(327日目)ただただB'zが好きだと言うことだけを語る回。

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コラム

私はB'zが好きだ。

『俺は君が好きだ!』くらいのボルテージで書き出したワケですが、好きなものは仕方ない。君が好きだと叫びたいはBAADでしたが、同じ事務所だったな。まぁ、それはどうでもいいんですが。

ではなぜ好きなのか?それを解きほぐしてみるのもいいかなぁと思い立ってしまったワケです。

好きな理由を分解してみるのも面白いかも。


さてさて。

何が好きなん?と問われれば『期待を裏切らない姿勢』と答えますな。

実は私がまだ20歳代までは好きな理由は違ってました。その時は歌がイイ・曲がイイカッコイイだったと思います。真似して高音で歌うとカラオケで注目が集められるから、余計にB'zというコンテンツから離れられなかったように思います。

しかしその単純な理由だけじゃなく、漠然と『遊び心がある』ところにも魅力を感じていたように記憶しています。

ハードロックな立ち位置のお二人ですが、それこそ初期はダンスミュージックの要素で始まりました。まぁそれは松本さん(ギターのほう)がTM NETWORKのサポートギタリストしてたことが大きかったと思います。(と、ご本人も語ってましたから)
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それこそハードロックにシフトしていったのは92年あたりからかな?BLOWIN'あたりからだと思います。

で少し話が逸れますが、ミュージシャンって自分たちがやりたい音楽を追求する傾向があります。アーティストと考えれば自然なことだと思いますし、別にそれが悪いことじゃないけど、自分たちが目指した路線をより強く意識していくのが当たり前だと感じるんです。

しかし、B'zは違った。

ロックのはずなのにこだわらない

ハードロックにシフトしたかと思えば、恋心なんて振り付けが定番のポップな音楽を作るわ、シングルのCMでお茶目なキャラクターを見せたり・・・。まぁ掴みどころのないロックユニットって感じなんですよ。(下の写真が腹話術をしている稲葉さん。口動いてましたけどね。確か)
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今ではそんなことないですけど、それこそミリオンセラーを量産していた時代なんてロック好きからはムチャクソ否定的に見られてましたからね。『商業主義だ!』なんて言われてましたね。(B'zだけと言うよりも、ヒット量産していた事務所に所属していたので余計にアンチが多かったのかも。)

しかし、お二人の姿勢は間違っていなかったと思うんです、1ファンとして。稼がなければ多くの人に聞いてもらえる音楽は作り続けることはできないし、より良い音楽にするための楽器も買えない。全国で大々的なライブもできない。何より自分に関係するスタッフも生活できなくなるわけでしょ。

それを分かっているからこそ、その批判をもろともせずB'zはB'zとしての立ち位置で『売れる音楽』を作っていったのだと思います。

それこそファンの多くは”活躍し続ける”ことや、売れて名前が浸透していくことにも価値を感じます。自分の推しがメディアに取り上げられることで喜びも感じます。

そんなファンの気持ちにも応え続けてくれるお二人だかこそ、長くファンを続けてこられたとも思います。そして『ファンでいて良かった』と思わせてくれます。ファンの期待に応えて、関係するスタッフも安心して働ける環境を維持し続けるお二人は、素晴らしい仕事人だと思うんですよね。

先に挙げた『自分たちの音楽を追求するアーティスト』は自己満足を満たすことはできても、ファンの欲求を満たし続けることは不可能だと思います。

チャレンジングな姿勢に脱帽

そんなお二人にもさらなるシフトチェンジをした時期がありました。それはThe 7th Bluesというアルバムを出した頃。自分たちの音楽の原点とも言えるブルースにシフトして度肝を抜きました。
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それこそ音楽性を変化させることで、ファンの入れ替わりが生じました。これまでのポップ路線でファンになった層から一部が離れ、新しいファン層の開拓に繋がったのかも。このタイミングがファンの新陳代謝を生んだと思います。

時に大ナタを振って、新しい道を切り開くのはとても勇気のいる行動です。特に自分たちが売れ続けているとなれば尚更だと思います。そこで大きなチャレンジを行えるのはある意味先行投資とも言えるかもしれません。


