狭い場所へは逃げないで

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コラム
先日【逃げるが勝ち】という記事に
『ツラい時は逃げても良い』
と、書きました。
(詳しくは、コチラ↓)


ですが、ただやみくもに逃げれば良いという訳ではなく、逃げる時には大事なキーワードがあります。

『今よりも広い場所へ』
そして今、あなたが所属していない
『新しい場所へ』

アドラー心理学について書かれた著書【嫌われる勇気】では、このコトを
「より大きな共同体の声を聞け」
と、書いています。
(【嫌われる勇気】は、私が心理学に興味を持つきっかけとなった、バイブルのような本です。
気になる方は、探して読んでみて下さい☆)

今よりも広い場所へ

例えば、学校に行くのがツラいと家に引きこもるのは、学校→家とより狭い場所へ逃げてしまっているコトになります。
そうではなく、学校に行っているはずの時間で新しいコトを習ってみたり、義務教育でないのなら退学して働きに出てみる、環境が許せば転校するのもアリです。

このように、より広い場所や、あなたが今まで接点のなかった場所に居場所を作ってみるコトが大事です。

今あなたが属している場所の中から、より狭い場所へ逃げて行くと、最終的には一番小さい殻=自分に閉じこもるしか方法がなくなります。

学校で居場所がなくなり、家にこもる。
最初は心配してくれていた家族とも次第に上手くいかなくなり、自分の部屋から出なくなる。
そうすると、最後は自分しか信じられなくなります。

でも、その時にはもう、最後まで信じられると思っていた自分との対話も上手くいかなくなっています。

「自分のコトは、自分が一番よく分かっている。」

果たして、本当にそうでしょうか?
【心のお片付け】にも書きましたが、あなたは今までどこにも行かない感情を、ぐちゃぐちゃにして丸めて心の奥の方へ追いやって、見ないようにしてきたはずです。


学校でトラブルがあった時、あなたは自分自身の声に耳を傾けて、きちんと対話しましたか?
家族と上手くいかなかった時、
「ツラい、悲しい、寂しい」
と叫んでいる声を、ちゃんと聴いてあげましたか?

最初から自分の声を聴かずに笑ってごまかしたり、ツラくないふりをしてきたのに、今さら自分の声を聴こうとしても、自分自身がもうへそを曲げてしまっています。
上手く自分の感情を出せなくなっています。

だから狭い場所ではなく、広い場所に逃げて欲しいのです!

新しい場所へ

より狭い場所へ逃げるのは、
『ここなら私の気持ちを分かってくれるはず』
と、期待しているからです。

この
「分かってもらえるはず」
という期待があるからこそ、自分で伝えようともせず、向き合おうともせず、それでいて
「何で分かってくれないの⁉」
と怒ります。

そして、勝手に
「また裏切られた」
「理解してもらえなかった」
と、より狭い場所へと閉じこもって行くのです。

広い場所や新しい場所なら1から関係を築かないといけないし、最初から
「分かってもらえる」
という期待もありません。

閉じこもるコトは、逃げるコトとは違います。
逃げるコトは、1からやり直すコトです。

今いる場所から逃げて、また違う場所で再スタートする。

その為には次はどこへ行こうか、何をしてどんな話をしようかと、自分自身と向き合わなくてはなりません。
それは傷を負った心の状態ではとても勇気のいるコトですが、これからのあなたにはとても大切で、そして必要なコトです。

せっかく”変わらないコト(現状維持)”ではなく、”この場から逃げる”という大きな決断をしたのです。
ゆっくりと時間をかけて自分の声を聴き、より広く、大きくて安全な場所へ逃げて下さい。

そうすると、今まで悩んでた世界はものすごくちっぽけで、広い世界のほんの一部にしか過ぎなかったコト。
この大きな世界では、自分の知らないコトがたくさんあって、可能性もいっぱいあって、自分でも気付けなかった自分がいるコトに気付くでしょう。

狭い場所へ逃げて、それまでの自分を変えるコトは、ものすごく難しいです。でも、広い世界に行くと、自分が変わらなくても周りの世界が変わります❣

見るもの全てが新鮮で、新しい空気で。。。
そうすると、自然と自分の考えも価値観も変わるものです。

あなたは”変わらないコト”ではなく”逃げる”という、大きな大きな決断をしたのです。
勇気を振り絞って
「ここにいたくない!」
と、言えたのです‼

その強い意志があれば、より広い世界・新しい世界をのぞいてみるコトが出来るはずです。
その決断が出来たあなたを、私は心から応援しています😊
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