離婚まで32

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裁判所から通知がきた。

一回目の調停の日が決まった。

私は一回で決まるとは到底思えなかった。

旦那はどうゴネてくるのか…。
裁判所で、「嫌がらせのために離婚しません」とは言えないだろう…
なんといってくるのか。

調停の日までは割とすぐにきたように感じた。

調停一回目…

調停は相手と会わないように配慮がされていたが、運悪く顔を合わせてしまった。

その場面を見たとき私はビックリした。
なんと親と調停に来ていたのだ。

私と旦那は15歳、年が離れている。
私ですら一人できているのに…。当時私は24歳。

呆れたのと、気持ち悪さを感じた。
それも父親と一緒に…。

調停が始まろうとしたとき、父親も調停の中に入ってこようとしていたが、調停員に止められていた。

調停では、まず調停の主旨などを聞かされ、主旨があっているか確認された。

そして、片方ずつの話を聞く場面になった。
私が話す番になったから、離婚理由を話していたら旦那が
「こいつはこういうやつだ!だからわかるだろ!」
などと声を荒げていたが、もちろん調停員に止められた。
私は至って冷静だった。

そして1時間弱くらいで一回目は終わった。

決着はつかないまま終わった。
次の調停はまた通知がくるといわれた。

はぁ…どこまで引き延ばすんだろう…。

しかし、父親を連れてきたのには調停が終わってから笑いが出てきた。

大の大人で「自分が悪くない」と主張する割に父親連れてくるなんてなんて滑稽なんだろうと。

二回目はなんて言ってくるのか…。

家に帰り調停のことを母親に話した。

母親は「さっさと別れればいいのにね」
と言っていたが、別れた後の
「母子家庭手当」目当てなのは見えていた。

私は、調停が終わったら友達の家に住まわせてもらうことになっていた。

もちろん長期ではないが、そこでバイトなどをしながらアパートを探して…と私ながらに予定は立てていた。

上手くいく、とか失敗するかも、などとは考えている余裕はなく、
「意地でもやってやる!」
という気持ちになっていた。

調停二回目は2週間後くらいにきた。

その時は旦那と直前まで顔を合わせることがなかったから誰ときたのか、一人できたのかはわからなかった。

調停中も、支離滅裂な話を無理やり通していたが、調停員に聞き返されると逆切れしていた。

私が「浮気している」だの「家事をしていない」だの「育児をしていない」だの。

調停員が「その時あなたはどこになにをしていましたか?」
と聞かれると無言になった。

それはそうだよね、家にいないのも、育児をしないのも浮気をしている可能性があるのも全部自分だもんね。

調停員は優しく旦那を諭しているように感じたが、旦那は全く意味不明な言葉で返していたため、調停員も
「なぜ離婚したくないのか」
という核心をついた。

!!なんていうだろう…

「それは夫婦だからだ」

その場にいた全員が
????
という顔になっていたと思う。

まさか「嫌がらせです」とは言えなかったにしても、全く会話にならない状態になっていた。

調停員は「離婚する気はないのですね?」と確認すると
「ないです」
と言い切った。

私には「離婚をしたいのですね?」
と確認してきたので
「はい」
と答えた。

そして、二回目はまた決着の着かないまま終わった。

次は最後だ。

次で決まらないと本格的な「離婚裁判」というものになるらしい。

私側の調停員さんは
「あれじゃあ、話になんないし大変だね」
と優しく声をかけてくださった。

あぁ…わかってくれる人がいる。

私はそれだけで救われた気がした。

調停一回目も二回目も結構旦那は突っ込まれた質問をされたけれど答えられる質問は一つもなかった。

その度に逆切れをしていた。

「奥さんは家でどんな風に生活していたか、生活費はどうしていたか、子供の様子はどうなのか、子供の好きな食べ物はなにか、おばあ様の介護レベルはどれくらいなのか」
など、普段一緒に生活していて会話があったら普通にわかりそうな質問ばかりだ。
それに対してなに一つ答えられていないのだ。

相手につく調停員さんも口数が少なくなっていったのがわかるくらいに…。

三回目もすぐにやってきた。

もう調停員さんも話すことがないかのような雰囲気を出していた。

私はその雰囲気を感じて、「これは裁判になるな」
と感じていた。

案の定、調停では決まらなかった。

また同じことの繰り返しになり、全く話がかみ合わないのである。

そして、私の母親に調停では決まらなかったことを話した。

母親は「裁判を起こすなら結構なお金が必要だよ、弁護士だって…あ!そうだ!慰謝料をとればいいのか!」
などと話している…。

また人を「金」にしてみている…。

とりあえず調停は終わった。

後はこの家を出る、それから裁判をする
という予定を立てた。

さて、どうしようか…。




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