憧れの職場を1年で退職した話

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今年の3月末、勤めていた職場を退職しました。

退職した理由は、職場のA先輩との人間関係です。
その先輩といると、とても心が苦しくて、辛くて、どうしようもなかったのです。

お給料の良いところで、仕事内容も気に入っていました。
非常勤でしたが、入職するのも難易度が高くて、内定が出た時は飛び上がるほど喜びました。

これまで勤めていた職場は、最低限のお給料だったり、無償のボランティアだったのです。

だから、この職場でけっこうなお給料をもらえることが、自分の価値が高められたような気がして、誇りのように思えました。
毎月口座に振り込まれる額を見て、「へへん!」と鼻高々でした。

「ずっとここで働きたい!」そう思っていました。

ところが…
仕事が繁忙期に差し掛かり、毎日A先輩と2人チームで動くことになりました。
A先輩は、仕事が出来て、優秀で、粘り強い方でした。

ただ、毎日2人で仕事に取り組むうちに、A先輩に違和感を覚えることが増えました。

・職場の人や関係者の悪口をめちゃくちゃ言う。私が同調しないと、あからさまに不機嫌になる

・私が提案したことを、会議で自分の意見として堂々と発言する

・自分のミスは、ミスなんかなかったという振舞いをするけど、他人のミスにはとても厳しい

・とにかく言い方がきつい。圧がすごい
(「花咲さんの性格だから直しづらいとは思うんだけど」が枕詞)

・「できないこと」ばかり指摘する、自分がみすぼらしく思えてくる

…などなど

A先輩とずっと一緒に過ごしていて感じたことは、A先輩は、子分を欲していて、子分にならない人を敵とみなしている、ということでした。

私は、A先輩から誰かの悪口を言われても、ただ聴くだけで同調はしませんでした。

そういう振舞をしているうちに、どうやら敵とみなされたようで、冷たい態度を取られるようになりました。

私は根っからの気にしいな性格で、豆腐メンタルで、調和大好き人間です。

A先輩からの風当たりの強さには、とてもじゃないけれど、耐えられませんでした。

A先輩からキツイ言葉を投げかけられた時は、会社のトイレで泣きました。

職場の椅子に座っている時も、涙が出そうになり、なんとか我慢してこらえました。

帰りの電車の中でも、ハンカチで顔を抑えて、声を漏らさないように泣きました。

夜、眠れなくなりました。

朝起きると、涙が止まらなくなりました。

プライベートでも、A先輩の存在が脳内にチラついて、楽しかったことも、楽しめなくなりました。

A先輩とうまくやれない私が悪いんだ…と自分を責めていました。
それでも、なんとか出勤して、職場では口角をあげるようにこころがけました。
めちゃくちゃ辛かった…
笑顔を作っていても、心の中は嵐のようでした。

なんとか1日1日を耐えましたが、
でももうA先輩とチームで働くことに、限界を感じていました。

ほんとうは仕事を辞めたくないけど、もう辞めないと、A先輩から離れないと、心がもたない…心が壊れてしまう…!
(縁切り神社に行き、必死に縁切りもお願いしました><)

それは12月のこと。
職場の面談で、上の方に、心の内を伝えました。
この職場は、A先輩を中心にまわっているので、環境調整はできません。
A先輩は来年度もこの職場にいることは確定していました。

私は非常勤だったので、来年度更新しないこと=退職の希望を伝えました。

上の方からは留まるように言われましたが、良いお給料よりも、仕事内容よりも、自分の心が何よりも大切だと思いました。

来年もA先輩と一緒に仕事をしている自分を想像すると、吐き気がしました。

「辞める」と決断してからは、もうあと3ヵ月でA先輩と離れられるという事実が安心に繋がって、なんとか働けました。

こうして、せっかく手に入れた希望の職でしたが、1年で手放すことになりました。

今でも「辞める」という決断をしたことに、後悔はありません。
あのまま続けていれば、私の心はもっと深刻な状態になっていたと思います。

これまでの私だったら、A先輩に気に入られるように振舞って、忖度して、迎合して、A先輩の子分として職場内のポジションを確保して、仕事を続けていたかもしれません。

でも、今の私は、それはしなかった。したくなかった。
人の悪口は言いたくなかった。私はその人を悪く思っていなかったから。

他の誰かなら、A先輩ともっとうまくやれたかもしれません。
でも、私には無理でした。

最終出勤日の日、A先輩から手紙とハンカチをもらいました。
「お世話になりました」と受け取りました。

家に帰って…
手紙をさらっと読んでみると、
「きつく当たってごめんなさい」と書いてありました。

いろんな感情が沸き起こりました。
この一言で、今までされてきたことをチャラにはできない…!

私はその手紙とハンカチを、思い切ってごみ箱に捨てました。
(ハンカチには罪はないのですが…ごめんなさい)

すると、少し気持ちがすっきりしました。

もう二度と会うこともない、A先輩。
私はあなたから、
「こんな人間にはなりたくない」というリアルな人間性を教えられました。

そして、この世の中には、私とは「合わない人間」がいること、
「合わない人間」と一緒にいると、心が苦しくなって、自分が消えてしまいそうになることを実体験をともなって教わりました。

職場のパワハラや人間関係で苦しんでいる方がいたら…
「合わない人間」と一緒にいることで、あなたの心が壊れそうになっているのなら、まず何よりも一番にあなたの心を守る選択をしてください。

そう切に願っています。

とても長くなりましたが、今回は以上です。
ご覧いただいてありがとうございました!
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