自己肯定感とは。。。?

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学び
今回のテーマは、キャリアトランプのファシリテーター資格で、一番最初に教わったコトでもあります。
(キャリアトランプってなぁに??という方は、1つ前の記事を先にご覧下さい↓)

自己受容と他者承認

まずは自己受容について。

キャリアトランプでは、自己受容について
「自分に”OK”を出すコト」
と、学びました。

それも
「出来ていない自分に対して、積極的に認めてあげるコトが大切だ」
と。

これ、聞いた時は
「ふん、ふん、なるほど~」
なんて思っていましたが、実際にはかなり難しいです。

イケてる自分・得意分野で活躍する自分は、誰しもが自分自身のコトを誇らしく思えるし、周りからも認められやすい。
でも、ダメな自分や失敗した自分って、早く忘れたくて、なかったコトにしたくて、つい隠してしまいがち。

だけど、まずはそんな自分と向き合ってみる
闇に葬りたかった、恥ずかしい自分にこそ、向き合ってみる。

出来ない自分を受け容れる為には、まずは”出来ない自分”と向き合わなければいけません。

そして、
「それでいいんだよ」
って、自分を受け容れてあげる。

「失敗しちゃったけど、何か?」
って開き直るのも、
「苦手なんだもん、仕方ないじゃん!」
って逆ギレするのも、
「私こーゆーのダメなんだ~ハハハ」
って笑ってごまかすのも、実は出来ないってコトを自分が一番認められていない状態なんです。

周りの人が簡単にこなせているように見えるコトが出来ない時、
「何で出来ないの!?」
ってイライラするコトもあるし、それを
「そのままの自分で良い」
と、心から受け容れるのは、なかなか難しい。

でも、ここを乗り越えないと、他者承認はもっと出来ません。

他者承認は他者を承認する、つまり
「自分以外の誰かを受け容れるコト」
です。

自分を受け容れられない人に、他の誰かを認め、受け容れるコトは出来ません。
まずは等身大の自分に”OK”を出して、そして周りの人にも”OK”を出してあげる。

「私は大丈夫」
なんて強がらなくても良いし、
「守ってくれなきゃ生きていけない」
なんて弱いふりをしなくても良い。

ただありのままの自分、そのままの出来ない自分を認めて、愛してあげる

「出来なくても良い。
ワタシは、ここにいるだけで素晴らしいんだ。」

流れに逆らわなくても、
反発したり攻撃しなくても、
大きくも小さくもない、
ただそのままの等身大のワタシを愛して、
そして、近くにいるアナタを尊敬する。

私がカウンセリングの入口で学んだ、大切なコトです。

自己肯定感って。。。?

次に、自己肯定感について。

自己肯定感とは、
「自分は大切な存在である」
「自分は価値のある人間だ」
と、”自分自身で”感じるコトを指します。

決して
「自分は優れた人間だ」
と、感じるコトではありません。

先ほど自己受容でも触れたように、『イケてる自分・得意分野で活躍する自分』だけでなく、『ダメな自分や失敗した自分』も含めて、です。

たとえ人と比べて劣っている部分があったとしても、
「自分はただ一人のかけがえのない存在である」
と感じ、ありのままの自分を
「これで良いんだ」
と、思える気持ちのコトを言います。

つまり『自己受容が出来ている状態』は、『自己肯定感が高い状態』と言えますね。

キャリアトランプのワークでは、ご自身の経験を語ってもらうシーンがたくさんあります。
「あんなコトがあったなぁ」
「こんなコトしたなぁ」
「あの時は楽しかったなぁ」
「あれはツラい体験だったなぁ」
等、これまでに経験した、自分自身のコトを思い出しながら、話して頂きます。

