※よろしければ、「ドイツ語暗号 癖字のW、悲劇の予感①」からご覧ください。
Spitalの件で、スイスドイツ語は、ドイツ語と相当違う部分があると警戒していた私は、このDepartmentも、別の意味として使われているかもしれないと、辞書を引いた。
ドイツ語の辞書でも、スイスドイツ語、オーストリアドイツ語の場合は、ちゃんと(スイス)とか(オーストリア)とか別項目で乗っている。
このDepartmentもスイスドイツ語の使い方が載っていた。
それによると、スイスでは行政地区、県という意味で使われるということが分った。ということは、その前後の文のどこかにスウェーデンの県の名前が書かれている可能性がある。
そこで私は、ウィキペディアでスウェーデンの県について調べることになったのでした。都市の名前ではないことは確か。
スウェーデンの県のリストを見ながら、アルファベットの数と形状が近いものをピックアップしてみる。
カバー画像をご覧ください。
Uppland、これでした。・・・パパがlolだということは、①から読んでくださっている皆さんならご存じですね?
前後関係、意味にしても、文法的にも矛盾はない。それに、landの部分は、確かにそう見える・・・
前回の勘違い訳では、私はこのUpplandを「常勤」Stationalだと解釈してました。
それ、全然違うやん!どうしてそんな間違いしたん?とみなさまは、私に疑いの目を向けることでしょう。こいつ、大丈夫なんか?って・・・。
なんとでも言いたまえ。私は気にしない(→裸の大将)
本場のドイツ人だって、ぱっとすぐに分からない文字なんだ、日本人の私ができなくても恥ずかしくないもん。まぁ、本場のドイツ人だったら、ちょっと本腰入れればすぐに解読完了するでしょうけど。
なんで今回、私がStationalと読み違えたのか。
Uppの文字が重なり合ってしまって見えるでしょう。
最初の部分が、ちょうど戦前の古いドイツ語の手書きで綴ると、Stの形と同じなんです。それで、私は、Stから始まる単語だと思い込んでしまったんですね。
この気づきのおかげで、大幅に内容が修正できたのでした。
単語一つが違えば、内容がガラッと変わってきてしまう。
そして、一つの単語だけでも正確に把握できれば、それに関連してポロポロと芋づる式に正しい内容に軌道修正が進む。
うーん、ドイツ語暗号解読、奥が深い・・・。
そんなこんなで、無事に、矛盾なく、前後関係からしても文法的にも納得できる文に仕上げることができたわけです。
今回も、危ない橋を渡ってしまった・・・。上手くいったのは本当に奇跡です。運がよかっただけです・・・。
そして最後のピースがはまる。
「バイバイ」の後の謎の一言、Ostertag。
イースター説にこだわっていては無理があるということは、実は薄々すでに気づいていた。だって、このポストカード、すでにイースターが終わった後に書かれているんですから。
二週間も前に終わっているのに今更イースターはないでしょ・・・。
バイバイの後に一言付け加えるとしたらなんだ?と思った時、「またね」、それに類する言葉ではないだろうかと思いついた。
「またね」だと仮定した時、この単語がドイツ語ではないということは確実。
ということは、スウェーデン語かもしれないと思い、グーグル翻訳で調べてみた。
表現を変えて、いくつかの候補を翻訳させたが、文字数と形状が一致する言葉が出てこない。
そこでまた発想の転換をする必要に迫られた。
スイスということは、フランス語圏でもある。もしかして、フランス語・・・?
試しにフランス語で翻訳させたら、a bientôtという、形状にしても、文字数にしてもピッタリな言葉が出てきたわけです。
ご覧になっている方の中には納得いかない方もいらっしゃるだろうが・・・私的には、いやぁ、これ以上はないやろ!!これが正解やろ!!と確信があった。
最後のパズルのピースがはまった瞬間、私は万歳三唱をしたのでした。
※間違いを指摘してくださる方がいたらご連絡ください。私の方から依頼者様にお詫びと修正させていただきます。
そしてお礼にタロットカードで占ってあげます!
次回、とうとう最終回!!boが感じた悲劇とは?
見逃しなく♡