方達の力に少しでもなりたい、心からそう思っています。

こんな長い文章を読んでいただいて、ありがとうございました!
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