「AIを入れたい」と思っても、何から手をつければいいか分からない。そういう状態から始めて、いま自社の実務で毎日使っています。
常時雇用18名の製造業です。私は代表で、エンジニアではありません。プログラムは書けませんし、ITの部署もありません。
それでも、この半年で次のものが動くようになりました。
・会社のホームページを、企画から本番公開まで自分たちで作った
・商品情報を62件、1分ごとに自動で確認して、変化があったときだけ通知が来る仕組み
・使える補助金を286件の一覧から4件まで絞り込んだ
どれも外注していません。私がAIに指示を出して作りました。使っているのは Claude Code と Codex の2つです。
ただし、最初からうまくいったわけではありません。むしろ失敗のほうが多くて、同じ間違いを何度も繰り返しました。
・指示書に「これは触るな」と書いたら、間違いが直らないまま固定された
・「確認済み」と書いた前提が、2日で27件ひっくり返った
・4件だと思っていた不具合が、実際には22件あった
・従業員数を自分で推定して進めていたが、本人に確認すれば5秒で済んだ
この記事は、成功談ではありません。何を間違えて、どう直したかの記録です。
【この記事で書いていること】
・最初に何をやったか。そして何が無駄だったか
・「AIに何を頼めばいいか分からない」をどう抜けたか
・指示の出し方で、結果がどれだけ変わるか
・Claude Code と Codex をどう使い分けているか
・失敗を忘れない仕組み
・経営者が自分でやる範囲と、やらないほうがいい範囲
【この記事に書いていないこと】
・プログラミングの解説
・特定ツールの操作手順
・「AIで年収が上がる」といった話
■ 最初にやったこと、そして無駄だったこと
最初の1週間でやったのは「使い方を調べること」でした。これはほぼ無駄でした。
理由は単純で、調べても「自分の会社の何に使えるか」は出てこないからです。出てくるのは一般論で、うちの現場には当てはまりません。
代わりに効いたのは、次の順序でした。
・いま手作業でやっていることを、思いつく順に20個書き出す
・そのうち「毎週やっている」ものに印をつける
・印がついたものから、いちばん単純なものを1つ選ぶ
・それだけをAIに頼む
最初に選んだのは「会議の録音から議事録を作る」でした。理由は、失敗しても誰も困らないからです。
いきなり基幹業務に手を出さないこと。これが最初の教訓です。
■ 「何を頼めばいいか分からない」を抜ける
多くの経営者がここで止まります。私もそうでした。抜けたきっかけは、頼み方を変えたことでした。
【効かなかった頼み方】
「業務を効率化して」
「何かAIでできることを提案して」
これは何も出てきません。相手が判断できる材料がないからです。
【効いた頼み方】
「この作業に毎週2時間かかっている。ここを短くしたい」
「この資料を毎月作っている。元データはここにある」
違いは「現状の数字」があるかどうかです。時間、頻度、件数。この3つを言えると、途端に話が進みます。
そして重要なのは、AIは「あなたの会社のことを知らない」という点です。記録にないことは、正確には出せません。だから最初に、こちらが事実を渡す必要があります。
「AIを入れたい」と思っても、何から手をつければいいか分からない。そういう状態から始めて、いま自社の実務で毎日使っています。
常時雇用18名の製造業です。私は代表で、エンジニアではありません。プログラムは書けませんし、ITの部署もありません。
それでも、この半年で次のものが動くようになりました。
・会社のホームページを、企画から本番公開まで自分たちで作った
・商品情報を62件、1分ごとに自動で確認して、変化があったときだけ通知が来る仕組み
・使える補助金を286件の一覧から4件まで絞り込んだ
どれも外注していません。私がAIに指示を出して作りました。使っているのは Claude Code と Codex の2つです。
ただし、最初からうまくいったわけではありません。むしろ失敗のほうが多くて、同じ間違いを何度も繰り返しました。
・指示書に「これは触るな」と書いたら、間違いが直らないまま固定された
・「確認済み」と書いた前提が、2日で27件ひっくり返った
・4件だと思っていた不具合が、実際には22件あった
・従業員数を自分で推定して進めていたが、本人に確認すれば5秒で済んだ
この記事は、成功談ではありません。何を間違えて、どう直したかの記録です。
【この記事で書いていること】
・最初に何をやったか。そして何が無駄だったか
・「AIに何を頼めばいいか分からない」をどう抜けたか
・指示の出し方で、結果がどれだけ変わるか
・Claude Code と Codex をどう使い分けているか
・失敗を忘れない仕組み
・経営者が自分でやる範囲と、やらないほうがいい範囲
【この記事に書いていないこと】
・プログラミングの解説
・特定ツールの操作手順
・「AIで年収が上がる」といった話
■ 最初にやったこと、そして無駄だったこと
最初の1週間でやったのは「使い方を調べること」でした。これはほぼ無駄でした。
理由は単純で、調べても「自分の会社の何に使えるか」は出てこないからです。出てくるのは一般論で、うちの現場には当てはまりません。
代わりに効いたのは、次の順序でした。
・いま手作業でやっていることを、思いつく順に20個書き出す
・そのうち「毎週やっている」ものに印をつける
・印がついたものから、いちばん単純なものを1つ選ぶ
・それだけをAIに頼む
最初に選んだのは「会議の録音から議事録を作る」でした。理由は、失敗しても誰も困らないからです。
いきなり基幹業務に手を出さないこと。これが最初の教訓です。
■ 「何を頼めばいいか分からない」を抜ける
多くの経営者がここで止まります。私もそうでした。抜けたきっかけは、頼み方を変えたことでした。
【効かなかった頼み方】
「業務を効率化して」
「何かAIでできることを提案して」
これは何も出てきません。相手が判断できる材料がないからです。
【効いた頼み方】
「この作業に毎週2時間かかっている。ここを短くしたい」
「この資料を毎月作っている。元データはここにある」
違いは「現状の数字」があるかどうかです。時間、頻度、件数。この3つを言えると、途端に話が進みます。
そして重要なのは、AIは「あなたの会社のことを知らない」という点です。記録にないことは、正確には出せません。だから最初に、こちらが事実を渡す必要があります。