怒りのメリット&デメリット

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'怒り'は「百害あって一利なし」!?

 結論としては、「百害あって一利なし」です。(笑)

 それでも過去に書きましたが、人間も'生き物の一種'である以上「防衛感情」として怒りが出ます。

メリット
・やる気や気力になる
→選手などは負けた悔しさや怒りをバネとして「次こそは勝つ!!」と闘志を燃やします。このように、怒りが「自分自身を鼓舞する(動かす)エネルギー」にすることができます。
・真剣さ、必死さが伝わる
→子どもが「命に関わる」ような危ないことをしたとき、親は怒ります。このように、相手の真剣さ、必死さ、「いかにそれが危険なことか」を伝えることができます。

デメリット
・人間関係が悪化する
→相手を責めたり、相手が理解できない怒りだとけんかに発展します。最悪の場合、仲違いとなり人間関係が壊れることがあります。
・場の雰囲気が悪くなる
→家庭や学校、職場、友だち関係など誰か一人でもイライラするとその場の雰囲気が悪くなります。

 繰り返しですが、人間も'生き物の一種'である以上怒りは自然な感情です。
 しかし残念ながら、私もそうですが、怒りの感情と上手く付き合うのが難しいのが現代社会です。

考えられる原因
・日本社会はとりわけ、「失敗は恥」、「失敗は損」という失敗に寛容ではない教育、文化の影響が多いです。対して欧米は、「失敗は当たり前」という雰囲気が根付いています。'人の失敗'をとことん叩くのが日本社会のゆゆしき文化なのです。
・特に現代社会は「叱らない教育」ということで、子ども時代から「怒ってはだめ」、「怒ることは損」としつけられてきました。しつけはもちろん必要ですが、あまりにもひんぱんにそうだと反って「過干渉」となります。そして、'怒ることへの誤解'が根強くなり、大人になった後も「正しく怒る」ことができなくなります。最悪の場合、「人格障がい」や「解離性障がい(多重人格)」など医療介入が必要な状態までなります。

 まずは、自分自身の自己分析をして、「怒りのパターン」やその前段階の「一次感情(怒りの原因となったマイナスの感情)」ととことん向き合うことです。
 これは1人ではなかなか難しいため、可能な限り専門家やメンターを頼りましょう。

 そして、間違っても「気分や体調に左右されない」ことが重要です。怒りを我慢すれば大爆発になるのはもちろん、気分や体調が優れないときはとにかく「休む(何もしない)」に徹した方がましです。

 親の気分や体調で怒られた子どもは悲しいのみならず、「ママは今日気分が悪いからお話やめよう」などと言った親の気分・体調が行動の基準となります。次第に親などの顔色をひんぱんに伺うようになります。

 特に、HSPスペクトラム(繊細さん)は身近な人間関係-母親からの影響がかなり大きく、こうしたことが繰り返された結果生きづらさにつながります。私がそうでした。

 繰り返しで申し訳ないですが、父方の家柄はいわゆる'毒一族'、そして母親は「カサンドラ症候群」-メンヘラサバイバーです。
 その中で何とか生きてきた私です。(T T)

 さらに人によっては親をまねて大人になった後、同じように気分や体調で怒るようになってしまいます。ここまで来るともう病的な状態です。

 現代日本は、病的な状態が末期のほぼ'手遅れ状態'なのかもしれません。
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