英検準一級のレベルは?合格体験談

記事
学び
みなさんこんにちは。

過去数回にわたり、英検5級~2級についてお話をしてきました。
ご興味のある方はぜひ過去のブログもご覧ください。

今回はいよいよ英検準1級についてお話したいと思います。

私が英検準1級に合格したのは、昨年2022年の秋です。
「手ごわかった!」というのが率直な感想です。

覚えていることを全てシェアしたいと思いますので、
ぜひ最後までお付き合い頂ければと思います(*^^*)

1、英検準1級のレベルと合格率

英検協会としては準1級をこのように定義づけています。
「およそ大学中級程度で社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できる」
また、英検準1級をTOEICのスコアに換算すると、
およそ750~850程という結果もよく見られます。

しかし現実は全然違いました笑

私は大学時代は英語専攻。少しですが留学もしたし、
TOEICでは既に850のスコアは取得しています。
それでも、試験勉強を始めた時は分からないことだらけでした。
英語学習歴20年ほどの中でも初めましてな英単語がたくさん出てきて、
合格できないかもとすら思っていました。

なので私なりの英検準1級の基準を発表します!
・TOEIC880以上
・英検2級を余裕で合格できる
・アカデミックなトピックの英文が読める・聞ける
以上の要件を満たすことができたら、合格できると思います。

そんな英検準1級の合格率は、15%前後!!
英検2級の約25%から更に狭き門となり、1/4以下となっています。
合格率だけでなく合格点の基準もみてみましょう。
2級までは各セクションで6割程正解していれば合格となれるのに対し、
準1級は各セクションで7~8割正解することが求められます。
ただせさえ難しい問題をほとんど正解しないといけないわけです、
更に言うと、
英検準1級は既に英語を得意としている受験者がほとんどの中での15%前後ですから、いかに難しい試験かを物語っています。

2、試験内容

英検準2級、2級と出題形式と内容はほぼ変わりません。
出題形式と内容を知りたい方は、ぜひこちらを参考にしてください。
※出題問題数やそれぞれの制限時間は異なってきます。

ここでは今までの級と準1級のレベルの違いにフォーカスにていきます。
【筆記試験】
①短文の空所補充問題〈全25問 解答時間各問30秒〉
出てくる単語の難易度が高すぎます。
ドラマとかでよく出てくる難しめの単語から、
なんだこれ?いつ使うんだ?という普段の勉強ではまずお目にかからない英単語がチラチラ出てきます。
しかし、7割~8割正解しないと合格できませんので、
ここでしっかり点数を取れないと事実上不合格となってしまいます。

②長文空所補充問題<全6問 解答時間各問2~3分>
③長文読解問題<全10問 解答時間各問2~3分>
英検2級レベルが余裕で、英語試験に慣れていれば戦える分野です。
2級よりさらに英文資料と設問のボリュームが増え、難易度が上がるのに関わらず、1問にかけられる時間が変わらないという点が苦しい所です。
とにかく制限時間との戦いでした。
しかし、この先に最大の敵、英作文が控えていますので、時間厳守でいきましょう。

④英作文〈解答時間30分程度〉
トピック自体は英検2級同様、社会的なことが問われます。
同様とは言え、もう少し複雑なことが聞かれます。
120~150語で書き進めていきます。この文字数も苦痛ですが、
書き始める前に内容構成をしっかり練った上で書き進めます。
途中で「あっ!」と思って消して書き直せる程の余裕はあまりありません。
あと1文くらい足りない!と思って頑張って足すと今度は文字数がオーバーしてしまったり、最後の微調整も時間取りです。

【リスニング】
3部構成となっています。
1部が対話問題、2部が100~200字程度のナレーション問題、
3部がリーディングとリスニングのハイブリット問題です。

2部がとにかく難しいです。ハマらないと、初めから終わりまで何言ってるか分からないなんてことも普通にありました。
有難いことに、1部と3部はそんなに難しくないので、ここで満点を狙っていきたいです。

【スピーキング】
こちらはまた別の機会にまとめたいと思いますが、
1つ言えることはちゃんと準備していないと、普通に落ちます。
基本的にはどの級でも筆記試験より面接試験の方がハードルは低く、
ノー勉強でも合格できちゃうこともありますが、
準1級でノー勉強での合格は、普段の生活でも半分以上英語で過ごしてます。
みたいな特殊な人でもない限り、無理だと思います。

