仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は、二度とできることはない

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コラム
映画を通じて、日常のコミュニケーションを深める視点を学ぶ「TCS映画部」
今回の映画は、“スタンド・バイ・ミー”でした。

この映画をはじめてみたのは、確か中学生の時。

朝日小学生新聞の文通欄がきっかけで文通をするようになった、静岡県に住む同学年の女の子のおすすめの映画がスタンド・バイ・ミーでした。

あの頃は、ただただ、この映画の主人公たちのように冒険がしてみたかった。
だからかわからないけれど、話の内容とかは特に覚えていなくて、なんかわくわくした感じと、ボン ボン ボボ ボン ボン と、映画の最後に流れるスタンド・バイ・ミーの歌しか覚えていませんでした。

でも、今回、この映画を取り上げていただき、再びこの映画を観てみると・・・

「仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は、二度とできることはない」という言葉に、一番ズドーンときている私がいました。

「あの時はあんなに仲良かったのに」と振り返ると思う友人も、それぞれの段階の卒業とともに疎遠になり、そしてお互い違う人生を歩んでいく。

人生って、そういうもんだよなと思いながらも、どこかで、そういうもんに終わらせたくない自分がいるなぁと思ったり。

だから、私は、一度繋がった人とはつながりを続けようとしてしまっているところがあるけれど、私の努力がないと途切れてしまう関係って、結構あるなぁとも思っていて、それはそれで寂しいけれど、「人生ってそんなもんだよな」と、この映画を再び観て、しみじみ思いました。

今回のブレイクアウトルームでは、自分たちのスタンド・バイ・ミーな出来事や小学生時代の思い出などを語り合いました。

皆さんのお話を聴きながら、

私は、

学童保育に行きたくなくて、いつもまーちゃんの家に遊びに行っていたこと、
大人の足で5分もかからない道のりを、いつも、30分以上かけて4人くらいで道草しながら帰っていたこと、

帰る途中に、めちゃくちゃ吠える犬がいたこと、

家の近くの公園で秘密基地を作ったこと、

塾が一緒だった山口さんと自転車で競争してたら、お互いの自転車がぶつかり、自転車がぐちゃぐちゃになったこと、

まーちゃんの家の犬のロンに追いかけられたこと、

よく一緒にバドミントンをしていた一つ年上の、のんちゃんという子がいたこと、

小学1年生の時に交通事故で亡くなった、となりの席の男の子がいたこと、

同じマンションだった、1つ年下の森内さんと、レター交換(自分がもっているレターセットをレジャーシートに広げて交換し合う)を家の前でよくやっていたこと、

そんな小学生時代のことを思い出しました。

あの頃は、毎日が長かった。。。

あの頃はあの頃で、悩みはあり、決して、毎日が楽しかったわけではないけれど、あの頃の私の延長に、今の私がいると思うと、なんだか不思議な気持ちになります。

今回ブレイクアウトルームでご一緒した方々の貴重なエピソードを聴けたのも、この映画のおかげかなと思うと、今回も、映画部に参加してよかったなぁとしみじみ。

忙しい日々を過ごしていると、なかなかこんなこと思い出したりもしないけれど、映画をきっかけに、いろんな方々の人生の背景を知ることができる映画部は、やっぱりおもしろいなぁ。

仲間とは?
友人とは?
友情とは?

そんなことを考えさせられた、ひさしぶりのスタンド・バイ・ミーでした。


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画像は映画.comより引用

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