先生はなにをもとに子供を評価しているの?子供を無意識に評価してしまう10のポイント

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以前、「教師の期待が生徒のパフォーマンスに影響を与える話」というお話がありました。
では、その教師の期待とはどうやってできているのでしょう?
その辺をガッツリ調べてくれた研究(1)がありまして、いろいろ参考になりました。
こちらの研究は46の文献から、
・教師の期待がどのようにして生まれるのか
・期待の低さに伴う悪影響をどのようにして最小化するのか
関連するトピックについての情報を提供してくれていて、非常に参考になります。
▼こんなことを知りたい人向け
・どうして先生は生徒にネガティブな期待を持つの?
・どうしたらネガティブな期待を持たずにいられるの?
・なにがネガティブな期待を作るの?
①わざわざ悪意を持って低い期待を抱くわけじゃない
調査によると、生徒に対して低い期待をも先生はわざとやっているわけではないそうです。当たり前っちゃ当たり前な感じもしますけど、これって厄介な問題ですよね。
なんでかというと、先生は知らないうちに生徒に対して低い期待を持っちゃうことがあるということだからです。
認知のバイアスってやつですね。人には必ず先入観や思い込みがあるものです。
こんな時に大切なのは、なにに影響を受けて、どんな思い込みを持ちやすいかを知ることです。
・人ってこんな風に思い込みやすいんだなー
・こういうことから影響を受けるんだなー
ってことを知ると、思い込みに囚われている自分に気付くことができます。
なのでまずは、自分がなにに影響を受けているかを知るのが吉。
②先生が生徒に対して低い期待を抱かせる10の要因
こちらの研究で紹介されている「教師がある生徒に対して他の生徒よりも低い期待を抱かせる要因」を見ていきましょう。
1 ) 性別
 女の子だから数学は苦手だ。みたいな
2 ) 社会経済的地位
 この子は過程が裕福ではないから勉強はできないだろう。みたいな
3 ) 人種 / 民族性
 〇〇人だから学習は難しいだろう。みたいな
4 ) 学校の種類
 田舎の学校に通っているのだから学力は低いだろう。みたいな
5 ) 口頭言語のパターン
 方言や言葉がなまっている人は能力が高くないって思っちゃう
6 ) 乱雑さ
 整理整頓ができてないから勉強もできないだろう。みたいな
7 ) 準備性
 未熟さや経験のなさが学習能力と混同されてしまう。やったことがないだけなのに能力が低いと思われちゃうみたいな。
8 ) ハロー効果
 生徒の持つ1つの特徴から他の能力や行動について根拠のない推測をしてしまうとか
9 ) 座席の位置
 教室の後ろの席を好む生徒は勉強に熱心ではないのだろう。みたいな
10 ) 生徒に対する否定的なコメント
 他の先生が「あの生徒は〇〇なところがダメなんだ」みたいなネガティブなコメントによって影響を受けちゃう
こんな感じ!
見てみると、なるほどなぁ〜って感じですよね。9番目の後ろの席を好む生徒は勉強に熱心ではないってのは、あるあるな気がしてしまいます。
ただ、そういう色眼鏡を知らずにかけてることありますよーってところは注意していきたいですね。
まとめ
子供たちにいい影響を与えたいと思いつつも、知らぬ間にネガティブな影響を与えていたのではそんなに悲しいことはありません。
ぜひ一度、自分は子供たちにどんなことを期待しているのか。10個のポイントからネガティブな思い込みを作ってないかみてみるとよろしいのではないでしょうか。
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