圧巻のライブパフォーマンス

やっぱりお二人の真骨頂を知るにはライブしかないように思います。テレビで歌って・奏でている姿もカッコいいんですが、キャラクターはメチャクチャ抑え目。それこどMステではあんまり喋らないし。

ライブに行けば飛んだり落ちたり回ったり。

なんじゃそれ?って感じですよね。「飛んだり」はモトクロスバイクが飛び交うライブがあったんですよ。二人の頭上を。「落ちたり」は稲葉さんがステージ上の方からダイブしたことがありましたし。ついでに雷もよく落ちます。
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ちなみに「回ったり」はステージがクルクル回ってったときを指します(結構なスピードだった)。
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生で音楽を聴けるのがライブの価値ですが、それだけで終わらせず驚きや感動を与えてくれるんです。期待以上という言葉がこれほど当てはまるライブを提供し続けてくれるのも最高ですよ。


休まない人たち

自分が推しているミュージシャンやバンドが活動休止・解散になることってファンにとっては悲しいことじゃないですか。新しい音楽を聴くこともできなくなるし、ライブを見ることもできなくなるワケだし。

しかしこのお二人は休まない。ずっと仕事し続けてる。

ソロで活動する期間はあるんですが、それを考えると『いつ休んでるんですか?』と聞きたくなる。

ソロではB'zとしての音楽とはまた違ったアプローチになるし、CD出してライブもします。だからそれぞれのファンがそれぞれの活動に触れることができます。そしてその活動で得た新しい視点や音楽アプローチを持って、B’zに戻ってくるサイクルを何度も繰り返しています。

活動し続けることでファンに安心感を与えてくれる。

ここまでファン思いのお二人は一体どんな成分でできているんだろう?努力?継続??挑戦?安定?

おそらくそのイチブではなくゼンブだと思います。


謙虚で律儀な人たち

最後に言いたいのは謙虚だということ。これはかなり珍しいロックミュージシャンと言えるかもしれません。大体がオラオラ系で『おぅ!みんなアリガトウな!!』って感じでしょ(印象)。

しかしお二人がファンに感謝を述べる時は敬語です。『ありがとうございます』なんです。
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ファンを鼓舞するときはロックですが、ライブのMCではとても丁寧な言葉を使います。基本ですます調。そして『俺らの音楽を聴きやがれ!』みたいな姿勢じゃなくて、
『ファンの皆さんの応援があってここまで来れました』
『またいっぱい勉強して音楽作って帰ってきます!』
こんな感じ。

メチャクチャ低姿勢なのですよ。これが堪らん!

お二人がライブのトークをするときもニコニコしながら話してる姿が印象的ですが、見ているこっちがホッコリするシーンが多いのです。ロックなのにホッコリ!?ある意味脳内の処理が追いつきません。


と、ここまで書いてまとめますが、35年以上トップランナーとして走り続けるのは並大抵の努力ではなし得ません。音楽業界のトレンドを見てチャレンジングなサウンドを作り続ける松本さんがいて、ファンが期待する歌声とパフォーマンスを見せるために衰えを防ぐ努力をし続ける稲葉さん。

こんな真摯でひたむきな二人が出会ったのはスゴイ出来事なのかもしれない。

私がB'zを好きな理由。

それはいつまでも謙虚で飾らず、ファン(顧客)を楽しませ、期待を超える結果を出し続ける・・・そんな仕事人として二人の姿でした。

松本さんは最高のモノを作るためには妥協しません。自分のテクニックを磨き続ける。一流と呼ばれるほどの位置にいながら自分の能力を高めようとする。そしてサポートミュージシャン・スタッフを含めて類稀なるリーダーシップ(統率力)を発揮します。

稲葉さんはボーカリストでありパフォーマーという自覚の強さから、自分自身のメンテナンスに余念がない。最高の楽曲やステージを実現するために自分を鍛え、磨き抜いています。

二人はそれぞれの自分の役割を理解して体現しているんですよね。前にも言いましたけどビジネスにも通用するスキルを二人は持っています。

62歳のギタリストと59歳のボーカリストが、これからも新しいものを生み出してくれる期待を抱かせてくれるのは、お二人の弛まぬ積み重ねがあってこそ。まだまだ終わることのないB'zを見せてくれることが楽しみで仕方ないです。
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