私は些か苦手なのだが、心理学を学ぶ人の中には交流分析(互いに反応し合っている人々との間で行われている交流を分析すること)が好きで好きでたまらないという人がいる。もちろん私の周りにもだ。
「サザエさん」にこんな話がある。
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カツオ、茶の間で宿題をしている。
カツオ「ああ~この問題分かんないや」
サザエ「どれさ、ボンクラ」
カツオ「へっ、姉さんに分かってたまるか!」
サザエ「言ったね!」
その後、喧嘩をした二人がフネに叱られている
サザエ「あたしが勉強みてあげようかって言ったんです」
カツオ「(泣きながら)ボク、いいって断ったんです」
フネ「じゃあ、喧嘩になる筈ないじゃないの」
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これは、交流分析の中では、相補交流(「ストローク」1往復のベクトルが平行で「刺激」を受けた自我状態が反応する)とも裏面交流(二重の交流と呼ばれ、「ストローク」発信時にベクトルを向けた自我状態とは別の自我状態へ裏面的な意味を持つベクトルが同時に発信されるパターン)とも取れる珍しいパターンだと言える。
相補交流では、 ①自分「今、何時ですか?」→←②相手「12時です」、裏面交流では、 ①自分「僕の時計どこにやったの?」(1)(いつも僕の物を失くしてしまうね!)③相手「そこの引き出しに入れてあるわよ」(2)(あなたは本当にだらしないわね!)
私が思うに、この話は、
相補交流
カツオ「ああ~この問題分かんないや」に対して、
①サザエ「どれさ、ボンクラ」→←②カツオ「へっ、姉さんに分かってたまるか!」
①サザエ「勉強みてあげようか?」→←②カツオ「いいです」
裏面交流
①サザエ「勉強みてあげようか?」(1)(どれさ、ボンクラ)②相手「いいです」(2)(へっ、姉さんに分かってたまるか!)
の二つの交流パターンが考えられるのではなかろうか。
本来裏面にある筈の「どれさ、ボンクラ」「へっ、姉さんに分かってたまるか!」が表面に出ているため、こうして4コマ漫画のオチになるほど珍しい展開になるのでR。
ほんに人間は面白い。
冒頭にも述べたが、この交流分析というやつは私はちょっと苦手だ。
しかし、ドラマや漫画などの様々な場面を当てはめて考えると私にも興味深く学べるだろう。
嫌よ嫌よも好きの内。お友達に倣って少しは交流分析に積極的に取り組んでみますか。
何たって、瘦せても枯れても心理カウンセラーなのだから。
駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。