自分が得意なものを多分そのまま売らない方が良い

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ビジネス・マーケティング
これはある種ビジネスの考え方です。

例えば僕はアイデアは湧いてきますが、勝手に湧いてくるわけではない。当然カロリーがいるわけですね。それは材料を集めたり思考をするというところで何度も書いています。

例えば上の記事ですね。気になる人は参照してみてください。

ではその出てきたアイデアを未加工で、つまりそのまま売れるでしょうか?

答えは否です。つまりできない、難しいです。
端的にこれは商品化されてないからです。

例えばあなたがきゅうり農家だとします。その時、きゅうりを取れたとしてそのまま売れますか?
実際には、どこか売れる場所が必要です。農家さんの畑を通る人は限られるからです。つまり、スーパーやECモールですよね。その場合何が要りますか?

そうです。写真や生産者としてやっていること、どう育てているか。こだわりですよね。または価格やその送付方法、パッケージも必要です。

ここで、透明な素朴なビニルにきゅうり3本が入っているものと、生産者の顔や名称が入っていて「きゅーりくん」という名前が入っているものがあったとします。あなたはどちらを手に取りますか?

答えはないんですが、僕なら後者です。別に前者がだめではないですが、比較されるんですよね。味が良ければいいじゃないかはここでは通じず、完全にそこにある情報で左右されると。最もどちらも食べて好きな方を今度は食べるかもしれませんから、一旦そこの長期間の話は省きます。

商品化されてないと魅力が減る

上のきゅうりの例でいえば、魅力度が減るといってもいいでしょう。あとは、粗いというか、洗練されてないといってもいい。と、偉そうに言っていますが僕が全部洗練されたものを作っているとかは思ってません。もっと素朴な気がします。ですが、少しずつブラッシュアップするほうがいい。または変えていく余地はあると思っていてそこを楽しめるかですよね。

そういう形で、商品化、つまり買う側が買いやすいとか、見てみたいとか、試してみたいと思えるようにする。

それがない状態を「そのまま」出すということなんだと思います。商品化についてはこんな記事も書いてます。
魅力がないと、良いものでも売れないと。

このあたりは個人事業やスモールビジネスで躓くポイントですよね。でなくても、大きなものでもコケるものってそういうことなんだと思います。

売りたいがどうしても先に出てしまう。分かるんですが、売りたいものという熱はあるのは当然。その上でどう慮れるか。そうです買い手がどう見ているか。その研究次第な気がします。そうすると、「あーこの生産者はよく考えているのだな」ココナラでいえば「この出品者はよく考えているなこっちのことを」となるわけですね。

違う表現をしましょう。「あーわかってるなあ」という感覚です。それに達するには、商品化に励む必要があるわけです。

加工して違うものとして売る

先の話で言えばきゅうり農家であれば、きゅうりが飯の種です。だから、きゅうりを作って売るわけですから、きゅうりを売ることが仕事だと。そこが悪いわけではないですが、きゅうりの単価を上げるのは難しい気がします。一部ブランド野菜とかブランド化すれば可能ですが、特殊な成功例が多い気がします。

そこで、きゅうりの前後ですよね、きゅうりづくり体験を売るとか、きゅうりレシピを売るとか、きゅうりを冷やして売るとか、そうやってサービス化したり、違うものとして売るわけです。当然そこには接客やアイデアがいるのですが、仕事が変わるわけですよね。

きゅうりが湯水とは言いませんが、つくれるし得意ならば、きゅうりをそのまま扱うで問題ない人はそのままでいいと思います。しかしそうでない場合は、きゅうりをそのまま出していればわかってくれる・・・はなかったりします。これが事実かもしれません。むしろそれで分かってくれる人が一定数いて商売となればそのままやればいいからですね。

届いてない!問題だ!という時こそ、ひとまず前後で出来ることをやってみる。そこからですよ、例えば「冷やしきゅうりでうまいきゅうり」とかそういうことになるんですね。冷やし中華でうまいキュウリですっていわれたら食べたくないですか?僕は試してみたいです。ただその体験がそこまでのものでないならお金を払わない。それだけですよね。

というわけで、僕であればアイデアをそのまま切り出して売っているわけではないように、そのアイデアを出すやり方とか、アイデアは指定せず課題をヒアリングしてそれにサポートするとか、壁打ちとかも「アイデア」自体を売るというよりも相談プロセスや体験を売ることに近いと僕は考えています。最も、自身の商品に対する解像度が低ければそのまま商品を出して経験を積むしかないというところになります。

僕で言えば、アイデアを出すことを最初はしていましたが、それでは広がりづらいため、どうすると良いか?その試行錯誤で今に至ります。ですから、自身の商売やビジネスとして、自分の商品を愛してもらって、どうするとよりよくなるか?そのものを出すのでなく、加工してみるという視点でやってみるといいかもしれませんね。


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