その様々な経験があって、今の自分がいる。
良いコトも悪いコトも、成功体験も失敗した経験も、全てあなたの一部です。

”あなたにしか”出来なかった経験。
その経験を通して、”あなただから”感じられたコトがあったはず。

自分で100点満点が付けられる良い経験も、ギリギリ30点というような反省点も、それら全てが私自身だと認めてあげるコトが大事なんです。

こうして、繰り返し積極的に自分自身を認める練習(自己受容)をしていくと、自然と自己肯定感が高まっていきます。

自己肯定感は、訓練で高められるコトが分かっています。
ちなみに赤ちゃんは、自己肯定感がものすごく高い状態で生まれてくるんだそう。

人は生まれながらに、自己肯定感が高い生き物
だから、成長する過程で低くなっても、必ずまた高めるコトが出来るのです。

私は、モヤモヤしたりイライラした時は、必ずココに戻ってきます。
「今の自分は、ちゃんと自己受容出来ているだろうか」
と。。。

自己肯定感 高い人と低い人の違い

続いて、
「自己肯定感の高さでどう変わるのか?」
に焦点をあてて、お話していきます。

自己肯定感が高い人と低い人が決定的に異なる点は、物事のとらえ方・受け取り方です。

同じコトが起きても、自己肯定感が高い人と低い人とでは、とらえ方・受け取り方が異なる為、結果が全く違ったものになります。
(心理学用語では、”認知の歪み”と言ったりします。)

同じ状況に出くわした二人が、受け取り方の違いだけで、全く別の感情が湧きます。

たとえば、あなたが親や上司に褒められたとしましょう。
自己肯定感が高い人なら、
「役に立てたんだ」
と、素直に喜べるでしょう。

一方、自己肯定感が低かった場合、
「嫌味?
おだて??
何か裏があるんじゃないか?」
と、素直に受け取れずに、疑心暗鬼になったりします。

逆に怒られた場合も、自己肯定感が高ければ素直に自分の間違いを認め、場合によっては
「ここで気付けて良かった。
次回から気を付けよう」
と、前向きにとらえられるでしょう。

しかし、自己肯定感が低い場合は認知の歪みによって、以下のようなとらえ方をしてしまうと言われています。
・拡大解釈/人格否定:「自分はダメな人間だ」と、思い込む
・完璧主義:「今後同じミスは絶対にしてはいけない」と、自分を追い込む
・猜疑心:「あんなに怒るなんて、もしかして私のコト嫌いなのかな?」と、不安になる
・拒否反応:「あんな言い方しなくても良いのに!」と、逆ギレする
どれも怒られた内容に対してではなく、自分や相手の人格に問題があるようにとらえてしまい、問題がすり替わっているコトが分かります。

このように起きた出来事は同じなのに、自己肯定感の高さによって受け取り方が全く異なって来ます。
受け取り方が異なると、それによって様々な感情が湧き、その後の自分の行動や態度にも影響を与えます。
だから、結果が変わるんです。

自己肯定感が低い人の共通点は、相手の言動によって自分の感情が左右されてしまう点にあります。
自分で自分のコトを認められていないので、対人関係において、どうしても
「この人は自分のコトを認めてくれているか」
に注目してしまうからです。

たとえ相手が自分のコトを認めてくれていても、自分自身が心の底から認められていないので、
「こんなヤツのコトを、この人は本当に受け入れてくれるんだろうか?」
と、常に疑いの目で見てしまうのです。
(褒められても素直に受け取れないのが、それに当たります。)

これは、自分がまずいなと感じている料理を、隣で友人が
「美味しい~!!」
と、食べているようなものです。

「ほんとに?」
と疑ったり、
「いやいや、まずいでしょ」
と否定したり、
「この人とは合わないかも」
と、拒否したりしてしまうのです。

根底に”私なんて”がある人は、それだけで色んなコトに対して不安がつきまとったり、否定的になってしまったりします。

更に自己肯定感が低い人は、自分が認められない分、他人に認めてもらうコトでその穴を埋めようとします。
これを”承認欲求”と言います。

承認欲求が強い人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
①自慢話が多い→自分を良く見せたい、スゴいと思われたい
②アドバイスばかりする→相手に存在を認められたい
③人の批判ばかりする→他人を落とすコトで、自分が上だと感じたい
④怒りっぽい→怒りで相手をコントロールするコトで、自分の立場を確保する
皆さんの周りにも、行動に思い当たる人がいたんじゃないでしょうか。
もしかしたら、あなた自身の行動でハッとする部分があったかもしれませんが、安心して下さい。
自己肯定感は、訓練で高めるコトが出来ます

今回は、”自己肯定感”というテーマでたくさん書いてきましたが、これを読んで
「私、自己肯定感低いかも」
と思った方。
まずは、そんな自分を受け容れるところから、始めてみて下さい。

この記事の最初に書いた通り、”自己受容”がスタート地点ですよ。

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