犬の散歩と中年女が大号泣したお話

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みなさん、お疲れ様です。

前回の続き
【犬をノーリードで
   呼び戻しできると
 言っていた飼い主さん。
 結局呼び戻しではなく
   捕獲してた。
 そのことをみんなに
   ベラベラ話してた
 私に天罰が下った。】
 *是非、前回のブログも
  読んで下さい。

雨が続きココ(マルチーズ)の
お散歩に長時間行けなかった。

ココも毎日物足りなさそうに
外を見る時間が増えていた。

ある朝、天気予報を見ると
9時過ぎから雨予報。

ってことは、子供達を
送り出して8時過ぎに
お散歩に行けば
たっぷり遊ばせられる。

そうだ!土手に行こう!

汚れたら洗って
あげればいいし。

そしてココを連れて
土手に行った。

雨続きで傾斜の部分の
草が伸びきっている。

久々の土手に大興奮なココ。

ふと、しゃが んだので
う〇ちかなと思って
袋を用意しようと
バックに意識がいき
私の気が緩んだ瞬間
すごい勢いでココが
走り出した。

あまりの勢いにリードが
私の手からすり抜けて
いってしまった。

焦った私は
大声で「ココー」と
叫び追いかけてしまった。

余計興奮させて
やってはいけないことだ。

そしてココは生い茂る
斜面を下り見えなくなった。

どうして、おやつや
おもちゃで呼び
戻さなかったんだろう・・

焦った私は、階段を使い
斜面を下る。

川の方にいってないか探し回る。

すると、1人のご老人が
「さっき犬が
 斜面を上っていったよ」
教えてくれた。

お礼を言い
また階段で上に登る。

名前を読んでもどこにもいない。

まだ子犬。
階段はいつも抱っこ。

階段を駆け上がって
徒歩10分の家に
帰るとは思えない。

絶対この広い土手に
いるはずだ。

平日の朝
雨が降る予定の土手に
人はいない。

とにかく、汗だくで
名前を呼び続ける。

すると無情にも雨が
ポツポツ降り出した。

ココは散歩の後ご飯なので
お腹も空いてるはず。

雨に濡れて恐いはず。

なんとしても見つけないと。

だんだん、強くなる雨。

人もいない。

喉もカラカラ。

私の体力も限界。

1人じゃ抱えきれなくなり
仕事中の旦那、母、友達
学校のランとケイト
1人暮らし中の姪っ子
にラインをする。

すると、旦那、母、友達
姪っ子が電話を
掛けてきてくれた。

みんな
「大丈夫だから
 落ち着いてほなみの
 せいじゃないから」って
私を落ち着かせてくれた。

間違いなく私の責任だけど
涙が出そうになった。

その後もみんな仕事の合間を
ぬって励ましのラインをくれた。

励まされ落ち着いた
私は大雨の中1人土手に
佇み考えた。

そしてこのまま
クタクタで歩き回る
よりも家に帰って
自転車とココのフードを
持って行こう。

雨の中、ビショビショで
みんなの目線を感じつつ
家に帰る。

少し期待したが
やっぱりココはいない。

急いで自転車に乗り換え
土手の隅々を探した。

もう1時間。

化粧も全部落ち
全身がビショビショで
体が重くて自転車が
漕ぎずらい。

すると姪っ子ちゃんから
「保健所か警察に
 電話してみて」
調べてくれた画面の
スクショが送られてきた。

急いで警察に電話。

犬は落とし物扱いに
なるので落とし物課の
番号を教えてもらい
電話をかける。

事情を説明すると
「似たような犬を
 保護してます。
 特徴から間違いない
 でしょう」と言われた。

その瞬間大号泣。

もう子供のように
ヒックヒックして
言葉が上手く話せない。
「あっりがとっうごじゃいまっす」

そんな私に余計に優しい警察の方。

引き取りに来る際の持ち物や
場所を教えてくれた。

その間も「ヒックヒック」言葉に
ならない。

最後電話番号をいう時も
「ジェッロキュウ 
 ゼロのぉーヒック」

相手が電話越しで笑いを
堪えてるのがわかってしまった。

しばらく涙が止まらず。

誰もいない土手に1人雨に
打たれながら落ち着くまで
泣いた。

映画のワンシーンのようだった。

ご存じの方は
「ショーシャンクの空に」
おばさんバージョンを
思い浮かべて頂きたい。

知らない方は
是非検索して頂きたい。

雨の勢いとびしょ濡れ具合
表情があの日の私と
全く一緒だ。

見る際、中年女に置き換える
事を忘れないでほしい。


家に帰り着替えだけして
髪もビショビショ
顔もグジョグジョのまま
ココの抱っこ紐を持ち
警察署まで行った。

落とし物課に行き受付をする。

すると電話の相手だった方が
やってきた。

私の声は電話だと若く
聞こえるとよく言われる。

そんな私の声とあんだけ
大号泣するんだから
若い子を想像していたのかも
しれないが実際は髪も顔も
ボロボロな中年女。

一瞬ビックリした顔を
したのを見逃さなかった。

最後に
「確認のためココちゃんの
 写真を見せて」と言われた。

ついつい可愛い写真を
見せたくて時間がかかって
しまった。

ココの写真を見て
「間違いないでしょう」
笑顔で言ってくれた。

そして感動の対面。

ココはめちゃくちゃ
楽しそうにルンルンで
出てきた。

もうお迎えにきたのって
感じで拍子抜けしてしまった。

きっと待ってる間みんなに
撫でてもらったんだろうなー。

「車道にいるところを
 親切な方が届けてくれた。
 お礼はいらないが
 無事に飼い主の元に
 戻ったか知りたいので
 連絡が欲しいそうです」
その方の連絡先をもらった。

ココは、こんだけの
大雨なのに全く濡れて
いなかった。

早い段階で車道に行き
保護してもらい車に乗せて
もらったようだ。

大冒険してきたよって顔で
めちゃくちゃ嬉しそうに
私を見つめるココ。

車でも優しくして
もらったんだね。

本当に感謝してもしきれない

命の恩人だ。

早速、警察署を出て
電話をするとすごーく
優しい声の男性だった。
「車にひかれたら
 大変だと思って
 無事でよかったです」
言ってくれた。

彼の人生が素敵な事で
いっぱいになりますように。

ケイトも彼のような
大人なってほしい。

そして無事帰宅すると
母が心配して仕事を
早退して待っていた。

「ココも心配だけど。
 ほなみが1人大雨の中
 不安を抱えて探し
 回ってる事考えたら
 いてもたっても
 いられなくなって」
言ってくれた。

旦那も
「ほなみちゃんの事が
 心配だったから
 安心した。」
少しキュンっとなる
ラインをくれた。

こんな歳になっても
こうやって心配して
くれる家族がいて
幸せだなと思った。

そんな幸せを噛
みしめてる最中に
母が
「でも1回家に帰って
 自転車を取りに行くって
 ライン見た時は
 えっ帰るんだ・・と
 思ったけどね」と言ってきた。

もしかしてこのブログを読んで
「その状況で帰るの?」
思った方いるかな・・

まぁ私はそんな奴なんです。

ご理解下さい。

それからは迷子札を付け
絶対に腕からリードが
抜けないように改良し
お散歩に行っている。

大冒険ができなくなって
ココは少し不服そうだ。

では~
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