愛着障害の4種類〜回避型〜

記事
コラム
前回は「愛着障害の種類」と「不安型」に詳しくお話させていただきました。

「不安型」に関しては前回の記事をご覧ください。

一応今回も以下に愛着障害、「不安定型」の種類を列挙しておきます。

愛着障害の4種類


・不安型
・回避型
・恐れ
・回避型・未解決型

今回は「回避型」について解説します。

回避型の特徴


はじめに回避型ですが、以下が回避型の方に見られる特徴です。

・一匹狼(群れない)
・いつも一人で行動する
・誘いを断る(ノリが悪い)
・人に依存しない
・どこか冷めている(達観してる感がある)
・大人っぽく見える(仲良くなるとガキ感)
・感情が無さそう
・何を考えているのかわからない
・恋愛してる感が想像できない

上記すべてに当てはまらなくても、複数当てはまった場合、回避型である可能性が高いです。

基本的に回避型の方は、「人と距離を置いた関係」を求めます。

親しくなればなるほど、その関係が煩わしく感じ距離を置きたがるのがこのタイプです。

簡単に言うと、回避型の座右の銘は「自立」です。笑

人に依存することもなく、依存されることもなく自立している状態を最良とみなします。(いやー、これすごくわかるんですよね…笑)

上の中で「どこか冷めてみえる」というのは本当に当たっていて、「本当に」冷めているんですよね。どこか考え方が…。

例えば友達同士、大人数でワイワイすることとか、「時間の無駄だ」とか考えてしまったりするんですよ。めんどくさ。みたいな。

要は人に興味がないような状態なので、別れの場面とかでも、超ドライな感じに見めます。

本当に感情的な認知が鈍感なんですよね。ある実験によると…

感情が掻き立てられるような写真を、被験者に一瞬だけ見せて、それがどういう場面の写真か理解できるまで、見せる時間を次第に長くしていくという実験によっても裏付けられている。回避型の人では、理解できるまでに長い時間を要したのである。この傾向は、「感情を惹起するような写真」についてだけ認められ、自然の景色や無生物的な物体や中立的な表情では認められなかった。
引用:愛着障害〜子供時代を引きずる人々〜 岡田尊司

はい、このことから感情に対して鈍感、結果人の感情を読み取るのが苦手とわかります。

そのため、無意識のうちに相手を傷つけるようなことを言ったりします。

私が関わった人で割とびっくりしたセリフは…

友達に遊びに誘われたんだけど、ダルかったから「ダルいから無理」って言ったら縁切られた。

ですね。笑

これめっちゃくちゃびっくりしました。友達にそのまま「ダルいから無理」って言う人いるんだ〜と思って。

まぁ友達との関係性が出来上がってて、そういうこと言うってのはあるかもしれないですけど、縁切られたってことは、出来上がってなかったってことですね…笑

あとは…

友達と遊ぶ約束してたけど、当日行く途中に「やっぱ遠いからめんどくさい」ってなってドタキャン

友達と遊んでて次に他の友達と会う予定があったけど、「え〜帰っちゃうの〜」って引き止められ、その場でLINEして次の予定ドタキャン

ドタキャンばっかり!!!笑

でも、本当にこれすごい回避っぽさでてますよね…。

「めんどくさい&人の気持ち考えられない」

だから、友達だったらまだ許せるんですよね。適度な距離感が保たれてるし、まぁ面白いやつだしいっかみたいになれる。

でも、これが恋人だったらね…ましてや好きな人がこれだったら…

恋人だったらなんだかんだ好きだから付き合ってるのかな感あるけど、

これ好きな人で相手の気持ちがわからない状態の時これだったら

「嫌われてるの!?」のオンパレードですよね。

はい、ここで「安定型」と「不安型」の違い。(唐突)

結構、回避型って「追うと逃げる逃げる逃げる」なので、

追いたくなってしまう存在なんですよね〜笑

こんな時に、「安定型」の方は「適度に追えるし、適度に放っておける」

これは、「安定型」の人の自己肯定感が高めであるからです。

その人に自分の価値をどうこうしてもらおうと考えてないからですね。

「ドタキャンとか人としてどうなのとか思うけど、んー今はそんな気分じゃないのかなー」「なんかあったのかなー」みたいな。
(安定型の人でも怒ることは怒ると思います。笑)

