左官と右官 大工さんの呼び名

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壁を塗る職人さんを左官と呼びますよね。
そういえば、右官って聞かないような・・・
今回は、左官と右官について書きたいと思います。
この左官と右官という職業は西暦500年頃の飛鳥時代からあったそうです。
(古墳の石室に漆喰が塗られていたりします。)
当時は、大工さんのことを右官と呼んでいたらしいのです。
漆喰は、今から5千年前にピラミッドの壁にも使われています。
日本では、石灰を利用した漆喰塗りは、
平安時代の頃から始まったようです。
漆喰塗は、戦国時代に、防火や防弾からお城を守るために、急速に発展しました。
江戸時代に入ると、火事を防ぐために、民家にも普及するようになりました。
右官は、大工さんのことを指した呼び方ようですが、今は、ほとんど使われなくなりました。
昔は、家を建てるときには、棟梁(とうりょう)と右官と左官がいて、
棟梁は、現場の統括責任者で、右官が木工事を担当し、左官が内外装に漆喰を塗る職人さんという構成でした。
別の説では、
左官の左の字の中に『エ』が入っているので、「エ」には、
仕事・職人・匠の技という意味があります。
右官の右の字の中には『口』があるので、事務職の意味があるそうです。
そういうことで、実際に家を建てるのは『左官』になったともいわれています。
また、
日本では、古来より右より左の方が官位が上だったこともあり
右官を使わなくなったという説もあります。
例えば、左大臣と右大臣なら左大臣の方が位が上でした。
現代の設計士さんの役割と現場監督の役割をしていた方は、
『番匠師』(ばんじょうし)と言われましたが、
現代では、棟梁のことを指します。
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