あなたは自作自演の主人公

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コラム
人はみんな本当は自分から愛されたいだけ。

この言葉をきいてあなたは納得できるでしょうか?

理想の自分を思い描いて努力したり、誰かに愛されたくて頑張ったり、誰しもそういうことは経験したことがあると思います。

例をあげると、

・親の期待に応えようと生きること
・人から評価されるために努力すること
・人に好かれようと頑張ること

これらは一見すると対象となる"相手"がいて、その相手に認められることが目的となっているように思います。
ですが本当は相手ではなく、"自分"に愛されたいというのが真実です。

・親の期待に応えようと生きること
→親の期待に応えることのできる"自分"になることで自分を認めることができる。

・人から評価されるために努力すること
→人から評価されることで"自分"には価値があると感じられる。

・人に好かれようと頑張ること
→人に好かれる良い"自分"でいられることで自分を認めることができる。

深層心理ではこのような仕組みになっており、そういう"自分"だったら自分を愛せるからそうなろうとするのです。

これらの例を少し違う角度で言い換えると、

・親の期待に応えられない自分になりたくない
→親の期待を裏切ったらいけない。そんな自分になったら愛されないと思う。

・人から良い評価をもらわなければいけない
→悪い評価をつけられたら自分の価値が否定されると思う。

・人から嫌われたくない
→人に嫌われたら攻撃されたり仲間外れにされると思う。

これらは真実ではありませんが、自分の中では世界の当たり前の真理のように思い込んでいる場合があります。
そしてその思い込みから「そうなりたくない」と思っています。
そうなってしまったら愛されないし、愛される価値のない"自分"になってしまうと恐れているのです。

どれも"相手"という対象がいるように見えますが、本当は全て自分の中の虚構に過ぎません。

私自身の例をあげると、

私は過去に自分を認めることが本当にできない人間でした。
努力してない自分には価値がないと思っていたし、頑張り続けることは当然のことで、生まれつき人より劣っている自分は少しでも怠けたら人間失格であるという思い込みを持ってました。

そういう偏った観念を持っていたので、仕事でも人格否定してくる上司のもとで「もっと認めてもらうために成果を出さないといけない」と思い込み、毎日終電まで働き休日も出勤し続けて病気になって入院する羽目になったりもしました。

そんな私に、恋人や友達は「あなたはよくやっているよ」とか「そんなに頑張らないで」という言葉をかけてくれました。

しかしこれに対して私は全く同意できないどころか、自分の気持ちをわかってくれてないような疎外感すら覚えていたのです。

客観的に見れば、これはとても自己破壊的ですし、人の思いやりの言葉を受け取っていないですよね。
ですが私(本人)の中ではそれが世界の常識であると信じ込み、孤独を自ら深めていました。

このように外向きの意識を持っているときは誰かや何かによって自分の価値を判断されると思っていますが、実際は全て自分の思い込みでしかありません。

過去の私は、
上司や偉い人に認めてもらわないと意味がないと信じ込んでしまっていたので、恋人や友達の愛ある労いの言葉を受け取ることすらできていませんでした。

「わかってもらってない」と被害者意識を感じていたのですが、実際は彼らの愛を受取拒否してたのは自分自身なのです。
自分が自分を認めていない、愛していないので、人からの愛も見えないし受け取れない状態になっていました。

本当は人を通じて自分を認めようとしたり愛そうとしてるだけのこと。
誰かが私を否定するわけでも評価するわけでもないのです。
自分のフィルターを通して、自分が自分をジャッジしていることに気付けないのです。

「自分が自分に愛されたい」
この前提をもって物事を観察してみたり自分の心を俯瞰してみて下さい。
そして、「自分で自分を愛すだけでいい」ということを受け入れてみて下さい。

人生が軽やかに変わっていくのを実感することができるようになるはずです。

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