パーソナリティーって神経系と関連しているんじゃない?というお話

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人のパーソナリティーってどこからくるのー?というお話。
性格の傾向性をつかむ時に、独立した5つの要素から考えるビッグ・ファイブ理論なんてのもありますが、「人間の特性って脳の神経系が関係してるんじゃない?」ってお話がおもしろかったのでメモ。
▼こんなことを知りたい人向け
・パーソナリティーがどんな脳の神経システムと関連があるのか?
・人の特性を構成する2つの要素とは?
・子供が落ち着かなかったり、友達と仲良くできるのってどこからくる特性なの?
①パーソナリティーを構成する2つの要素
アメリカのニュージャージィー州のラトガース大学の生物人類学者のヘレン・フィッシャー博士がいうには、
「パーソナリティーは2つのタイプの特性で構成されます。
・1つ目は、経験によって獲得される特性(性格特性)
・2つ目は、生物学的に裏付けられた特性(気質特性)
気質の特徴は、遺伝性があり、人生の過程で比較的安定しており、特定の遺伝子、ホルモン、神経伝達システムと関連しています。」
要するに、
もともとの人間の特性は遺伝と関係していて、遺伝子は脳の神経系のシステムと関連がありますよーってことですね。なるほどなー。
②気質をわける4つの神経系システム
で、どんな神経系のシステムと関連していたかというと、主に4つのシステムと関連があるそうな。
①ドーパミン系
このシステムの特徴は新しさ、経験、冒険を求めること、衝動性、退屈しやすいことなどと関連があります。
自分の外側に目を向けるあたり、開放的なイメージですね。
②セロトニン系
このシステムの特徴は、社交性、慎重さ、不安の住むなさなどと関連があります。
ルールを守ったり、相手を尊重するイメージですね。
③テストステロン系
このシステムの特徴は、ルールに基づくシステムに対する鋭い理解と関連があります。
細部にまで注意を払うことが多く、深いけど狭い感じ。社会性はそんなに高くなくて共感性も低いけど、率直で自信があるイメージです。
④エストロゲン系
このシステムの特徴は、文脈的で全体的な思考や協調性や言語能力や共感性と関連があります。寛大さや信頼感、社会的な関係を築こうとする意欲があるイメージです。
だいたいこんな感じ。
この4つのシステムが遺伝的に決まっていて、その強弱がその人の気質として現れてるんじゃないのーってことですね。おもしろいですなぁ。
まとめ
環境と遺伝の相互作用でパーソナリティーができあがっていくとするなら、環境の影響が少ない幼少期の子供たちは遺伝の影響が大きいんじゃないかなと個人的には思うわけです。
なので、
「この子は言うことを全然聞けない子!」
「この子は言うことを聞くお利口ちゃん!」
って分けるんじゃなくて、
たとえば、
「落ち着きがない子がいてもドーパミン系のシステムが強いのかなー。」
「お友達と仲良くできている子はセロトニン系やエストロゲン系のシステムが強いのかなー。」
って理解してあげれると、いいんじゃないかなーと思うしだいです。どうぞよしなに。
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