「なぜ嘘をつくのか?」 3

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 それでは、そもそも「」とは何でしょうか?

 「嘘」には大きく分けて、4つに分類されるそうです。

自分も相手も傷つけない嘘
 主に、「物語(フィクション)」と分かって楽しめる嘘です。それ以外にも、相手や周りの人を思っての「見て見ぬふりの嘘」もこれに当たります。
他愛のない噓ですので、お互いプラスとなる嘘です。

相手のための自己犠牲の嘘
 主に「相手をかばうための嘘」がこれに当たります。友達(恋人)をかばうために「自分がやった」という嘘や虐待、DVを受けていても家族をかばうため自分はやられていない」と言う嘘、周りを心配させまいと「学校でいじめられていない」と言う嘘もこれに当たります。
 特に、HSPスペクトラム(繊細さん)発達障がい(ASD)(併存当事者含む)や精神系被害者にこの傾向が強く、嘘が積りに積もると'うつ'や'依存症(共依存)'などのメンヘラ(精神病)へ発展しやすいです。
 最悪、精神科などの医療機関児童心理治療施設などの専門機関に頼るしかありません。

相手も自分も傷つける嘘
自暴自棄となったときにつく嘘です。本当は「大好き」なのに、家族に「大嫌い」という嘘です。これには「自己嫌悪」や「後悔」を伴います。
境界性人格障がい解離性障がい(多重人格)に多い傾向だそうです。
本心とは真逆なことが多く、お互いマイナスとなる嘘です。
 ひどい場合は、精神科の医療機関などでの長期入院も覚悟しないといけません。

相手を傷つけて、自分を守る嘘
自分の利益や保身のため、相手を陥れる嘘です。
 多くが「私ではなくて、○○さんがこうしたからミスをした」という自分の過失(失敗)を相手の責任にする嘘です。
自己愛性人格障がい発達障がい(ADHD)サイコパス(反社会性人格障がい)に多い傾向で、「エナジーバンパイヤ(気を吸い取る吸血鬼)」として精神系加害者、'関わってはいけない人'になってしまいます。

 さて、「嘘も方便」というようなものは主に「自分も相手も傷つけない嘘」や場合によっては「相手のための自己犠牲の嘘」に限られると思います。
 こうした、プラスに作用する嘘の場合は'嘘'だと分かっていても「ふうん…それで…」と普通に会話を続けたり、親子の場合は「だまされたふり」や寄り添いもよいと思います。

 大切なのは、「厳しく大人の正義を振りかざさない」こと。「(周りの人の)期待に応えたい」、「自分を認めてもらいたい」という「承認欲求(評価欲求)」からつく嘘もあるからです。
 そして、本音を打ち明けてくれたら、「打ち明けてくれてありがとう」と感謝して、'決して叱らない'ようにしましょう

 それから、「悪かったのは何か」「なぜ嘘をついたのか」一緒に理由を'話し合って'行きましょう。

 本当に現実社会では溢れんばかりの嘘があります。特に、SNSなどの普及や仮想現実(VR)の登場、AI(人工知能)の普及によって嘘は「より複雑」に「より高度」になっています。

詐欺事件が後を絶たないのは、こうした嘘が多いことや、何よりも'商売(ビジネス)として完全に成立した仕組み'だからなのです。
 電話相手の多くが「有能な営業人」だからなおさらなのです。


 嘘を嘘と見抜くには'嘘をついた経験'がないとできません。

 誰しも「秘密」はあります。そこから嘘をつくようになります。

 一生涯、四六時中正直でいるにも限界があります。

 『正直不動産』という漫画・ドラマがありましたが、大人になるにつれて'純粋さ'は薄れていきます。本音を貫くにも気力・体力が相当かかります。

 それでも、親子、特に大人が「自分で自分に嘘をつかない」誠実な態度と行動を見せられるよう私も精進します。
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