でも「不安型」の人は、「え!ドタキャンされた!え…私なんか悪いこと言っちゃったかな…なんか嫌われるようなこと言ったかな…」「どうしよう…もう会ってくれないのかな、他に良い人出来たのかな(オロオロ)」…です。

不安型の人は逆に、自己肯定感が低めです…。

明白なのは、安定型の人は「色々な可能性に目を向けることができる」ことです。

それに対し、不安型の人は「自分がなにかをした、嫌われた」等、「ネガティブな部分にだけ囚われてしまう」ということです。

何故、今このお話を出したかというと…

統計的に「回避型」と「不安型」はくっつきやすいのです…笑
そしてその割に「別れやすい」。笑

要はもしかしたら身の回りにいるくっついたり離れたりを繰り返しているカップルはこの組み合わせの可能性が高いということです。
(これ、結構納得です)

回避型は逃げるし、不安型は追いかけまくります。
要はニーズがあってしまうんですよね…良くない。

回避型は自ら恋愛をしようと思うことはあまりありません。
(情緒的なつながりを求めていないので…)

そしてそういうところに不安型は惹かれます。ミステリアスな感じとか自分にはない部分ですよね。感情のブレが少ない感じとか。

それで安定して付き合ってる間は良いんですけど、なんせ回避型は仲良くなればなれほど、距離を置きたがるので、不安型としては不安要素たっぷりなわけです。

そりゃあもう不安で不安で仕方なくなります。だって釣った魚を餓死させる状態なんですから…笑

そして不安型は相手に対して愛情を求めまくります。愛情確認行為をしまくってしまいます。

これ、前回の記事で「不安型✖安定型」だったら別れにくいと書いたのですが、相手が回避型ならば即別れになります。

依存されることがすごくウザいと感じてしまうからです。
「わ〜感情をコントロール出来てて優しくて良い人〜」って人が、です。笑

うなんです。外面が良いのです。笑
だからいざ、親密になるとそういうブラックな部分が出てびっくりします。

要は「感情をコントロール出来てて優しくて良い人」ではなく、そういう部分を避けているだけなのですね。

葛藤を感じないように生活しているのです。(できちゃうという)
だから感情をコントロール出来ているように見えますが、そういういざ自分に寄りかかろうとしてくる、依存してくるような人がいると、拒否してしまいます。

感情がブレるのが嫌いだからです。葛藤したくないからです。

そういう意味で回避型の根本も「自分が傷つきたくないから」に終着します。

子供の頃の回避型


では、どんな親子関係が「回避型」になる確率が高いのでしょうか。

回避型になりやすい特徴は以下です。

・親が子供に無関心
・逆に厳しい

こんな感じですね。

現に、こういう家庭で育った場合…

環境が変わるごとに友達も切ってしまったりして、友達がいないという人もいます。

自ら人と積極的に関わろうとしないし、誘いもめんどくさがって断るので、自然に友達との縁が切れていってしまうということです。

友達の方も断られることが続いたら、「もう誘わなくていいか」ってなってしまいます。

そのため、せっかく小学校、中学校、高校、大学と友達が出来ても、本当に気を許す友達が出来ずに、その場限りのものなります。

回避型の恋愛


回避型の方は恋愛をしても淡白なところがあり、距離を取り続ける傾向があります。

天涯孤独だった川端康成は、「愛とは、こだわらずに忘れ去るもの」と言っているくらいです。

そのため、回避型の恋人やパートナーを持つ人はこれで結構苦しみます。

自分がメンタルブレイクして「つら…」ってなっていたとしても、お構いなしです。

それはもう共感できないから仕方ないんですけど…結構寂しさを感じると思います。(不安型の人は、これでもメンタルやられますよね)

先程も言った「感情をコントロールできる良い人」とか「穏やかで優しい人」とおもっていたりするので、「えっ」て思います。

共感能力が低いため、あくまで他人事として客観的に捉えます。
(だから、仕事はバリバリめっちゃ出来たりする)

「大変なんだね。まぁ俺/私には関係ないけど」って感じです。

そのため、この時にめっちゃ頼ったりすると、最悪キレられます。笑

面倒事は嫌いだからです。葛藤嫌いだからです。

そのため、ある意味こちら側も自立して、悩み事とかは”友達”に相談するのような対策が必要かもしれないですね。

では最後に、回避型の方の好き避けの特徴についてお話します。

回避型の好き避け特徴


回避型の方は以下のような好き避け行為をする場合が多いです。

・LINEの既読無視
・未読無視
・デートの誘いを断る(別日の提案もなし)
・自分から話しかけてこない
・天の邪鬼な言動
・別に好きじゃないです感
・他の異性の話をする
・浮気する
・すぐ別れ話をする

ん…???????