3、私の勉強期間と勉強方法

ここからは私の合格体験記であり、学習期間や方法はあくまで目安です。

私は従来型で受験をしましたが、
筆記試験に約3ヵ月、面接試験約一か月の勉強時間を確保しました。
★1ヵ月目
単語帳でひたすた準1級に必要な単語を詰め込み、
1冊を何周もやりこみました。
大問1の空所補充は特に単語力がないと点数が取れません。
英検準1級の試験勉強の大半を単語学習に費やしていいと言っても過言ではありません。

☆2か月目
単語帳をウォーミングアップで読書しつつ過去問や参考書で演習問題を解き進めました。

★3ヵ月目
ここ2か月のルーティーンを守りつつ、英作文のトレーニングをしました。
英作文では様々なジャンルが問われるので、出来るだけ多くの過去問を集めて、実際に時間を計りながら力をつけました。
それを10問近くはやったかなと思いますが、ある程度時間内で文字数をクリアできるようになってからは、設問に対して意見の引き出しを作ることまでに留め、単語とリーディングの復習に時間を使いました。

できたらあと1ヵ月学習時間を設けて、リスニングの学習もしっかりできたら良かったなということが私の反省点です。
リスニングはノー勉強で試験に臨みましたが、結果2部の問題で大きく点数を下げてしまいました。

面接に関しては今後詳しくまとめますが、
1か月間で、今までの英検対策ではやったことのない学習をたくさんしました。
設問に対する答えを、大学ノート1冊まるまる使ってスクリプトとしてまとめ、覚えるまで声に出しで読み込みました。
また、2分間で喋りきるという問題があり、時間の感覚も必要となりますので、この感覚値を頭に刷り込む作業も同時並行して行いました。

4、私が使用した教材

存在するテキストを全て使って比較したことがなく、近所の書店に売っていたものを購入しただけなので、全部おすすめ!というものではありませんが共有したいと思います。

※参考に写真も載せます。勉強をやりこむ過程で本をボロボロにするタイプの人間なので、基本カバーがなく汚れていますm(__)m
気になる方はネットで綺麗なカバーをチェックしてください。

①旺文社の”出る準パス単”
これは圧倒的優勝です。おすすめです。
パス単なしに合格はなかったと思います。
メインの意味だけでなく、小さく書いてあるマイナーな意味や同意語や反対語もしっかりやりこんでください。
パス単を使う予定の方は最新の改訂版を手に入れましょう。
過去のデータからより出やすいものを選出してくれています。
PXL_20230307_091549021.jpg


②高橋書店の”頻出度別問題集”
近所の書店にこれしかなかったのでこちらを購入してやりこみました。
解き方のポイント紹介や解説がシンプルです。
解説はほどほどに、代わりにたくさんの問題が解けました。
準1級にもなれば、正しい翻訳さえ分かれば、自力で解決できることも多いのでそういったバランスが逆にちょうど良いかもしれません。
この本の1番良かった点は、
大問1のトレーニングがたくさん詰めたことです。
単語の難易度が高くしんどいのに8割くらい当てにいかないといけない分野なので、そこの演習ボリュームが多いのは非常に助かりました。
PXL_20230307_091221751.jpg
PXL_20230307_091149449.jpg


③旺文社の”7日間完成予想問題ドリル”
長文問題のネタが切れてしまったので、それ用にブックオフで購入しました。
10年以上前の版本だったので、今までの過去問たちとは若干様子が異なり、
なんとなく分かりにくく難しかったです笑
でも最後まで諦めずに取り組んだことが合格に大きく導いてくれたかなと思います。
PXL_20230307_091516278.jpg
PXL_20230307_091501830.jpg


④Jリサーチ出版の”面接大特訓”
こちらは面接用です。
旺文社が出している面接対策参考書が本当は使いたかったのですが、ネット注文して届くのを待つ時間も惜しかったので、近所の書店にあるものを購入しその日から手を付け始めました。
使いやすかったかは分かりませんが、使いにくくはなかったです!
この1冊で実際に合格しましたので、効果のある参考書だと思います。
PXL_20230307_091238017.jpg
PXL_20230307_091313489.jpg


5、まとめ

いかがでしたか?
英検準1級は本当に甘くないです。
2級とは比べ物にならない壁があります。

帰国子女でもない、趣味で英語を勉強しているような身として、
すごく難しい試験であることを強調していますが、
しっかり学習計画を立てて取り組めば合格できます。

そして、
合格できれば、かなり自分の自信に繋がります。
胸を張って英語が得意と言えるようになりました。

準1級の受験を検討している方はぜひ頑張ってください!
私は合格はしましたが、点数にはあまり納得していないので、
もう少し力を付けて、いつかもう一度挑戦したいと思います!!

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す