がんばりすぎずに単価を上げる、フリーランスのための仕事の整え方
かなり前にこの内容を公開した際には、まったく面識のない方から範囲が広すぎる。内容が薄いなど、厳しいご意見をいただいたこともありました。それから年月が経ち、私自身も定年を迎えました。 ありがたいことに、みなさまのお力添えで定年延長も認められ、 少しずつお話を聞いていただけるようになり、とても参考になったと言っていただける機会も増えました。そうした変化を受けて、今回、内容を全面的にリニューアルして再公開することにしました。
はじめに:このガイドでめざすこと
このガイドは、デザイン、Web制作、動画編集、ライティング、SNS運用、コンサルなど、お客さまから仕事を受けて働いているフリーランス・個人事業主で中小企業と本格的に仕事をしたい方に向けて書いています。
忙しいのに、なぜか収入が増えない。値上げしたいけど、切られるのが怖い。家事や育児、自分の時間とも両立できる働き方にしたい。そんなモヤモヤを持つ方が、無理なく一歩ずつ進めるようにまとめました。
めざすゴールは3つあります。
1つめは、時間の切り売りを卒業することです。何時間働いたかではなく、お客さまにどんな良い変化を届けたか、でお金をいただく働き方に変えていきます。
2つめは、価格を自分で決められるようになることです。他の人と値段を比べられる相見積もりから抜け出し、相場の2〜3倍でもあなたにお願いしたいと言われる状態をつくります。
3つめは、収入を安定させることです。単発の仕事だけでなく、毎月の顧問契約や紹介の流れをつくり、来月の仕事はあるかなという不安を減らしていきます。
全部を一度にやる必要はありません。これならできそうと思えるものから、1つずつ試してみてください。

(この画像は画像生成AIのMidjourneyで作成しています。)
第1章:伸びている分野で◯◯ならあの人になる
縮んでいる市場でがんばるより、伸びている市場で専門の人になるほうが、ずっとラクに単価が上がります。この章では、どこで、どんな専門家として名乗るかを決めていきます。
1-1 伸びている分野を探す
テンプレートがあったり、AIである程度できてしまうということで需要が減っている分野、たとえば宣伝用チラシのクリエイターによる制作などでは、どんなに腕がよくても値段は下がりがちです。反対に、介護・医療、建設のデジタル化、AIの導入支援、環境・脱炭素といった今伸びている分野は、発注する側に予算があり、頼める人が足りていません。まずは業界ニュースや調査レポート、スタートアップの資金調達ニュースを月に1回ながめる習慣をつけましょう。Googleトレンドで、ここ1〜2年で検索が大きく増えている言葉をチェックするのもおすすめです。
1-2 今のスキル × 伸びている分野をかけ合わせる
Webデザイナー・動画編集者という肩書きだけだと、似た人がたくさんいて比べられてしまいます。そこに分野をかけ合わせると、一気に替えのきかない人財になれます。たとえば、Webデザイナーならサブスクサービスの解約を減らす画面づくりに特化する。動画クリエイターなら、人手不足に悩む地方の老舗メーカーの採用動画を専門にする。ライターなら、法人向けの資料(ホワイトペーパー)づくりに絞る、といった形です。
1-3 ライバルが少ない場所を見つける
業種 × 目的 × 手法の組み合わせで検索してみて、専門にしている人が2〜3人しか見当たらない場所を探します。検索結果の上位に同業が5人以上並んでいたら、もう少し絞り込んでみましょう。
1-4 肩書きをだれの・どんな悩みを解決する人かに変える
お客さまが探しているのは作業をする人ではなく、自分の業界の悩みをわかってくれる専門家です。たとえば動画クリエイターという肩書きを、歯科医院専門・自費診療の相談が増える院内映像をつくる人に変えるだけで、届く相手がはっきりします。
1-5 専門分野に向けて発信する
日常の日記やツールの小技よりも、特定の業界の経営者や担当者がそれ知りたかったと思う内容を発信しましょう。たとえば、◯◯業界が来年の法改正で困りやすい3つのことのような記事を、note、Instagram、X、LinkedInなどに投稿していきます。
1-6 続けても未来が見えない仕事から少しずつ離れる
安くて手間がかかる仕事に時間をとられていると、新しい分野に挑戦する余裕が生まれません。過去1年の仕事を利益の大きさと分野の将来性で並べてみて、下から2割ほどの仕事は、次の更新のときに値上げを相談するか、ていねいにお断りしてほかの人を紹介し、枠を空けていきましょう。
1-7 海外や他業界のうまくいっている形をまねる
海外や別の業界で成功しているやり方を、自分の分野に持ち込むのも有効です。たとえば、海外にある月額定額でデザインし放題のサービス(Designjoyなど)や、Gumroadのようにテンプレートや資料を販売する仕組みを研究してみると、日本ではまだ誰もやっていない形が見つかるかもしれません。
1-8 この分野のパイオニアですと名乗る
自分で分野を狭く決めて名乗ると、◯◯といえばあの人と思い出してもらいやすくなります。ただしNo.1と書く場合は、客観的な根拠が必要です。根拠がないまま使うと景品表示法に触れるおそれがあるため、根拠がなければ◯◯業界専門、◯◯特化の先駆けといった表現を使うと安心です。

(この画像は画像生成AIのMidjourneyで作成しています。)
第2章:お客さまが考えなくていい状態をつくる
