なぜカウンセラーを目指したか、初心に返ってみたい。

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コラム
フリーランスのカウンセラーとして、開業届を出してから、2年が経ちました。

すみません、ぶっちゃけ正直に言います。
ほとんど開店休業状態です!

…じゃあ、この仕事(カウンセリング)って世の中に必要ないっていうことだろうか?
…需要がないなら辞めちゃった方がいいんじゃないか…?

だけど、実際うつ病で苦しんでいる人はたくさんいるし、日本の自殺率はけっして減ってはいないし、需要がないなんてことは、ないはず…!と、自分に言い聞かせながら

初心に返って、なぜ私はカウンセラーになりたいと思ったのか、思い出してみようと思います。

【電話相談、何度かけてもつながらず】
旦那のうつが酷かった時のこと。死にたいと言いながらシクシク泣いている旦那に、どう接していいか分からずオロオロし…

無料で電話相談できる「いのちの電話」的な所(はあとぽーと仙台など)に何度も電話したものの、さっぱりつながらず。

不安で心細くて胸が張り裂けそうでした。

大切な家族が、死にたいって言いながらシクシク泣いていたら、本人だけではなく、側にいる家族も心穏やかではいられません。とにかく、誰かに話を聞いてほしくて、藁にもすがるような思いで何度も電話をかけていました。

あの日の私のように、不安で心細くて胸が張り裂けそうで、とにかく誰かに話を聞いて欲しい!という方の、心の支えになりたいのです。

【民間のカウンセリングルームは高い😢】
民間のカウンセリングルームに行くと、1時間7000円〜1万円ぐらいが普通です。
ただでさえ仕事を休んだり辞めたりして、経済的不安を抱えてる人にとっては、かなりの負担ですよね💦

それでも相性が合えばいいのだけれど、私の旦那はカウンセラーと相性が合わないと、かえって不機嫌になって帰ってくる事もありました。

【カウンセリングの威力を目の当たりにする】
●旦那を東京のカウンセラーさんのところに連れて行った時のこと。
それまで、うつ病になってからずっと深く刻まれたままだった旦那の眉間のシワが、そのカウンセラーさんと話をしていたら、まるでアイロンをかけたようにすーっと平らになったのを目の当たりにしたのです。

●放送大学の面接授業での、カウンセリング実習
面接授業というのは、放送大学特有の呼び方で、「スクーリング」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
受講者たちは、グループに分かれ、クライアント役・カウンセラー役・観察者でローテーションしながら、カウンセリングのロープレをしました。
私のいたグループは女性二人、男性一人の3人グループでした。
私がカウンセラー役、もう一人の女性がクライエント役をした時のこと。
彼女はクライアント役として、作り話ではなく実際に自分がモヤモヤしている事について、話してくれました。私は相づちをうったり、時に共感を示したり、質問を投げかけたりしながら傾聴していました。特に彼女に何かアドバイスをするわけではなく、ただひたすら彼女の立場に寄り添って共感しながら傾聴していたのでした。

プライバシーの問題があるので、ホントは授業の中で出た悩み事はここだけの話で他言しないように言われましたが、まぁここに書いてもどこの誰のことだか分からないし、たぶん二度と会うこともないと思われるので…^^;

個人を特定できる情報は入れずに、ざっくり悩みの概要を説明すると…

確か彼女はヨガか何かのインストラクターをしていて、生徒さんとSNSでつながっているのだけれど、自分のレッスンをキャンセルした日に、SNSでその生徒さんが余暇を楽しんでいる投稿が目に入って来て、別にそんなの気にしなきゃいいのに、どうしても気になってモヤモヤしてしまう…といった内容でした。

私はそれに対して、何のアドバイスも評価もせず、ただただ傾聴に徹していました。気にするのが変だという批評などもせず、こうすれば気にせずに済みますよ、というアドバイスも一切せずに、ただ受容と共感、受容と共感…。

途中、彼女は「あの、もう少し何か踏み込んだアドバイスとか、してくれないんですか?」
と、少々苛立ったように言ったのですが、それでも私は、アドバイスせず傾聴のスキルを使って受容と共感に徹していました。

すると、突然彼女は、ハッと何か気付いたように、目の色が変わったのです。そして、うっすらと涙をうかべてこう言うのです。

「え…?これって…どういうこと?…こんなの、別に今更、初めて気付いたことじゃないし、前から自分でも分かりきってる事だったはずなのに、急にバラバラだったものが一つにつながった感じっていうか…別にアドバイスされた訳でもないのに、どういうこと?…これがカウンセリングの力なの?」

…その時の、彼女の目の変化を、今でもはっきりと覚えています。
カウンセリングというのは、その人が元々持っている問題解決能力を引き出すスキルであるということ。

悩みに対して常に的確に解決方法をアドバイスしなくても、受容・共感をしながら傾聴しているだけでも、クライアントさんの中で、さまざまな気付きが起こるんです。そして、スッキリした顔つきになるんです。

それを目の当たりにした時に私は、もっともっとカウンセリングのスキルを磨きたい、そして、もっとたくさんの人の心を、スッキリ軽くするお手伝いがしたい、と思うようになりました。

【薬物療法偏重な日本の精神医療をなんとかしたい】
 実は日本の精神医療は薬物療法に偏っています。
海外では、まず心理療法で改善を試みて、どうしても治らない時に最後の手段として抗精神薬も使う、という位置づけなんですね。

また、例えばアメリカなどでは、カウンセリングはもっと身近で、歯医者や美容院に行くような感覚なのだそうです。

日本でももっと、心理療法を気軽に受けられる雰囲気になっていけば、うつ病を予防できたり、あるいは罹っても軽いうちに治せると思うんです。
薬を飲んでいる人も、徐々に減薬できたり、あるいは薬が全くいらなくなる人もいるかもしれません。

私はけっして薬を否定する訳ではないので、けっして自己判断で薬をやめたりせず、主治医と相談していただきたいのですが😅

もし、お知り合いでうつ病かな?と心配な方とか、既にうつ病と診断されて病院には行ってるけど先生が話しを聞いてくれないとか、カウンセラーと相性が合わないとか言ってる方がいらっしゃいましたら…

うつ病に詳しい産業カウンセラーの資格を持った人がいるよ、と紹介していただけたら嬉しいです。

あ、もちろん私じゃなくても、ココナラには、他にも愚痴聞きを出品している方がたくさんいますので、相性の合うカウンセラーを探す時に一つの選択肢に入れていただけたらと思います。(^^)

あなたが安心して心を開ける相手を選ぶということが、一番大事ですから。
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