19. 【管理職必見のモチベーション理論】動機づけ理論/ハーズバーグ

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モチベーションに関する理論家は、マズローを筆頭に多数いますが、本日ご紹介するフレデリック・ハーズバーグは、職務満足・不満足に関する研究を行い、二要因理論を提唱した人物です。
(最近キャリコン試験での出題数も増えている理論家の一人のようです)

従業員の職務満足・不満足は、会社の業績・生産性や離職率にも影響を与えるので、特に企業の管理職の方にとって、知っておくと役立つ理論です。

ハーズバーグは、人が仕事に対して抱く満足の要因と不満足の要因を明らかにするため、企業の社員にインタビューを行い、仕事の喜びや不満について、良いことも悪いことも含めて調査しました。

その結果を元に、人に仕事に対する満足・不満足を規定する要因は2つあることを発見し、二要因理論を提唱しました。

▼二要因理論とは
この2つの要因は、動機づけ要因と衛生要因といいます。
①動機づけ要因
人の満足感との関連性が高く、これらの要素があればやりがいを感じられ、モチベーションが高まる。

(動機づけ要因の例)
・成果、達成
・評価
・責任
・仕事内容
・成長の機会

②衛生要因
人の不満足感との関連性が高く、これらが改善されれば、不満足は解消されるが、満足感が高まるわけではない。

(衛生要因の例)
・会社の方針
・職場の人間関係
・労働条件
・給与
・福利厚生

▼まとめ
このように、ハーズバーグの理論によれば、仕事への「満足」と「不満足」の要因は別にあるということになります。

従業員から不満が起こらないよう働きやすい職場環境を作っているのに、どうも従業員の生産性が上がらない…。

といったケースでは、動機づけ理論の観点からの対応に課題がある可能性があるので、自社の状況に応じて、動機づけ要因の観点からやるべきことを洗い出してみると良いでしょう。

(動機づけ要因を高める対応例)
・社内公募制度など、従業員が自ら新しいことや難しいことにチャレンジできる環境をつくる
・チームメンバーに、各々の能力より少し上のレベルの仕事を割り当てる
・実績をあげた従業員を称える社内表彰制度を設ける

従業員のモチベーションマネジメントに活用するためには、動機づけ要因と衛生要因、両方の視点で考えることが大切になります。
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