自分の内面に安心感を保ちたい・鳳閣星さんを理解する

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今日は陽の伝達本能、鳳閣星を実学算命学で語りたいと思います。
一般の算命学では、鳳閣星は、食楽の星、のんびり、おっとり、無為自然、伝達、子供、未来を意味する星として語られます。子供といっても陽なので、どちらかというと女の子ではなく男の子のほうを意味します。ですから、鳳閣星をもっているひとは、比較的男の子を子供に持つ率が高いです。そして、欠けているものではなく、いまあるものに注意を向けて、人生を楽しみながらいきていく人です。

でもそれは鳳閣星さんについての表面の一部を語っただけにすぎません。
エネルギーの動線をたどってみると、わたしの実学算命学では、鳳閣星は「自分の内面に安心感がほしい」という囚われをもつ本能のことを指しています。 そもそも、安心感がある状態とは、自分が緩んでいる状態です。緩んでいる、とは、筋肉の緊張がない状態ですよね。

心と体は繋がっていますので、鳳閣星さんの健康状態は、ダイレクトにその状況に反応します。緩んでいる時に健康であり、交感神経優位の硬い時には不健康です。体と心が強く連動している人なのです。
 緊張するとすぐにお腹を壊したりする人もいますよ。鳳閣星さんは、精神的な緊張に対して、繊細な反応を見せます。

そして、面白いところでは、意識の高い鳳閣星さんは、この感覚を根拠に物事を判断しています。
「自分の体がリラックスして、暖かい感じ、広がる感じがあるなら、これは自分に必要なもの。」逆に「自分の体が硬くなって、表情がこわばったり、上手く話せなくなったり、気を使ってしまう感じがあったら、これは自分にとって不必要なものだから切った方がいい」という判断です。
体が答えを教えてくれるんです。

で、これは、まさに筋反射テストやOリングtestと同じような役割を果たしています。人間の筋肉は、自分を害するものと益するものを理性を通さずに判断する力があることは、皆さんもご存知だと思います。
鳳閣星さんは、これを無意識にやっているんですね。
だから、仕事でなにかのプロジェクトが持ち上がっても、その理由は言えないけど、なんかこれはこの先進んで行きたくないな・・、こっちじゃないな、と言うような感覚がふと起きたりする。やる気が起きない。動けなくなる。
直感やイメージでわかる調舒星の勘とちがって、鳳閣星さんは体感覚がそれを教えてくれることが多いのです。

そして自分の特性を本能的に知っている鳳閣星は、副交感神経優位の体の心地よさを好みます。例えば、一点集中してそのあとリラックスするアクティビティ全般、ヨガやティータイム、温泉ランド、友達とのおしゃべり、ペットやガーデニング、ヒーリングなど・・。難しいSFや暗いオカルトは嫌いですが、妖精や高次元世界など豊かさに焦点を当てたご利益あるスピリチュアルは好きです。とにかくゆるむことが好きだし、自身も(主星鳳閣星なら)ゆるキャラと言ってもいい。

それから、誰でもお腹いっぱいになったら、どんなに緊張していても体の作用で緩みますし、ホッとして安心感が得られますよね。だから鳳閣星は食を楽しみます。
それが鳳閣星は食い道楽と言われるゆえんです。
それと食には、豊富な栄養素をとるという意味もあります。
人間は偏った食事をとると、精神の安定がなく、臓器がうまく起動しないのでイライラしてきます。ミネラルやファイトケミカルなどの微量栄養素は、精神や肉体機能の安定にどうしても欠かすことができない要素。
ですから現代において、鳳閣星をうまく稼働させるには、食べ方・食材にこだわることが大切になります。

例えば、現代人は、毎日食卓塩をとりますが、それはフィルターでこされて、栄養がなくなった精製塩がほとんどです。微量栄養素を含んだ、海のミネラルをそのまま閉じ込めて乾燥させた天日塩や、地下の微量鉱物を含んだ岩塩などを取らなければ、人間さまざまな不調が起きてきます。
砂糖にしても同じ。精製された白砂糖より、ミネラルがのこる天然甘味料やはちみつなどをとったほうがいい。
動物性食品にアレルギーがないならば、ベジタリアンではなく、雑食がいい。(実際、ストイックにベジタリアンをやっている方は、栄養吸収が悪く貧血でイライラすることが多いです。)
自分の体質やアレルギーについて、アドバイスをもらい、きちんと検査して、汚染を除いた方がいい。