これを見ると不安型と一緒じゃない?ってなりますよね。

うん、一緒です。(少し違うとこあるけど…)

やることは一緒です。

ただ、その行為に出るプロセス(考え方)が違ってきます。

・LINEの既読無視
・未読無視
→好きだとしてもめんどくさい
→ちょっと今関わらないで(拒否)
・デートの誘いを断る(別日の提案もなし)
→好きだとしてもめんどくさい
→ちょっと今関わらないで(拒否)
・自分から話しかけてこない
→好きだとしてもめんどくさい
・天の邪鬼な言動
→好きバレしたくない(環境要因有り:例)職場恋愛等)
・別に好きじゃないです感
→好きバレしたくない(環境要因有り:例)職場恋愛等)
・他の異性の話をする
→気にしていない
・浮気する
→開放感を求める
・すぐ別れ話をする
→忍耐力が低い
→葛藤したくないため逃げようとする

これを見ると好き避けじゃないじゃんって理由がありますよね!!!!

嫌いなんじゃん!!!
拒否じゃん!!!

ってなると思います。

そうですね…拒否っていってますもんね。

これ、難しいんですけど、嫌いだから拒否しているわけじゃないんですよね。

全部前に”今は”が付く感じです。

”今は”一人にしてくれ的な感じです。

だから相手の事は好きだけど、そういう気分じゃない。
「そういう部分も受け入れてくれるでしょ?俺のこと好きなんだから」

です。

なんとも身勝手〜〜〜〜〜〜!!!!!

ってなる気持ちは重々承知しております。ごめんなさい。

でも、ホントこれに尽きます。

なので、好き避け?ん?ってなるかもしれないですけど

好きだからこそやってる可能性があるということです。

こんな行為されたら一発、「ハイ!脈なしッ!」って認定されかねないですが、違うよってことを是非覚えていただきたいです。

の場合、少しほっとくのが手です。まじで。

以外に、また声かけたら普通だったりするので。笑

なんとも理解し難いかもですが、頑張りましょう。

あと、基本的にまじでめんどくさがりなので、LINEの返信とか気にしていたら身が持ちません。笑

好きならLINEするでしょ理論は通用せず…

むしろ適度な距離があった時とか、知り合って間もない頃の方が連絡頻度高いと思います。笑

ちなみに…こんななんか貶しているつもりはないのですが、毒舌で記事書いてますけど…

私は元「恐れ・回避型」という1番厄介なタイプなので許してください。笑
(不安型+回避型というゲキツヨです)

そして次の記事はいよいよ「恐れ・回避型」について解説します☆彡

参考文献


愛着障害~子ども時代を引きずる人々~ (光文社新書) 
著:岡田 尊司

愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~ (光文社新書)
著:岡田 尊司

恋愛相談サービス


ここまでご覧になった方で、人それぞれ現在の状況は違ってくると思います。

ここに記載があることが当てはまっていたとしても、「じゃあ、こういう人たちにはどう対応すればいいの?」と悩んでしまうと思います。

そういった方達のために、現在の状況、彼のことや相談者様のことを詳しくお聞きして、現在何に悩んでいらっしゃるのか、何故今のような状況になっているのかを、深層心理も含めて紐解いていきたいと思います。

そうすると自ずとこれからどう行動していけばいいのかが見えてきます。
現在どうしていいかわからない状況に陥ってる方、悩みがある方、お気軽にご相談ください♪

短い時間でもその都度全力で対応させていただきますので、よろしくお願いいたします。

タロットも心得ております。これはタロットが行動を行う後押しになると思っているからです。タロット有の場合は、一番上のタブになります♪







サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す