「とろける香」
記事小説
【光るプラモ】
8歳の時のクリスマス
全長40㎝の大型プラモデル
「最強ロボダイオージャ」を
サンタに持ってきてもらった。
そして完成させると
電池ケースが余ってる事に気が付き
説明書をよく見たら豆電球で
光らせられる事が解かった。
しかし電池ケース以外全て別売りで
仕方ないから玩具屋に行き
豆電球と電池と電池から電気を流す
金具を買ってくる羽目になる。
その後無事に光らせる部品をそろえ
電池ケースに金具をつけて
豆電球をハンダで固定して
ダイオージャにセットしてみた。
早速豆電球のスイッチを入れると
ものすごく明るく光ってくれて
本来胸のマークだけ光るのだけど
ロボット全体が光ってしまってる
ﾋｨｰ(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ
それもそのはずで当時のプラモは
肉厚が薄いし光を遮断する壁もなく
単3電池2個を並列でつなぐところ
ミスって直列でつないでしまってる
でも俺は
とにかくプラモが光る事に感動し
この日の夜ベッドの枕元に置き
光らせた状態で一緒に寝る事にした
(´∀`*)ｳﾌﾌ
〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
【眩い輝き】
翌日朝起きると
光らせておいたダイオージャが
光らなくなってしまってて
原因を調べてみる事にした。
すると豆電球が切れてしまって
また玩具屋に20円の豆電球を
放課後買いに行かなくては
ならなくなってしまった。
そして学校が終わり
鞄を置いて速攻おもちゃ屋に行き
店員に豆電球が欲しいと言うと
「何色の物？」と聞かれる。
前回豆電球を買った時
無条件で白を出されたけど
何色か聞かれ豆電球に色がある事を
この時初めて知った。
(◎_◎;)
なので豆電球を全部見せて貰うと
赤や黄色や青や白や緑や透明等の
様々な色があってより取り見取りで
一番明るいのやつ欲しいと頼んだ。
すると玩具屋の店員は
「多分透明が1番明るいよ」
そう言われたので透明を買う事にし
速攻家に帰って取り付ける。
結果本当に凄く明るくて
ダイオージャ全体がピカーと光り
超ご満悦になってしまって
更に明るく光らせたくなってしまう
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
【オーバーヒート】
翌日俺は
豆電球をもう1つ追加して
もっと明るく光らせる事を計画し
早速玩具屋に買い出しに行く。
そして透明の豆電球セットを買い
電池ボックスにハンダで取り付け
ダイオージャの中にセットして
豆電球ダブル仕様にした。
早速スイッチを入れてみると
想像以上に明るく光り
もうダイオージャそのものから
まばゆい光が発してた！
*ﾟ｡+(n´v`n)+｡ﾟ* ﾜｰｨ♪
それが嬉しくてしばらく見てたら
何かプラが溶ける臭いがしてきて
まさかダイオージャの中にある
「豆電球の熱か⁈」と焦ってしまう
なので急いでスイッチを切り
豆電球を取り出して中を見ると
豆電球をセットした部分が
少し溶けてしまってた！
これを見て俺は
説明書の仕様以上の事をすると
本体が耐えられない事を知り
無理に明るくできない事が解かった
仕方ないので俺は
豆電球を1つ外し既定の仕様に戻し
眩しい位の明るく光ったあの感動を
諦める事になってしまう。
(ノД`)・゜・。
