恨み晴らされ人(仇役代行)とは?

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ここで出品しているサービスの一つに「恨み晴らされ人 心理カウンセラーが仇役を代行します ~あなたの言いたいことや怒りを気が済むまでぶつけてください~」というのがある。

これは、心理カウンセラー養成学校の授業で実際にやっていたことで、相手役は、気持ちを受け止め、お詫びや反省といった肯定の言葉を返す。ここで肝心なのは、決して言い訳や否定をしてはいけないということ。

この授業、私の場合は、大人になってから意識的に親に対してこうしたことをやってきたし、一旦スイッチが入れば他者に対してとことんまで思うところを言う性質であるので苦にもならないのだが、そうでない人は涙したり怒りに体が震えるほどの嘆きや悲しみの感情を表す(これが心の浄化につながる)ことがある。中には、どうしても思いを口に出すことに抵抗があってこのワークができない人もいる。そういう人には決して無理強いをしない。

実際、授業では、父親役に思いをぶつけて涙したり、どうしても口を開けなかったり、様々な人がいた。それはそれでいい。

自分がこんな目に遭うのはおかしい、自分が正しいのに、実力があるのに、組織や世間は正当に評価していない、その他、誰にも言えない、口に出せない、けれどもずっと胸に仕舞ったままでは耐えられないいろんな思いが人にはある。責めたい、怒りたい、謝罪させたいことや相手も山ほどある(現に私がそうだ)。そして、大体の場合においてどこからも誰からもそれに見合うだけの幸運や謝罪など訪れはしないしありはしないのだ。

通常の傾聴では、ただ否定せずに気持ちを受け止めたり心を落ち着かせたりはしても、憎い相手に成り代わって不満や怒り、恨みつらみをぶつけてもらうなどいうことはしない。むしろ、カウンセリング心理学の教えに則って気づきや振り返りなどによる心の安定を図る(ぶつけることなく浄化させる)ことが主体になる。それも一つの在り方だが、それだけでは傷ついた人の心は十分には癒されない、傷ついた心が真に救われるには、物騒な話だが、やはり何らかの形でそのことに対する不満や怒りをぶつけるしかない。というのが私の考えだ。

「必殺仕事人」のように金で殺し屋に依頼するわけにもいかないが、心を傷つけられた恨みはボヤのうちに消してしまうに限る。本格的に燃え出してからでは厄介なのだ。私は、そのことを身をもって知っている。

常に「縁の下の力持ち」に成れるよう陰日向無く行動するのを信条として長らく各所で業務に邁進してきたにも関わらず、取引先に対する契約違反(自身は無関係)の責任を負わされたり、上長からの日常的なパワハラ(八つ当たり・暴言・電話取次時の居留守強要、他)を社長に訴えたところ、当該上長に(訴えたことを)謝罪するか退職するかの二択を社長に強制されたり、前任者の横領・失踪~退職を経ての経理業務の立て直しの全てを丸投げされ、周囲の非協力的な態度や暴言などから体調を崩したり、コロナ禍の影響で雇い止めにあったり、心理カウンセラー・メンタルヘルス指導員としてのスキルを活かし、障害者就労支援事業所の指導員として就労を希望している障害者の研修指導に真摯に取り組みながら求人票と乖離した職種・仕事内容・雇用形態の提示により単なる作業員として扱われそうになったり、行く先々で自身の責任に起因しない事情で退職に追い込まれているし、妻の我儘で一方的に離婚されたり、財産をごまかされたり、職場で不公平な扱いばかり受けたり、何事においても実力に見合う扱いを受けなかったり、そういった憂さをため込み過ぎると一旦堪忍袋の緒が切れた時に大変なことになる。だからこそ、怒りや恨みつらみの受け皿が必要なのだ。

話を聴いてくれる人はいくらでもいるが、その前に疑似的にではあっても恨みを晴らさせてくれる人がどれだけあろうか?

そんな訳で、ハローワークでの求職活動に期待も持てず雇用保険受給のための活動実績を作るためにのみ応募を続けている状況の中、先々を見越して、こうした活動から地道に足固めをしていこうと思っている。
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