【親しみやすい日商二級】工業簿記、総合原価計算その1

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スガケンです。

日商二級を受験します。

受験までの経緯はこちら!


折角受験するので、これから簿記を勉強したいと思っている(しなきゃいけない)方に簿記に対する親しみやすさをお届けしたいなと思います!

前回の記事はこちらです。


工業簿記六回目の本日はこちら! 

総合原価計算その1 

個別原価計算では製造の依頼があって製造指図書を発行し、その指図書ごとに原価を計算しました。

一方で総合原価計算はまとまりのある期間(通常一か月)に完成した製品の原価をまとめて計算した後、完成品総合原価を完成品量で割ることによって1個あたりの製品原価を計算します。

簡単に言うと、

一か月で1000個作りました!
全部で100円かかりました!
じゃあ一個作るのに10円かかったね! (1000/100=10)

こんな考え方です。

総合原価計算のポイントは二つあります。

まずは製造原価を直接材料費と加工費に分類することです。

なぜこの分類が必要かというと、直接材料費と加工費では原価の発生が異なる、考え方が異なるからです。

直接材料費は「工程の始点ですべて投入する。」という表現をしますが、製品を作り始める時(始点)に完成までに必要な材料がすべて投入されると考えます。

つまり、製品を加工していっても直接材料費が増えるわけではありません。

一方で加工費は加工が進むにつれてどんどん膨らんでいく原価と考えます。

これから製品を作るという始点では加工費はゼロ円ですが、加工が進むにつれて加工費がかかり、完成まで8時間(1日)かかったとすると1日分の賃金が加工費として計上されます。


ここで、ワンポイント!

メーカーにお勤めの方は違和感を感じると思います。
いやいや、材料の投入は始点だけじゃないでしょ?作っている途中にも投入するじゃん。と思いますよね。

私もここは違和感がありました。ですがあくまで簿記の視点、原価計算の視点とお考え下さい。簿記ではこう考えるのねーくらいに思っておきましょう!


もう一つのポイントが月初仕掛品がある時の計算方法です。

月初仕掛品は、先月末に完成しなかった残りものですね。まだ完成品ではない在庫を仕掛品と言います。

月初仕掛品があるときの月末仕掛品原価と完成品総合原価の計算方法には先入先出法平均法があります。

先入先出法は、月初仕掛品から今月の作業に使用し、当月投入分は一部が完成品となり、残りが月末仕掛品になるという考え方です。

一方で平均法は、月初仕掛品と当月投入分を平均して平均単価を計算し、完成品総合原価、月末仕掛品原価に適用するという考え方です。

計算してみるとわかりますが完成品と月末仕掛品の評価額が変わってきます。

計算方法としてどちらが優れているというわけではありませんが、どちらの方法で計算・評価したかというのは原価を考える上で重要です。


今日はここまで!次回は「総合原価計算その2」に入ります!

簿記試験を受けたいなぁと思っている方がいらっしゃったらメッセージくださいね。一緒に頑張りましょう!



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