「言えない」とは、言えない環境にあるということ。 またはその子の持って生まれた性質もあると思いますが…。
子供の頃から、自分の気持ちを言えない子と、素直に言える子と2パターンあるとしたらどうでしょう。
「言えない子」というのは、優しい子(気の弱い)、繊細な子、悲観的な子。
「言える子」といのは、素直な子、前向きな子、普通っぽい子。
だと思いますが。
「言えない環境」というのは、親が先回り・過干渉をする親だったり、
親の心に絶えず心配事や依存心があったり、夫婦喧嘩が絶えない家庭に育つと
子供にとっては「言えない環境」にいることになるでしょう。
繊細な性質を持った子が、「言えない環境」に育つとどうなるでしょう。
その子はうちに居ても苦しい、外にいても本音が言えないというダブルパンチになってしまうでしょう。
せめて「言えない環境」だけでも、取り除いてあげたいと思いますが、
「言えない環境」とは親が仕事ななどでずっといない状態も物理的に「言えない環境」になりますね。
子供が話したくても話しが出来ない。。これは親として心苦しく思います。
ですが、物理的な時間というのは実はあまり関係がなくて、
実質的な有意義な時間を親子間で持つことが出来たらいいのだと思います。
「言えない環境」というのは親の不安感が作り出していることが多いと思いますので、
根本は親が安心感の親になることだと思いますが、
まずは積極的に「子供の気持ちを聴く」ことを意識するだけでも良いと思います。
そして、徐々に「言える子」にしていく。
「言える子」になれば、いじめられたときに、嫌と言えるでしょう。
「言えない子」はいじめられても、嫌と言えずにストレスを抱えてしまうでしょう。
単純なことのように思えるかもしれませんが、特にこれは「言えない環境」を作っている親子間においては
意識をしないといけないことだと思います。
人は傷ついたときや、困ったとに、とっさに言葉が出ないという経験をしたことは誰しも経験があると思いますが、
その後にでも、きちんと「自分の気持ちを言う」という意識をしないと、傷ついた気持ちを知らず知らずにしまい込んでしまい、
ストレスが溜まり思わぬ事件に繫がることもあると思います。
世の中に起きている悲惨な事件の裏には、悲しみが潜んでいると思います。その悲しみやストレスというのは、
自分では気づきにくい「言えなかった」という現実が巻き起こしていることが多いと思います。
「言えない」という現象は、第三者からみると悲しみやストレスが根本であるかどうかが分かりにくいものです。
ですので、特に子供に対しては、積極的に「聴く」という姿勢を持つこと。
「傾聴」という言葉があるように、子供に「寄り添って聴く」、「共感して聴く」を意識することで子供は話せるようになると思います。
話せるようになるということは、自分らしく生きていくための第一歩に繋がると思います。