はじめての補助金|小規模事業者持続化補助金

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はじめに

2023年から、小規模事業者持続化補助金が大きく変わりましたので、同内容の記事を複数書いてきましたが、2024年4月24日段階で、書き直します。
私の会社は、過去何回も採択されておりますが、第14回(2023年12月締切/2024年3月採択発表)でも採択されておりますので、最新の情報にかなりアップデートできているかと思います。
参考になれば幸いです。

1.電子申請必須

第15回(2024年3月締切)では、郵送申請は減点扱いとされました。
さらに、第16回(2024年5月締切)では、郵送申請は受け付けない見込みです。

電子申請アカウントは、登録料・維持費等かかりませんから、補助金を申請したいと思っているなら、必ず早めに取得しておきましょう。
『gBizID』を検索して頂くと、以下のようなページが表示されます。
スクリーンショット 2024-04-24 093538.png
ここから、『gBizIDプライム』というアカウントを作成します。
『gBizIDエントリー』というアカウントもありますが、こちらでは補助金は申請できないので、ご注意ください。
郵送申請とオンライン申請がありますが、オンライン申請では、最短即日発行されるようです。

2.補助金はキャッシュバック

よく、「補助金を早くもらいたい」「補助金をもらって開業したい」というお問い合わせを頂きますが、これはもしかすると、補助金を誤解しているかもしれません。
補助金は、使った経費がキャッシュバックされて戻ってくるもので、先に自分でお金を使う必要があります。
店舗改装に60万円かかった
⇒補助金が40万円戻ってくる
30万円でチラシを作って配った
⇒補助金が20万円戻ってくる
補助金はこういうものなので、「補助金が入金されたら開業しよう」と思っているのであれば、そういうことは事実上不可能です。

3.補助金で資金調達は可能

「補助金が入金されたら開業しよう」はできませんが、『補助金を活用した資金調達』自体は、不可能ではありません。
補助金の利用には、実際にお金がかかります。
そのためのつなぎ融資が受けられる場合があります。
『補助金が入金されたら、そのお金で返済する』ような借り方が実現できれば、事実上、補助金を先払いされた状態にはなります。

4.補助金の丸投げは事実上不可能

よく、「補助金申請を丸投げしたい」というご相談も受けますが、弊社ではお断りしています。
その理由は以下の通りです。
・事業主自身が受けるべき面談等があるので、事実上丸投げなどできない。
・ある程度丸投げで採択されても、採択後に苦労するのが目に見えているので、不幸な事業者を生みたくない。
・『事業再構築補助金』では、代理申請では採択取消扱いとなっており、今後、その流れは他の補助金にも広がりそう。

5.交付決定まで経費は使えない

補助金は、経費のキャッシュバックと言いましたが、経費をいつ支出しても良いというものではありません。
経費は、採択後、交付決定を受けてから、発注する必要があります。
くれぐれも、『採択』されただけではダメです。
経費などを修正して、『交付決定』を受けてから、発注するようにしなければなりません。

6.交付決定には時間がかかる

第14回は3月4日に採択発表がありました。
その後、初めて経費の修正依頼が来たのが3月末頃です。
そこから毎週のように修正を行っていますが、4月24日段階で、まだ交付決定に至っていません。

先ほども書きましたが、私の会社は、過去に何回も採択経験があります。
修正がないことも多いですし、修正があるとしても1回で完了、採択発表から2週間以内で交付決定になってきました。
しかし、今回は、そういう感じにはなっていません。

2023年から、交付決定のルールが大きく変わったのでしょう。
仕組みやルールが変わること自体は仕方ないので、対応していくしかありません。

さいごに

このように、補助金は、手軽にもらえる資金なんかでは、全くありません。
むしろ、手続き的なことで言えば、なかなかに面倒です。
有効活用するためには、補助金のことを主体的に知っていく必要があります。

ただし、国からお金がもらえる制度なのですから、上手に使えば、本当にお得です。
そして、私の会社のように、何回ももらえますから、これを活用しているかしていないかで、大きな差がつきます。
ぜひぜひ、主体的に理解して、上手に活用してみてください。

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