がんばりすぎずに単価を上げる、フリーランスのための仕事の整え方
かなり前にこの内容を公開した際には、まったく面識のない方から範囲が広すぎる。内容が薄いなど、厳しいご意見をいただいたこともありました。それから年月が経ち、私自身も定年を迎えました。 ありがたいことに、みなさまのお力添えで定年延長も認められ、 少しずつお話を聞いていただけるようになり、とても参考になったと言っていただける機会も増えました。そうした変化を受けて、今回、内容を全面的にリニューアルして再公開することにしました。
はじめに:このガイドでめざすこと
このガイドは、デザイン、Web制作、動画編集、ライティング、SNS運用、コンサルなど、お客さまから仕事を受けて働いているフリーランス・個人事業主で中小企業と本格的に仕事をしたい方に向けて書いています。
忙しいのに、なぜか収入が増えない。値上げしたいけど、切られるのが怖い。家事や育児、自分の時間とも両立できる働き方にしたい。そんなモヤモヤを持つ方が、無理なく一歩ずつ進めるようにまとめました。
めざすゴールは3つあります。
1つめは、時間の切り売りを卒業することです。何時間働いたかではなく、お客さまにどんな良い変化を届けたか、でお金をいただく働き方に変えていきます。
2つめは、価格を自分で決められるようになることです。他の人と値段を比べられる相見積もりから抜け出し、相場の2〜3倍でもあなたにお願いしたいと言われる状態をつくります。
3つめは、収入を安定させることです。単発の仕事だけでなく、毎月の顧問契約や紹介の流れをつくり、来月の仕事はあるかなという不安を減らしていきます。
全部を一度にやる必要はありません。これならできそうと思えるものから、1つずつ試してみてください。
(この画像は画像生成AIのMidjourneyで作成しています。)
第1章:伸びている分野で◯◯ならあの人になる
縮んでいる市場でがんばるより、伸びている市場で専門の人になるほうが、ずっとラクに単価が上がります。この章では、どこで、どんな専門家として名乗るかを決めていきます。
1-1 伸びている分野を探す
テンプレートがあったり、AIである程度できてしまうということで需要が減っている分野、たとえば宣伝用チラシのクリエイターによる制作などでは、どんなに腕がよくても値段は下がりがちです。反対に、介護・医療、建設のデジタル化、AIの導入支援、環境・脱炭素といった今伸びている分野は、発注する側に予算があり、頼める人が足りていません。まずは業界ニュースや調査レポート、スタートアップの資金調達ニュースを月に1回ながめる習慣をつけましょう。Googleトレンドで、ここ1〜2年で検索が大きく増えている言葉をチェックするのもおすすめです。
1-2 今のスキル × 伸びている分野をかけ合わせる
Webデザイナー・動画編集者という肩書きだけだと、似た人がたくさんいて比べられてしまいます。そこに分野をかけ合わせると、一気に替えのきかない人財になれます。たとえば、Webデザイナーならサブスクサービスの解約を減らす画面づくりに特化する。動画クリエイターなら、人手不足に悩む地方の老舗メーカーの採用動画を専門にする。ライターなら、法人向けの資料(ホワイトペーパー)づくりに絞る、といった形です。
1-3 ライバルが少ない場所を見つける
業種 × 目的 × 手法の組み合わせで検索してみて、専門にしている人が2〜3人しか見当たらない場所を探します。検索結果の上位に同業が5人以上並んでいたら、もう少し絞り込んでみましょう。
1-4 肩書きをだれの・どんな悩みを解決する人かに変える
お客さまが探しているのは作業をする人ではなく、自分の業界の悩みをわかってくれる専門家です。たとえば動画クリエイターという肩書きを、歯科医院専門・自費診療の相談が増える院内映像をつくる人に変えるだけで、届く相手がはっきりします。
1-5 専門分野に向けて発信する
日常の日記やツールの小技よりも、特定の業界の経営者や担当者がそれ知りたかったと思う内容を発信しましょう。たとえば、◯◯業界が来年の法改正で困りやすい3つのことのような記事を、note、Instagram、X、LinkedInなどに投稿していきます。
1-6 続けても未来が見えない仕事から少しずつ離れる
安くて手間がかかる仕事に時間をとられていると、新しい分野に挑戦する余裕が生まれません。過去1年の仕事を利益の大きさと分野の将来性で並べてみて、下から2割ほどの仕事は、次の更新のときに値上げを相談するか、ていねいにお断りしてほかの人を紹介し、枠を空けていきましょう。
1-7 海外や他業界のうまくいっている形をまねる
海外や別の業界で成功しているやり方を、自分の分野に持ち込むのも有効です。たとえば、海外にある月額定額でデザインし放題のサービス(Designjoyなど)や、Gumroadのようにテンプレートや資料を販売する仕組みを研究してみると、日本ではまだ誰もやっていない形が見つかるかもしれません。
1-8 この分野のパイオニアですと名乗る
自分で分野を狭く決めて名乗ると、◯◯といえばあの人と思い出してもらいやすくなります。ただしNo.1と書く場合は、客観的な根拠が必要です。根拠がないまま使うと景品表示法に触れるおそれがあるため、根拠がなければ◯◯業界専門、◯◯特化の先駆けといった表現を使うと安心です。
(この画像は画像生成AIのMidjourneyで作成しています。)
第2章:お客さまが考えなくていい状態をつくる