1.歴史的背景
住宅不足が顕著であった終戦後の日本から、2000年代に至るまでの住宅産業発展の歴史をまとめてみました。
◾️1940〜1970
1950年代の住宅金融公庫設立により住宅産業の基盤が整った後、1960年代になると大和ハウスの「ミゼットハウス」に代表されるように、現在も大量に住宅を供給している大手プレハブ住宅メーカーが登場します。「大量生産=低コスト」で量を供給することに端を発するのが「鉄骨メーカー」です。

◾️1970〜1980
「国家プロジェクト」である「パイロットハウス」は、革新的技術を開発するぞというよりは、自社工場の設備を増強して、品質を着実に安定させて戸数を伸ばしていく姿勢となりました。プレハブ住宅メーカーが設計、生産、販売など住宅を作るシステムを確立させ、規模を拡大していった時期といえます。その後の「ハウス55プロジェクト(高品質低価格住宅の開発計画)」においても、昭和55年を目標に500万円代の住宅を目指し、3つの企業グループが以降商品を実現し、市場に投入されました。プレハブ住宅が出揃い大量生産に乗り出すのですが、1968年には統計上、総住宅戸数が総世帯数を上回りま
す。住宅不足から約30年弱で、家の数は足りる状況になり、当初の目論見通りとはいきません。その後始まるバブル景気に向けた波の中で業界も高級化路線へシフトし、「量から質」の時代に転換していくことになります。