中学校生活9

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父の七回忌も終わり、まず、最初の争点が
「私をどうするか」
だった。

もちろん、誰一人手を挙げなかった。
施設に行かせる話もあった。

大人というものは勝手なもので、「施設」というと、人目が悪いだの、と文句を言い始める、けれど自分たちは引き取りたくない。

そんな話し合いが行われた。

私は、それを聞いている自分がすごく惨めに感じてきて
「お母さんのところにいくよ」
と心にもないことを言ってしまった。

そして、その話は解決したのである。

相続の件は、まだ猶予があったのだと思う。

細かいことはあまり覚えていないが、解決するまでにいろんなことがあったので、それまでを書いていこうと思う。

私は、母親のところで生活をするようになったのだが、
「学校には行くな」「財産をよこせ」「家の掃除をしろ」「弟妹の面倒をみろ」と、押し付けてくるようになった。

母親は何をしているかというと
「パチンコ」だった。

千円持ってはパチンコ…
そして、テーブルの上には、
300円が置いてある。
それで子供らにご飯を食べさせろというのだ
酷いときには100円や50円の時もあった。

米もない…
パンもロクに買えない金額だった。

今のように100均があった時代ではないから
食料で100円は到底できなかった。

ご飯も買えず、豆腐のみで暮らした日もあった。
インスタントラーメン1袋を2人で分けて食べさせたりした。

私は、スープだけをもらい、気を紛らわした。
それでも母親はパチンコはやめなかった

そして、私が出かけるというと
人が変わったように暴力を振るう。

学校にも行けず、高校もどうなるかわからない…

私は、母親がパチンコに行っている隙を見て
唯一の友達に電話した。

「助けて、家からでられない」
というと
「今、お母さんがいないなら、そのまま自転車で家までこい、それから考えよう」
といってくれた。

私は、気づかれないよう、何も持たず、ただ自転車を走らせた。

友達の家までは、なんとか気づかれずに家に着いた。
そして、友達の母親に今までのことを話した。

そしたら「そうか、それなら我慢しておばさん(親戚)の家に行きなさい。私も今あまりお金がないから渡せないけど1000円あげるから、電車でいけるところまでいきなさい」
と1000円、渡してくれた。

私はたくさんお礼をいい、友達と電車の時間まで話をし、
別れ際に、電車の中で聞いていけとCDをくれた。

私は、電車に乗り込んだ!

「よし!逃げれた!!」
と思った。

10月半ばの話。
(ちなみに父な亡くなったのは10月2日)

私は、母親に財産も渡したくなかったし、第一父親の彼女さんへの嫌がらせも相当なものだった。
そして、毎日のパチンコ…
お金が無くなれば暴力

子供のことなど一切考えていなかった。

そして、嫌な顔をされるだろう、と分かっていても
親戚のおばさんのところへ行くことに決めたのだ
他人ならまだ我慢できる。

転校もすることになるからイジメもなくなるかもしれない
と期待と不安で電車に乗っていた。

乗り換えをして、一駅分足りなかったから
歩いた。
人に道を聞きながら

確か午前中に出たはずが、おばさんの家に着いたのは夕方だった。

おばさんにも誰にも言ってこなかったから私が来た時にはビックリしていた。

それでも、あまり問い詰めず、夜ごはんの時間も重なって、ご飯を食べさせてくれた。
まともなご飯は何か月ぶりだろう…
あの子供たちはどうしてるかな、とふとよぎったが、考えないことにした。

ご飯が終わり、なんで来たか色々聞かれた。
私はそれまであったことを、全部おばさんやその家族に話した。

「そうだったのか…、それじゃお前のお父さんを殺したようなもんじゃないか」
と一言。
「お前はどうしたいの」と聞かれ
「お願いできるならココにおいて欲しいです、学校も転校したい」「財産は兄にはやらない」と言った。

その時点でまだ、正式に財産がいくらあるのか誰も知らなかった。

おばさんには小さいころからお世話になっていたので財産くらいなんでもなかった。
私がお世話になる身分で、財産などと言っていられない、そう思った。

「お母さんにはなんていう」という問いに私は、「もう関わりたくない」といった。

そして、私は転校することになった。

転校といっても、前の学校の手続きもある。

おばさんに付き添ってもらい、転校の手続きをしに前の学校にいった。

色々大人の話をしたんだと思う。
私は違う話をさせられていた。

そして担任が
「急だから、なんのお別れ会とかもできないけど挨拶だけはしていきなさい」
と言われた。

そうか、嫌だけど挨拶だけはしていこうかな、
と思い、クラスに行くことにした。

先生の軽い説明が終わり
「今日で転校します。お世話になりました。」
というと
「やったー!!これで気持ちよく学校これるわー!!」
と何人かの生徒が叫んだ。

あぁ…挨拶なんてしなければよかった。

先生もそれに関して何を咎めることもしなかった。

そして、自分の物を持ち、教室を出た。

最後まで嫌な人たちだったな…

そう思いながら、校長室に行き、挨拶をして学校を後にした。
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