判定の数字はクリアしているのに、なぜか本命にできない。そんな素材に当たったことはありませんか。
僕はあります。しかも3本連続で。
3本とも密度は合格ラインを超えていました。うち2本は無言区間も終盤の山もクリアしている。数字の上では文句のつけようがない。それでも本命にできなかった。
理由が分かるまで、けっこう時間がかかりました。
■ 「良い素材」の条件を、あなたは何個で数えていますか
素材選びに数字を導入すると、たいてい3つか4つの指標に落ち着きます。量、分布、山の位置。どれも測れるし、判定も速い。
ここにフィルターがかかっています。
測れるものだけで判定表を作ると、測りにくいものが判定から消える。
そして消えたもののほうが、結果を左右していることがある。僕の場合がまさにそれでした。
判定表は完成していた。表に載っていない項目で落ちていた。
■ 密度を超えたのに外した3本、その共通点
実測値を出します。密度も無言区間もクリアした3本です。
```
密度0.67 / 無言区間 0/3 / 終盤の山 3
密度0.88 / 無言区間 0/4 / 終盤の山 3
密度0.94 / 無言区間 1/3 / 終盤の山 1
```
上2本は文句なしです。密度は合格ラインの0.6を大きく超え、無言区間もゼロ。
それでも3本とも本命から外しました。共通していたのは1つだけ。
受け手の反応が、0回だった。
金額の話は出てくる。作業の過程も映っている。ところが、それを受け取って反応する人間が、画面に1人も出てこない。
■ 情報は伝わる。感情は伝わらない
なぜこれが致命傷になるのか。
短い動画を見る人が受け取るのは、情報ではなく反応だからです。
すごいものが出てきたとき、視聴者は「すごい」と思うより先に、画面の中の誰かが驚くのを見てすごさを理解します。驚く人がいなければ、それはただの事実の提示になる。
事実の提示は、記憶に残りません。
僕が外した3本は、どれも中身は良かった。金額の情報もあった。でも切り出したとき、視聴者が感情の置き場所を見つけられない構造になっていた。
情報は伝わる。感情は伝わらない。この差が、そのまま結果の差になります。
■ 敵は「素材の質」じゃない。「測りやすさで項目を選んだこと」だ
ここが本質です。
僕が受け手の反応を判定表に入れていなかったのは、重要じゃないと思ったからではありません。測りにくかったからです。
密度は割り算で出ます。無言区間は数えるだけ。どちらも機械的に処理できる。
一方「受け手の反応があるか」は、映像を見るか、字幕の内容を読んで判断するしかない。手間がかかる。だから後回しになり、そのうち表から消えた。
判定表は、放っておくと「測りやすい項目だけ」に痩せていきます。
あなたの判定が当たらないのは、基準が甘いからじゃない。測りやすさで項目を選んでしまったからです。
■ 受け手の反応は、実は機械的に数えられる
ここまで読んで「じゃあ結局、目で見るしかないのか」と思ったはずです。
違います。受け手の反応は、字幕から数えられます。
やり方さえ決めれば、密度と同じくらい機械的に処理できる。僕は今、この項目を密度と同じ工程で数えています。追加の手間は1本あたり1分もかかりません。
具体的には、数える対象の言葉を決め打ちしてしまう。何を数えるか、何を数えないか。ここを固定すると、判断が入らなくなります。
問題は、何を「反応」として数えるかです。ここを間違えると、数字は出るのに判定が当たらなくなる。
以降で、実際に使っている数え方と、判定表への組み込み方を書きます。
■ 何を「反応」として数えるか
判定の数字はクリアしているのに、なぜか本命にできない。そんな素材に当たったことはありませんか。
僕はあります。しかも3本連続で。
3本とも密度は合格ラインを超えていました。うち2本は無言区間も終盤の山もクリアしている。数字の上では文句のつけようがない。それでも本命にできなかった。
理由が分かるまで、けっこう時間がかかりました。
■ 「良い素材」の条件を、あなたは何個で数えていますか
素材選びに数字を導入すると、たいてい3つか4つの指標に落ち着きます。量、分布、山の位置。どれも測れるし、判定も速い。
ここにフィルターがかかっています。
測れるものだけで判定表を作ると、測りにくいものが判定から消える。
そして消えたもののほうが、結果を左右していることがある。僕の場合がまさにそれでした。
判定表は完成していた。表に載っていない項目で落ちていた。
■ 密度を超えたのに外した3本、その共通点
実測値を出します。密度も無言区間もクリアした3本です。
```
密度0.67 / 無言区間 0/3 / 終盤の山 3
密度0.88 / 無言区間 0/4 / 終盤の山 3
密度0.94 / 無言区間 1/3 / 終盤の山 1
```
上2本は文句なしです。密度は合格ラインの0.6を大きく超え、無言区間もゼロ。
それでも3本とも本命から外しました。共通していたのは1つだけ。
受け手の反応が、0回だった。
金額の話は出てくる。作業の過程も映っている。ところが、それを受け取って反応する人間が、画面に1人も出てこない。
■ 情報は伝わる。感情は伝わらない
なぜこれが致命傷になるのか。
短い動画を見る人が受け取るのは、情報ではなく反応だからです。
すごいものが出てきたとき、視聴者は「すごい」と思うより先に、画面の中の誰かが驚くのを見てすごさを理解します。驚く人がいなければ、それはただの事実の提示になる。
事実の提示は、記憶に残りません。
僕が外した3本は、どれも中身は良かった。金額の情報もあった。でも切り出したとき、視聴者が感情の置き場所を見つけられない構造になっていた。
情報は伝わる。感情は伝わらない。この差が、そのまま結果の差になります。
■ 敵は「素材の質」じゃない。「測りやすさで項目を選んだこと」だ
ここが本質です。
僕が受け手の反応を判定表に入れていなかったのは、重要じゃないと思ったからではありません。測りにくかったからです。
密度は割り算で出ます。無言区間は数えるだけ。どちらも機械的に処理できる。
一方「受け手の反応があるか」は、映像を見るか、字幕の内容を読んで判断するしかない。手間がかかる。だから後回しになり、そのうち表から消えた。
判定表は、放っておくと「測りやすい項目だけ」に痩せていきます。
あなたの判定が当たらないのは、基準が甘いからじゃない。測りやすさで項目を選んでしまったからです。
■ 受け手の反応は、実は機械的に数えられる
ここまで読んで「じゃあ結局、目で見るしかないのか」と思ったはずです。
違います。受け手の反応は、字幕から数えられます。
やり方さえ決めれば、密度と同じくらい機械的に処理できる。僕は今、この項目を密度と同じ工程で数えています。追加の手間は1本あたり1分もかかりません。
具体的には、数える対象の言葉を決め打ちしてしまう。何を数えるか、何を数えないか。ここを固定すると、判断が入らなくなります。
問題は、何を「反応」として数えるかです。ここを間違えると、数字は出るのに判定が当たらなくなる。
以降で、実際に使っている数え方と、判定表への組み込み方を書きます。
■ 何を「反応」として数えるか