誤解されやすい点ですが、通常の算命学では、「鳳閣星は食にこだわってはいけない」「なんでも食べなさい」と教えます。昔、他の流派の方で、マイケル・ジャクソンは食にこだわっていたからこそ、短命だった・・という鑑定をなさっている方がいました。なんでも食べればよかったのだと。
でも、実はこれは鳳閣星さんの解釈を完全に間違ってしまっています。

算命学ができた2000年以上も前の中国大陸の食事を考えてみてください。今のような中華料理は成立していません。飽食ではない。むしろ飢餓はしょっちゅうあったし、中国のどこの地方に住むかによって、気候も、その土地によって収穫できるものもまるで違っていたし、なにより食のバラエティが少なかったんです。同じものを食べ続けるしかなかった。すると心も体も偏ります。

 だから昔の中国の人は、心の安定性を生かすためには、豊富な養分が必要だと考えたんです。そこで医食同源の考えや漢方薬は生まれました。バランスよく豊富な栄養素をとるためには、犬でも蛇でも松葉茶でも虫でも、好き嫌いを言わずに食べる必要があった。だから、昔の万象学(算命学)では、鳳閣星は食にこだわって選り好みをしてはいけない、と言っていたのです。

でも、その視点に立って眺めると、現代においてはむしろ食は選り好みしなければなりません。算命学の解釈が変わるのです。
豊富な栄養素、という本来の意味からすると、本物の食材、調味料を使うべきだし、農薬やハウス栽培の栄養素が失われた野菜ではなく、露地野菜やオーガニックなどの栄養素が豊かな野菜をよく食べ、悪い油や人工の添加物を避けるべきです。また肉体という高度な鳳閣星のセンサーを破壊してしまう、遺伝子組み換え食品や、ジャンクフードなどはとってはいけない、ということが正しいアドバイスになるのです。
栄養をきちんと取れ、心に安心感を得ている鳳閣星さんは、長寿です。だから鳳閣星さんは「健康と寿命の星」なのです。

さらに鳳閣星の気持ちよさの元は、セロトニンやドーパミンなど快感ホルモンです。これらのホルモンは、脳ではなく腸で作り出されていますから、腸内環境にはとても気を使わなくてはなりません。現代の鳳閣星さんは、正しい食の勉強が必要です。
ですから、マイケルジャクソンさんは、食に気を使って正解でした。
むしろ、早逝したマイケルさんに必要だったのは、心の中の「安心感」だったのです。

鳳閣星が精神の安定を得ようとするほど、バラエティの豊かな微量栄養素摂取はより必要になります。緊張感が高いほど、栄養素の消費は早いので、人より多くとらなくてはいけません。
そのため、宿命をうまく稼働させきっている鳳閣星さんは、健康的なふっくら感があります。ガリガリに痩せて美しいという形ではありません。
それよりも、適度な筋肉があり、メリハリがあるグラマラスで豊穣をイメージさせる美しい肉体であれば、鳳閣星の意識の次元が高い良い状態です。

一方で、鳳閣星の意識状態が低いと、あきらかな肥満になります。
食はインスタントに安心感を与えてくれるものですが、緊張感や不安や怒りでいっぱいになると、満腹中枢が次第に働かなくなり、味わうことがほとんどないまま。内臓を稼働させて無理やり体から緊張感を追い出そうとするかのように、どんどん過食スパイラルにはまっていきます。
吐くことのない過食が、意識の次元の低い鳳閣星の肥満の特徴です。
そしてそのとき、自分が口に運ぶものをちゃんと選ばないのがさらに問題です。自己愛があれば、自分の体に良いものだけを入れようとしますが、自己愛がなければ、その食べ物が自分のためになるのかどうかすら考えずに、手早くリッチな感覚をくれるものだけを口に押し込んでいきます。

そのあり方は、食だけではありません。
手当たり次第に恋人を物色して、快楽を得たいという衝動にも繋がります。また不安が急激に高まると、早く手軽に安心を得たいがため、不安を解消できそうなものに、片っぱしからあちこちと浅はかに企画に手を出します。
 その時は鳳閣星が本来もっている、のんびりと長期的な計画を眺める視点や検討力が消え失せてしまいます。渇望によって、インスタントにことを起こした結果、それらはことごとく失敗に終わり、借金や難題は増えるし、余計に忙しくなって、焦りと緊張感を高める日々に自分を落ちこませていきます。

