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ココナラブログ
【私を見て~!】
記事
コラム
カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
2021/02/20 19:09
私は、女子スポーツ界の中で、スピード
スケートの高木菜那選手が大好きである。
平昌オリンピック時に「一言惚れ」した。
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姉妹揃って平昌オリンピックに出場して、
女子団体追い抜きで共に金メダル。更に、
女子マススタートで二個目の金メダルを
獲得した。五輪で日本の女子選手が同一
大会で「金」2個を獲得するのは夏季を
含めて史上初の快挙となったのだそうで、
競技終了後のコメントで「取りたいとは
思っていたけど、まさか取れると思って
いなかったので一寸信じられない気持ち
でいっぱい。新しい種目で結果を残せた。
美帆だけじゃなくて、菜那もいるんだぞ
と見せられた」と喜びを口にしたという。
「美帆だけじゃなくて菜那もいるんだぞ」
この一言に私はすっかり参ってしまった。
正に「一言惚れ」してしまったのである。
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この大会で注目を集めていたのは、妹の
高木美帆選手であった。姉と共に団体で
金メダル、1500メートルで銀メダル、
1000メートルで銅メダルと、一つの
大会で金銀銅メダル全てを獲得していた。
そのためか、高木菜那選手にしてみれば、
「高木美帆の姉」として見られていると
感じることが多かったのだろう。自身も
オリンピックに出場するほどの一流選手
でありながら、「高木菜那」ではなくて、
「高木美帆の姉」として見られることに
複雑な気持ちもあるだろう。それだけに、
自身2個目の金メダル獲得という快挙を
成し遂げて、「高木美帆の姉」ではなく、
「高木菜那」として輝いたことに対する
喜びが、「美帆だけじゃなくて、菜那も
いるんだぞ」と言わせたのだろうと思う。
「私だってやるんだぞ」という自己主張。
そこに私は健気なまでの自己承認欲求を
見た。そして、とてもいじらしく思った。
世間に対して、「俺もいるぞ!」という
気持ちは私にもある。だから共感できる。
そんな訳で、「一言惚れ」したこの人の
ことが私は大好きでたまらないのである。
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人は誰でも、人生において複数の役割を
持っている。つまり、親にとっては子供、
子供にとっては親、上司にとっては部下、
妻にとっては夫、というように向き合う
相手によって自分の立場・役割が変わる。
この複数の役割は「ライフロール(人生
役割)」と呼ばれ、この論理で言うなら、
高木菜那選手は高木美帆選手にとって姉。
その範囲内で世間から、「高木美帆の姉」
と呼ぶ分には良いだろうが、一般社会で
一個の社会人として向き合っていくなら、
「高木美帆の姉」ではなく、「高木菜那」
として本人が構え、世間もそう見るべき。
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渡瀬恒彦は、あるドラマで共演した役者
に「○○(当時の人気芸人)の弟の××
です」と挨拶された際に、「それは違う、
あなたは××でしょ」、「誰かの弟では
なく、あなたはあなた自身」と諭したと
いう。「○○の弟の××」は、あくまで
「ライフロール(人生役割)」上の立場。
一社会人としては「××」という一人の
独立した人間である、という構えでいろ、
ということなのだろう。「誰誰の姉」や、
「誰誰の弟」としてではなく、そうした
「ライフロール(人生役割)」も持って
いる「自分自身」として生きろ、世間に
見せていけ、ということでもあるだろう。
「美帆だけじゃなくて菜那もいるんだぞ」
という言葉は、正に、これにあてはまる。
「高木美帆の姉」としてではなく、その
「ライフロール(人生役割)」も持って
いる「高木菜那」自身として見てほしい。
自己承認欲求として当然の気持ちである。
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松本白鴎と言えば、歌舞伎界の大御所で、
様々なテレビドラマにも出演し、NHK
大河ドラマでも、市川染五郎だった時と
松本幸四郎だった時の二度主演している
凄い人だ。尚且つ、松たか子の父である
(上の娘さんは、「相棒」の伊丹刑事と
結婚されています)。で、もう何年も前、
松たか子が大ブレークしていた頃、ある
舞台挨拶に父娘で出た時のことだったが、
当時松本幸四郎だったこの方、いきなり、
一言、「松たか子の父です」と言ったと
スポーツ新聞か何かで読んだことがある。
親子の情か?余裕のファンサービスか?
はたまた自虐か?(それほどこの当時の
松たか子の人気は凄かった)、いずれに
せよ、自分自身がこれまでに十分自分を
見せることができていて「俺もいるぞ!」
という気負いがないからこそ、こういう
対応ができるのだろう。私には不可能だ。
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それでは、最後に一言、「私を見て~!」
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駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
心理カウンセラー メンタルヘルス指導員 / 50代後半 / 男性
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