霊感のある宇宙人な娘と天国のおじいちゃん

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みなさん、お疲れ様です。

前回の続きです。

お義父さんが亡くなったことを
ジジ大好きなランに伝えに行った。

「ジジ死んじゃった」と伝えると
「今ジジが私の部屋に来たから
 ママに伝えに行こうと思ったの」

そしてランは大きくなってから
初めてくらい大泣きした。

「ジジ今ここにいたもん」

「ジジ死んでないもん」

旦那の実家につくまで
ずっと声を出して泣いていた。

もちろん、私もケイトもルリも。

それほどみんなジジが大好きだった。

ジジの亡骸に対面しても
ランは
「だってジジ泣きながら
 椅子に座ってるよ」

「ババのこと心配そうに
 近くにいるよ」

「いま、換気扇の下で
 たばこ吸ってるよ」と教えてくれた。

泣いたりお義父さんを見たことで
体力を使い果たしたランは
眠りについた。

翌日になるとジジの姿はハッキリと
見えなくなってしまったらしい。
でもぼんやり大きい男の人の存在は
感じていた。

ランはこの日も泣き続けた。

コロナ禍だったので、親族だけで
お通夜と葬儀を同日に行った。

葬儀会者のスタッフも
あまりに孫達や私が
泣くので私の事を
実の娘だと勘違いしていた。

「お孫さんに愛された優しい
 おじい様だったんですね」
言う言葉にますます
涙が止まらなかった。

その姿を見た実の父が
「俺の時はみんなあんなに
 泣かないだろう」
言ったそうだ。

当たり前だ。
人としての器が全く違う。
比べること自体失礼だ。

きれいなお花に囲まれ
棺で眠るお義父さん。

ルリとお義父さんの
顔を撫でながら
「お義父さんどこにいますか?
 教えて下さい」と言った。

すると飾ってあった花の葉が一枚
ヒラヒラ揺れた。

3秒くらいゆっくりヒラヒラと。
ルリと思わず顔を見合わせ
「今動いたよね」
鳥肌と涙が止まらなかった。

その後、葬儀中何度もその葉を
確認したが揺れることはなかった。

ランは、葬儀が終わっても
泣き続けた。

でも、しっかり食欲はあった。

食べちゃ泣いて疲れて眠るを
繰り返していた。

ケイトやルリは葬儀翌日から
学校へ行ったが
ランは翌日も塞ぎこみ行けなかった。

「そんな姿ジジが見たら
 天国に行けないよ」
その言葉で翌日からランは
学校へ行った。

お義父さんの骨が入った
小さいネックレスをつけて。

翌年退職を控えていたお義父さん。

昼夜逆転の仕事だったので一緒に
旅行に行ったり遠出することが
出来なかった。

癌が判明した時
ランとよくなったら
一緒にディズニーに行こう。

もし車いすになっても
ランがずっと押すからね。と
約束していたらしい。

だから、今でもランはどこかに
出かける時必ずネックレスを
付けてお義父さんを
連れて行ってあげている。

念願のディズニーも形は
違うけどお義父さんと
一緒に行くことができた。

そんなランが学校から帰ってきた。

まだ凹んでると思いきや
めちゃくちゃ上機嫌。
「久々の学校楽しかった~
 ラン一番後ろの席なんだけど
 学校着いて椅子に座ったら
 頭ポンポンってされたんだ。
 絶対ジジだよね?」

きっと、お前元気出せ。
学校頑張れってお義父さんが
応援してくれたんだと思う。

ルリもしばらくしてから
ジジが死んで不思議な事がたくさん
 あるんだよ。
 学校で廊下側の後ろの席なんだけど
 すごく視線を感じて授業中何度も
 廊下確認しちゃうだよね。
 今日も昨日あった体操帽がなくて
 体育見学になって泣きそう
 だったんだけどそしたら
 肩がじわーって温かくなって
 なんかすごく安心したんだよね。
 こんなの初めてだよ」と言ってきた。

ケイトは全く何も感じないらしいけど。

友達も旦那さんが亡くなってからの
1年間は生きてるうちは一度も
見たことがなかった旦那さんの
会社の車とすれ違ったり
旦那さんと同性同名の人と仕事先で
出会ったり不思議な体験を
したと言っていた。

その後もちょくちょく
「ジジが助けてくれたのかね」
「ジジのいたずらかな」と言うことが
続いた。

ある晩、自分の部屋の大掃除を
していたルリ。

すると私の所にやってきた。
「ジジいる気がする。
 ずっとジジの
 匂いがするんだよね」

しばらくするとランも部屋からでてきて。
「ママ、ジジいるよ。
 ずっとジジの匂いがする」と言ってきた。

ケイトは肩身の時計をもらった時
ベルト部分の匂いをかいで
「わぁージジの匂いだ」ってずっと
嗅いでいた。

私は子供達が言うジジの匂いがわからない。

子供達をいっぱいおんぶや抱っこ
してくれたから子供達はジジの匂いを
たくさん嗅いで覚えている。

私も孫ができたらいっぱい触れ合って
ほなみ臭を覚えさせたいと思った。

49日の法要を過ぎると
子供達はお義父さんの匂いや
存在を感じることはなくなった。

お義父さんには逝くべき場所が
あるから寂しいけど仕方がない。

天国で大好きなたばことお酒を
楽しんでほしいな。

そして先日お盆の法要がありました。

法要中、お義父さんの写真の上を
白いモヤモヤがゆっくり上って
いったのをランは見たそうだ。

そしてすごい静寂の中
お坊さんのお経中
隣の部屋の置物がカタっと
倒れた。

手を合わせ目をつぶり
「お義父さん会いたいです。
 元気ですか?」って
心の中で話かけた
その瞬間、旦那の携帯の
通知音が「ピコン」と鳴った。

お義父さん元気そうでよかった。

お義父さんのお陰でマナーモードに
していなかった旦那は私に怒られずに
済んだ。

やっぱりお盆中帰ってきてるんだと
思うことができた。

お義父さん
あなたが溺愛した孫たちは。

高校3年、高校1年、小学校5年。
大きくなりました。

元気いっぱい、楽しい子達です。

あと2年でお義父さんが
楽しみにしてたランの成人式です。
絶対見に来てくださいね。
       PSどうしても姑の事を
        好きになれません。


姑はお義父さんが闘病中も亡くなった
後もありえない言動ばかりです。

姑特集で書きますね。


                では~
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