鳳閣星をうまく稼働させていれば、心の中に安心感があり、ストレスフリーで、健康です。良い状態の鳳閣星はその状態にこだわるので、本来計画や予定の期日前には、ゆとりをもって焦らずに動かなくて良いように頭をつかって、きちんと下準備をする人です。ですが低い意識の次元に陥ると、それらすべて、後手後手に回ってしまう。ことが起きた時にはもはや遅い、と言ったようなことの山積になります。そして、仲間と楽しいことをしても、こころから楽しむことができず、文句がいっぱいのイライラする日々を送るようになります。

鳳閣星は、自分に安心感をもたらすために、安定感がほしい人です。安定感とは、いつも一定であること、同じこと、変化が大きくないこと。自然の流れのなかでゆっくり生きたいということ。
つまり、現状維持したいという気持ちが心の中にいつもあります。

でも現状維持すると、世の中のトレンドから外れてしまいます。
時代遅れになると、取り戻すのはまた大変。遅れて焦りたくはないので、のんびり暮らしながらも、新しい情報にはアンテナを張っています。
安定したいという気持ちが、変化を予測しようという本能に変わるのです。

子育てにおいてもそうです。子育ては、そもそも予測不能な動きを見せる子供の命を守ることです。ですから、鳳閣星は慌てたり焦ったりして、こころがかき乱されたくないと、自分の予測のできる範囲内でゆとりをもった子育てになりますし、自分の心身の安定を脅かすくらいなら、子供にいい習い事があるとわかっていても、自分にも子供にも無理をさせることはありません。

もし、車騎星や龍高星をもっているならば、鳳閣星さんの安心感への渇望と、目的を持って動かなくてはならないという車騎星の使命感や、進歩したい、何かを変化させてみたいという龍高星の好奇心という矛盾が心の中でぶつかり合って、ときたま意識の中で、わ〜っと混乱・ごちゃ混ぜになります。
「どっちの欲望も優先させたい。ならば、ギリギリの折り合う点はどこだ?」
と葛藤した瞬間、本能的な激突を起こし、突然キレます。

 そして鳳閣星は、自分の中に怒りをためておかないので、周りに暴言を吐きまくり、八つ当たりします。スティーブ・ジョブズさんタイプですね。
(言った方はスッキリでも、言われた方は絶対忘れないですね・・。車騎星・牽牛星なら、理不尽だと彼らが感じた度合いによって、意識の低い鳳閣星さんを計画的に、徹底的にやり返すと思います。(汗)鳳閣星さん、足元にご注意ください。)

陽占の伝達の星が三つ以上になると、そのひとがよほど苦労していて、意識の次元をあげられている人でなければ、鳳閣星さんは周りの人に言葉の暴力を振るいます。上司がそういう星並びならば、そのハラスメントで部下は心身を壊しやすいです。言った本人は記憶からその過去は消えます。
(※なので、ジョブズさんは、宿命で見る限り、映画に描かれるような人格者ではありません。やりたいことをやりたいようにやったまでのひとです。)

鳳閣星さんは、そんな現状維持を望む本能があるので、リスク・問題が上がってきたら、ゆったりと解決に乗り出しますが、それまでは基本的に動きません。思っていても、鳳閣星さんは、考えている段階でこれは葛藤を呼ぶほどの問題やリスクじゃないと見なせば、まわりに急かされるまで動き出すこともありません。

なので、鳳閣星さんに苦言を言うのは、とても勇気のいる役割です。
人間誰しも、本質的でクリティカルな問題を突きつけられると、心の安定を欠いて葛藤しますよね。ネガティブな真実を知った以上、現状維持が自動的にできなくなるからです。問題に直面させられる。
鳳閣星さんは、その葛藤を絶対に引き受けたくない。心の安定を優先したい。だから基本、誰にも怒られたくないし、文句も言われたくないんです。

もし相手に怒られたり、無視できないほど、痛いところを突かれたら、心の安定を奪われた鳳閣星さんは葛藤させた相手をいつまでも恨みます。
それが例え、本人のための苦言であったとしてもです。
そして、受け身の攻撃に出ます。文句を言わないけども、無視して、相手に従わない。と言ったことをやります。

 怒られたことそれ自体よりも、相手に自分の葛藤を作られたことの方が、怒りの理由になる。表向き穏やかでも、苦言を言われた鳳閣星さんは決して忘れてないですよ。鳳閣星さんは陰転すると、こだわる心のあり方も子供っぽいのです。

 だから宿命に鳳閣星の多い部下がいるとき、上司はその取り扱いを注意しなくてはなりません。素直に聞けるひとなのか、恨むひとなのか、・・・後者であれば、相手の人生を背負う気持ちまでないなら、注意することなく黙って窓際へやるか、切ってしまった方が得策です。
(ひろゆきさんを観察すると、反応性がわかりやすいかと思います。葛藤にこだわるとわりと執念深いです。w)

