毎日怒られていた私が部長になるまで
「設計者としてあり得ない」と言われ続けた新人時代
⸻
目次
1. 「設計者としてあり得ない」と怒鳴られた日
2. 鋼材を暗記してこい
3. 今の私は暗記していない
4. あの上司は何を教えたかったのか
5. 新人時代に受けた理不尽な指導
6. なぜ私は設計者を辞めなかったのか
7. 部長になって分かった「育つ人」と「潰れる人」の違い
8. 昔の設計者と今の設計者で求められる能力の違い
9. 転職を考えている設計者へ
10. 毎日怒られているあなたに伝えたいこと
⸻
1.設計者としてあり得ない
新人の頃、私の仕事は図面の電子化だった。
昔の紙図面をスキャンしてPDF化する。
今なら誰でもできる単純作業だ。
ある日、複数ページの図面をまとめてスキャンした。
するとページごとに少しだけ角度がずれていた。
それを見た先輩設計者は激怒した。
「設計者としてあり得ない!」
「こんな仕事しかできないのか!」
私は必死に謝った。
当時は、
「自分が悪いんだ」
と思っていた。
しかし今の私は違う。
部下に同じ状況が起きたら、
まずこう考える。
「どうすればもっと早く終わるか」
複数ページはまとめてスキャン。
サイズ違いもまとめてスキャン。
ソフトで回転補正。
数時間かかっていた作業が数分で終わる。
重要なのは角度ではない。
工数だ。
⸻
2.鋼材を暗記してこい
新人時代、もう一つ忘れられない出来事がある。
先輩から言われた。
「鋼材の種類を明日までに全部覚えてこい」
私は必死に勉強した。
しかし翌日。
突然クイズが始まった。
「SS400は?」
「S45Cは?」
「SCM435は?」
緊張して答えられない。
すると、
「やる気あるのか?」
「帰れ!」
と言われた。
当時は、
設計者とは全部暗記している人なのだと思った。
⸻
3.今の私は暗記していない
しかし40代になり、部長になった今。
私は鋼材を全部暗記していない。
必要になれば鋼材表を見る。
メーカー資料を見る。
規格表を見る。
そして判断する。
大事なのは暗記ではない。
必要な情報へ最短でたどり着くことだ。
もちろん基礎知識は必要だ。
しかし、
情報が手元にある時代に、
暗記そのものを目的にする意味は薄い。
⸻
4.あの上司は何を教えたかったのか
今になって思う。
あの上司は悪人ではなかった。
たぶん、
責任感を持て。
勉強しろ。
ということを伝えたかったのだと思う。
ただ、手段が違った。
怒鳴ること。
暗記させること。
恐怖で従わせること。
それが当時のやり方だった。
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毎日怒られていた私が部長になるまで
「設計者としてあり得ない」と言われ続けた新人時代
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目次
1. 「設計者としてあり得ない」と怒鳴られた日
2. 鋼材を暗記してこい
3. 今の私は暗記していない
4. あの上司は何を教えたかったのか
5. 新人時代に受けた理不尽な指導
6. なぜ私は設計者を辞めなかったのか
7. 部長になって分かった「育つ人」と「潰れる人」の違い
8. 昔の設計者と今の設計者で求められる能力の違い
9. 転職を考えている設計者へ
10. 毎日怒られているあなたに伝えたいこと
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1.設計者としてあり得ない
新人の頃、私の仕事は図面の電子化だった。
昔の紙図面をスキャンしてPDF化する。
今なら誰でもできる単純作業だ。
ある日、複数ページの図面をまとめてスキャンした。
するとページごとに少しだけ角度がずれていた。
それを見た先輩設計者は激怒した。
「設計者としてあり得ない!」
「こんな仕事しかできないのか!」
私は必死に謝った。
当時は、
「自分が悪いんだ」
と思っていた。
しかし今の私は違う。
部下に同じ状況が起きたら、
まずこう考える。
「どうすればもっと早く終わるか」
複数ページはまとめてスキャン。
サイズ違いもまとめてスキャン。
ソフトで回転補正。
数時間かかっていた作業が数分で終わる。
重要なのは角度ではない。
工数だ。
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2.鋼材を暗記してこい
新人時代、もう一つ忘れられない出来事がある。
先輩から言われた。
「鋼材の種類を明日までに全部覚えてこい」
私は必死に勉強した。
しかし翌日。
突然クイズが始まった。
「SS400は?」
「S45Cは?」
「SCM435は?」
緊張して答えられない。
すると、
「やる気あるのか?」
「帰れ!」
と言われた。
当時は、
設計者とは全部暗記している人なのだと思った。
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3.今の私は暗記していない
しかし40代になり、部長になった今。
私は鋼材を全部暗記していない。
必要になれば鋼材表を見る。
メーカー資料を見る。
規格表を見る。
そして判断する。
大事なのは暗記ではない。
必要な情報へ最短でたどり着くことだ。
もちろん基礎知識は必要だ。
しかし、
情報が手元にある時代に、
暗記そのものを目的にする意味は薄い。
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4.あの上司は何を教えたかったのか
今になって思う。
あの上司は悪人ではなかった。
たぶん、
責任感を持て。
勉強しろ。
ということを伝えたかったのだと思う。
ただ、手段が違った。
怒鳴ること。
暗記させること。
恐怖で従わせること。
それが当時のやり方だった。
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