上述したように、毎日色んな事を頑張っているはずなのに、
「自分には何も出来ない」
「自分はダメな人間だ」
と思っている人ほど、もっとたくさん自分を褒めて欲しいです。
毎日の自分を褒めないで、
毎日当たり前のように繰り返している努力をスルーし続けていると、
自己評価を高めるタイミングを見逃し、疲労感が高まるばかりです。
しかし、何故色んな努力が「当たり前」なのでしょうか。
今やっていることを、小学生の子どもがやっていたら、どう思いますか?
すごいね、頑張ったね、おめでとう! と言ってあげたくなりませんか?
当たり前だと思えるのは、当たり前にしてしまうくらい
努力を続けてスキルを身につけて経験を積み上げてきたからこそ、です。
どの間どれくらい辛くて頑張ったかを知っているのは、自分だけなのですから、
自分しか褒めてあげられないのです。
褒めると言っても、無闇矢鱈と「すごいすごい」を繰り返しても心に刺さりません。
幾つかポイントを押さえておきましょう。
①達成した時、完了した時の気持ちを受け止める・終わらないと思ったけど、今日中に出来た!
・久しぶりに集中出来たな
・(完成した資料を見返して)こんなにたくさん作ったのか、すごいな
②結果だけでなく、プロセスも褒める・お昼ご飯食べ損ねたけど、終わらせたいから今は仕事しよう
・まだ到着しないけど、頑張って歩かなきゃ
③些細な行動も褒める・ごみをゴミ捨て場に出しに行く
・早起き、歯磨き、洗顔
・嫌いなものも残さず食べる
・挨拶をする
①自己肯定感が高まる
ずっと「やって当たり前」と思ってスルーし続けた毎日の努力の中に、褒めるポイントは山ほど見つかると思います。
結構頑張ってるな、自分。と気づけると、少しずつ自己肯定感が高まって行きます。
②子どもの頃欲しかった言葉を自分に向かって言える子どもの頃、親や先生などから褒めて欲しかったポイント、欲しかった言葉はありますか?
褒めてもらえても、意外とピントがズレていて「そこじゃない」という経験が多いと思います。
子どもの時大人に言ってもらえなかった「ど真ん中」の褒め言葉を自分に言うことで、
持ち続けてきた欠乏感が薄まります。
③他者へ応用できる自分の小さな行動を褒める習慣が身につくと、同様に他者の小さな行動にも気づけます。
直接言わなくても、自分のいい面に気づいてくれている人には、人間は敏感です。
少しずつ人間関係が心地よく円滑になっていくでしょう。