ですから、葛藤をどのように乗り越えて、自分の成長につなげるやり方を見つけていくかと言うのが、鳳閣星さんの今後の意識の角度を左右するのです・・・。もちろん葛藤のない人生などは、あり得ないので。

そしてだいたいが、意識の高い鳳閣星さんだと、「こだわらない」というところに行き着きます。そして、おっとりと物事を受け止め、水に流すように素直に受け流すすべを見つけていきます。
 動き出さないので無反応に見えますが、それでも内面では長期的に俯瞰し、整理された思考によって、鳳閣星さんは、目的を果たすために人が気がつかない楽チンな方法を見つけたり、周りの人たちが効率的に計画を運ぶ方法を設定できるようになっていきます。
そして、自然の流れやひとのムードの力を使って、無理なく物事を進めていきます。

それから、宿命中殺のある鳳閣星さんの場合も書いておきましょう。
誅殺された鳳閣星さんは、おっとりとは無縁かもしれません。
ものごとは、あらかじめ未来がわかっていると、慌てなくて済む。
鳳閣星さんは自然の流れの異変から変化を読み取り、未来予測をして自分の安定を図りますが、中殺されるとセンサーの感度が日によってぶれるので、その予測がことごとく思ったように当たりません。
気が散りやすく、心静かにいられません。
ゆっくりしたいと思って動くのに、だから結果として心も現実も忙しくなってしまいます。

また、嫌なことにそう言う時ほど、急な葬式だとか、子供が怪我をしたとか、外側から物事がやってきて、結果的に休めなくなってしまいます。休みたいのに休めないので、日頃からイライラしやすいです。
また、嘘がつけないです。ついているつもりでも、周りにはバレバレなんです。体の反応が都合いいこと、都合悪いこと、すべてを外に語ってしまうからです。秘密は守れませんので、正直にいきていないと痛い目に遭いやすいです。

 自分の意識が重要でないことも含めて多次元を移ろうので、つぎつぎと余計なことが現実化されて引き寄せられてくるといったことも起こります。
とにかく、未来が読めない。休めない。
 中殺された鳳閣星さんは、休息をとるために、まずは思考を落ち着かせてください。一人になって、瞑想をするとかヨガをするといったようなことに意識を向けて習慣化してください。必要なことは少ない、と思うようにしてください。意識が中心にもどって安定すれば、物理的にも安定がやってきますよ。

それでは総まとめにいきます。
鳳閣星さんで、健康に問題がある方は、ストレス対処がテーマになっています。無理しすぎていることが原因です。病気になったら、「自分は何を我慢していたんだろう?」と自分の体に尋ねてみてください。
それでも、思い当たる節がないなら、以下のことを点検してみてくださいね。

・周りに「文句・不満・批判・否定」のひとを置かないように、もしくはそう言う人を極力さける生き方をしているか?

・逆に前向き、楽しむことに積極的で肯定的、楽観的な人を周りに置く努力をしているか。(子供は、もともとこれらの要素を持って生きているので、忌神でなければ、子供と遊ぶことでリフレッシュになります。)

・自分の夢をすでに実現しているひと、手本になるようなひとを自分のそばに置いているか。(鳳閣星は、人のペース・環境のペースに合わせやすいので環境から整えるようにする。)

・自分のペースをかき乱すような人とはなるべく付き合わないようにしているか。かき乱されたり、調子が出ない時は音楽の力を借りているか。

・断捨離を大事にしているか。(葛藤を避けようとして後手後手に回るとそれがボディブローのように聞いてきます。)不要なものにまだ執着していないか。

ちなみに、これは、並木良和氏のこひしたふわよ&断捨離のコンセプトに置き換えてみても良いですね。w なぜなら、並木さんも鳳閣星をお持ちです。
並木さんのコンセプトは、実は鳳閣星をもつ並木さんならではの、意識の上げ方の処世術なのです。健康問題を抱えている人も、普通にいきている人他の星の方も、この鳳閣星さんの知恵を使えば、これからますますカオスになっていく世の中の葛藤を減らして生きることができるようになるでしょうね。

葛藤に苦しみ、その葛藤を乗り越えて、最後は心の中の永久の平和を保つように・・と天が与えてくれた星が、鳳閣星さんなんだと思います。w
鳳閣星さん、今日も美味しいものでもたべて、いい音楽聞いて、好きな動画でもみて、自分を楽しませてあげてくださいね!
































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