パーソナリティ

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コラム
・感じ方は人それぞれ
 ご存じのように私たちが絵画を観たり音楽を聴いたりして感じる感じ方は人それぞれです。同じ環境にいて同じ体験をしても感じ方は人それぞれです。この反応の違いは個々人のパーソナリティの違いによるところです。
 パーソナリティとは個々の人間の思考や行動様式を規定する内面的なシステムのことであり、持って生まれた気質や性格傾向を核としつつ、生後の体験や学習に影響されて形成されるもの¹⁾です。

 ・システムに問題があると
 このシステムに問題があると、人間関係や社会でトラブルを起こしたり、本人は生きづらさを感じるかもしれません。先般のコラムにパワハラなどで加害者のパーソナリティの問題だとそう簡単には解決しないと書きましたが、加害者本人が自身の行動が問題ではないと思っているからです。厚生労働省の「みんなでなくそう!職場のパワーハラスメント」という資料の中に「パワーハラスメントが起きた時に対応が困難と感じること」という調査の中で「被害者が嫌がっていることを加害者に理解させるのが難しい」が17%²⁾とあります。これは前途したことが関連している私は思います。

・説得を試みるも......
 加害者を説得するという行動をしても、上記のように当の本人になかなか理解してもらえないうえに、さらに反発することも考えられます。「説得」についてはまた後日書こうと思っているのでここでは説明しませんが、ではどうすればいいのでしょうか。それは当事者同士を引き離すことが賢明だといわれています。もちろん私もそう思っています。その人とは物理的に距離をとるということです。

・早めの相談を
 皆さんもテレビや新聞、ネットニュースをみてご存じのようにパワハラ、いじめなどは学校や会社は”隠す”傾向にあるように思われます。理解ある上司や会社内に相談できる部署があれば早めに相談することをおすすめしますし、そういった環境でなければ外部の相談窓口に相談することをおすすめします。
 会社側は早い対応を行ったほうが望ましいと思います。なぜなら時間が経てば経つほど加害者側がエスカレートする可能性があります。
 また上記したことは家庭内でも同じだと思います。

・最後に
「被害者の側にもそれなりの原因があるのではないか」は相手の術中³⁾だと理解したほうがいいのではないでしょうか。



¹⁾ 今日のメンタルヘルス 石丸正彦 放送大学教育振興会 2016年 p18 
²⁾ みんなでなくそう!職場のパワーハラスメント 厚生労働省
³⁾ 他人を支配したがる人たち ジョージ・サイモン 秋山勝[訳] 草思社 2020年 p27

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