科学技術「心の場所」

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【記憶の場所】





脳の中に
心の一部と思われる
思い出を保存する場所を
発見しました。

記憶が保存されてる場所は
特定の場所がなく
思い出を思い出す時
脳全体の神経細胞が動くのです。

脳全体が家だとすると
家の各所にタンスがたくさんあり
このタンスが1つの出来事を
しまっておく場所になります。

そして
1つの出来事の
1場面1場面をしまう場所が
引き出しになります。

この1場面は
1つの出来事の中で
区切りが良い場面を脳が判断し
勝手に区切られます。

区切られたいくつもの場面を
タンスの引き出しに
1つ1つしまって行くのです。

思い出を思い出す時
まず1つの思い出のタンスを探し
引き出しから個別にしまった
場面を取り出して繋ぐのです。


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【映画で実験】





この研究に協力してくれた人は
脳に電極が埋め込まれた
てんかんにかかってる人です。

この脳に埋め込まれた電極は
てんかんの発作が起こった時
脳のどの場所で起こってるのか
特定する為の物です。

そしてこの人に
1本の映画を見てもらい
脳のどこの神経が反応するか
確認してみました。

我々の生活は
区切りなく続いている為
映画みたいに場面が切り替わる
そんな事がありません。

なので記憶と言うタンスに
場面を自動で区切って分割し
勝手に引き出しに保存します。

映画の場合は
1つの映画が
1つのタンスの役割をします。

そして場面が切り替わる所は
脳もそこを場面の区切りと
自動で判断してくれて
引き出しに保存します。


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【記憶方法】





映画を見てもらった結果
脳が映画と言うタンスを作り
その引き出しを1つ開けて
1場面をしまう準備をします。

そして
映画の場面が変わる時
脳細胞が活性化し
引き出しに1場面をします。

この時の脳の動きを見ると
2つの脳神経が
活性化してる事が解りました。

1つ目は
常に映画と言うタンスと
引き出しの2つを気にする
脳神経です。

2つ目は
引き出しだけを気にする
脳神経です。

そして
保存された引き出しには
目印がつけられて
解りやすいようにされます。

この目印は
感情だったり色だったり
一緒にいた人だったり
人それぞれ様々です。


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【記憶の印】





脳が過去の記憶を思い出す時
初めにその出来事のタンスが
どこにあるのか探しだします。

次に
1つの出来事の記憶と言う
タンス全体を見ながら
引き出しも一緒に見始めます。

そして引き出しの中にある
思い出したい場面の
印がある引き出しを探し
思い出を蘇らせるのです。

この時思い出す為に必要な
2つある脳神経のうち1つは
タンス全体と引き出しの
印も見てます。

もう1つの脳神経は
タンスを全く見る事なく
引き出しの印のみを見てます。

そして思い出したい場面の
記憶をよみがえらす時
この2つの脳神経が記憶した
印が一致すると思い出せます。

つまり記憶を思い出す為の
必要条件となる印が2つあり
この2つが一致しないと
思い出せません。



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【役割】





次に
別の実験をもう1つ
やってみる事にしました。

その実験は
さっき見た映画の異なる場面の
2つの画像を見せてどの場面か
思い出してもらいました。

するとついさっき見た映画なのに
2つの場面を思い出す事に
結構時間がかかってしまいました。

それは
この2つの場面が全く違う場面で
別々のタンスの引き出しに入れられ
探すのが大変だったからです。

この事で解った事は
隣の引き出しある記憶なら
すぐ思い出せるという事です。

でも
離れた引き出しにしまわれた記憶は
同じ出来事内でも
すぐ思い出せなかったのです。

この事から
記憶したり思い出したりする
2つの脳細胞の役割が
解ってきました。


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記憶の時間軸】




タンスと引き出しを見る脳細胞は
出来事全体とその時間を記憶し
思い出す時も出来事の全体を
理解する役割があります。

引き出しだけ見てる脳細胞は
覚えた場面を解りやすく整理して
思い出す時もその場面単体を
すぐに探し出せる役割があります。

更に引き出しの脳細胞は
記憶を思い出す時
集中してる時に発生する
シーター波と言うのが出ます。

このシーター波は
1つ1つの場面を順番につなげ
時間に沿って並べてつなげる
接着剤の役割がありました。

この研究を行ったのは
米の脳神経外科医
「ウエリ・ルティスハウザー」
というお医者さんです。

この研究結果で
我々が1つの出来事を
一塊で覚えてる理由が
解りました。

そして
「先に起きた事どっちだっけ?」
と解らなくなる理由も
発見出来ました。

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