「それでいい。」細川貂々・水島広子著

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学び
今回は、先日読みました「やっぱり、それでいい。」の前の巻にあたる「それでいい。」を選びました。
順番が前後して読むなんて人生初ですが、問題ありませんでした(笑)

この巻では対人関係療法が紹介され、続編ではアティテューディナル・ヒーリングが紹介されています。

この本は母親の教育で見事に自己肯定感爆下がりのネガティブ思考クィーンになった細川貂々さんが水島広子先生から対人関係療法をレクチャーして貰う形で進んで行きます。

第1章 悩み編 ネガティブ思考でいいんです

対人関係療法って?
対人関係療法とは、科学的に効果が実証された治療法で、認知行動療法と双璧を成しているものです。(私はこの本のシリーズで初めて知りました)
対人関係療法は、うつ病などの人は対人関係から影響を強く受けており、逆に病気も対人関係に大きな影響を与えている、という考えに基づいています。

人として当たり前の感情
感情はポジティブであろうと、ネガティブであろうと意味があります。
身体に備わった「熱い」「痛い」といった感覚と同じく、ネガティブな感情は自分を守るためのセンサーなのです。

「それでいい。」と自分を認める
人間の変化は現状の肯定からしかありえない。

反応の誘導は「束縛」という暴力
自分の気持ちが落ち込んだ時、相手との関係が悪くなるのは、「反応(行動)を誘導するコミュニケーション」をとっていて、相手にプレッシャーがかかるから。
そんな時は自分の感情をくっつけて会話すると、束縛するコミュニケーションではなくなる。

怒っていい。言葉でちゃんと伝えるだけ
「怒り=自分は困っている」という原点に返れば、攻撃的でないコミュニケーションが可能となります。

周りを優秀で完璧と思い込まない
「自分以外の人も完璧ではないかも。それぞれの事情の中で苦労しているのかも」という発想を持つことは、他人に対する優しさに繋がります。そしてそれはひいては、自分に対する優しさにも繋がるのです。

対人関係をチェックする(重要な他者)
自分の情緒に最も大きな影響を与える人たちを、専門用語では「重要な他者」と呼びます。
「重要な他者」との間の「ずれ」は、そのまま病気につながり得ますが、それ以外の人との間の問題は、「重要な他者」との関係によって、その影響がずいぶんと変わってきます。

役割期待のズレがストレスを生む
私たちはお互いに、相手に何らかの役割を期待します。その「役割期待」からずれてしまうと、ストレスを感じるのです。
お互いへの「役割期待」を伝え合う「コミュニケーション」が乏しいと、本来「ずれ」のないところにも、問題が起こってしまいます。

第2章 解決編 対人関係の大問題ー「ズレ」と「役割期待」

ズレのパターン
 1.間接的であいまいな言葉
 2.言葉を使わないコミュニケーション
 3.沈黙

コミュニケーションの悪いクセ
自分を苦しめる勝手な思い込み

ズレをつくらないために
ズレをうめる共通理解

それでもズレてしまった時
・相手への役割の期待を現実的なものに変える
・コミュニケーションの方法を変える

期待役割
当たり前を確認するだけで器用になれる

大切な行動
 1.言いわけの技術
 2.ぐちの技術

第3章 成長編 ちょっとずつ変わっていける。

・振り返るとクセが見えてくる
・妥協しよう

【感想】

9割マンガなので、本当にサクッと読めるのに、対人関係に効果抜群です!!対人関係療法はもう一歩深めていけたらと思っています。


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心理セラピストtakashi

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