アイデアは無料か、有料か

記事
ビジネス・マーケティング
商品としては有料ですが、それを無料提供することもあるわけですね。その時、意味が異なります。

当然無料である時であっても、アイデアや相談自体が無料ということはなく、価値がないわけではないでしょう。単にそれをきっかけに他の有料サービスへつなげるなどがビジネス的には妥当ですし、そういうものだからです。

そこだけ切り取れば「無料ほど高いものはない」となるのですが、これは詐欺とか明らかに高すぎるものであって(対象外や相場感がズレているなどが合わない場合)それ以外でもないかなと。

無料相談などの壁打ちも見かけたのでそこから少し考えてみました。

アイデアや壁打ちは目に見えない

無形商材と呼ばれると思いますがこれらは目に見えません。効果も分かりづらい。だから僕が「アイデアを出すのであなたは必ずヒントを得られます。または売上が上がります」なんて言うことを言っているかというと、それはありません。最もそう言い切る人の方が信頼が出来る人はおいておいて、僕はやらないです。

これは信条の問題です。つまり、自分がどういう仕事をしたいか、ビジネスをしたいかなので、正解はないです。人によっては嘘ぶく人も多いかもしれませんし、それで仕事が取れるからそういうものだという人もいるかもしれませんが、まあ僕はNOというだけです。批判するわけでなく、違うなでいいじゃないですかと。

「保証ができないけれど精一杯考える」というわけです。そうすると、「頑張ればいいのか」というところになるのですが、これが全く実績がない、経験がないなら「そう」なりやすいですが、一定の実績や経験があるので流石に「全く使えない」こともないだろうと。逆にいえば、全部使えることもないだろう。つまり期待値次第であり、期待値コントロールが重要となります。

無形であるからこそ、何かしらフックをかけて、共有し、見える形や理解出来る形で見せていく。まさに思考の世界、知的生産物じゃないかと思っていてとても楽しいと感じます。

目に見えないからお金を出さない人もいますが、ラーメンにお金は払うけど、ラーメンを作る技術にはお金を出せないというか。そういうケースはまああるわけですね。その場合は、ラーメンみたいに形にして支払ってもらうのもありでしょう。ですが、それが無駄なレポートとかになるとどうなの?というところもあるので、ここは塩梅ですよね。

無料アイデアと有料アイデアの実質的な違いはあるのか?

僕自身が今、無料でアイデアを考えて出すことは、僕が勝手にやることはあれど、無料メニューを用意して、そこでやりますみたいなことはやってないです。もちろん、前はやっていたこともあります。

理由はシンプルで、無料にすると先の話でいえば、無料ではない価値なのに、それが「無料化」されるが故に、お客さんも無料だからという認識になる。最後には自分の「提案するアイデア」も価値がないのではないかと思ってしまう。これは最悪じゃないですか。誰も無料化して不幸になりたいわけではない。

もちろん、無料にしておいて他のサービスにつなげるというところで、窓口的フロント的な立ち回りもありです。その場合問題となるのは、それ自体が価値となりづらいってことです。当然無料が多数→そこから有料少数という構図(無料がちょっとしかなくて有料がそれ以上っていうのはなかなか考えづらくそれであれば無料をやめればいいですからね)になりやすい、そうなると、無料体験や無料経験としての提供時間が多くなる。

それは意識せずとも、次第に自らが「自分の価値はないのではないか」なんて思ってしまうんですね。これはやっていって体感してみるといいかもしれません。そう思わない人もいるかもしれないので、僕はそうだというだけですが。

そして、小見出しにある、「無料アイデア」と「有料アイデア」の違いは、多分そこまでないと僕は考えます。ただし、無料だろうが質が悪ければ期待値が高くなくても低くなるし(無料ゲームでも詰まらないなら駄目じゃないですか)、有料アイデアでもそれは一緒かなと。

ただ有料となると1円でもですよ、その分対価が発生するから身が引き締まると。そういうのが大事かなと思います。だから身銭を良い意味で切るお客さんがいて、それに対して応えようとする有料アイデアを考えると。それってお互いにとって良いと。

最後に忘れてならないのは、それが1円でもですよ、仕事となり報酬となり、それは提供側が次の投資になります。つまり学びに回せる。くどいですが1円では何もしづらいですが、1円でもそれは投資の一部になるので、学びの機会が増えることになると。

こうやって好循環が生まれていくわけです。

だからここでは脱線ですが、無料アイデアを提供しつづけても意味がないということですね。最もそれで稼ぐつもりがない人はいるかもしれませんが、その場合ボランティアとなると。そうやってボランティア活動をしたいのであればいいのですが、多くはそこまでボランティアボランティアしていなくて、何かしら起業やビジネスにつなげたいのではないかなと考えています。

自分の商品を丁寧に販売する

ここで僕自身は有形商材というか、ものづくりとかですよね、ほとんど興味がありません。というのはそういう人は「ものがあってわかりやすい」のですが、在庫になりますし、管理も大変です。当然売れて売れてしょうがないならそれはそれで良いわけですが、僕が興味があるかは別です。当然ものづくりクリエイターとかを批判しているのでなく、僕がそこまで興味がないだけです。ただ考えかたはほぼ同一となると思います。とくに仕事に関しては。

そして無形商材は目に見えないので、情報商材とか、データっぽいので、何か怪しかったりふわっとしてくると。そこは承知でして、アイデアも著作権を主張するのは難しいことが普通なので、そういうところでどうするか。工夫が求められるわけですね。

モノだろうがモノでなかろうが、そこには自分の商品があるし、それが価値として伝わるとか、分かる人がいると思えばいるからこそ出来ることです。モノ作っても売れないと寂しいじゃないですか。同様に、アイデアを考えたり提案しても無視されたら悲しいわけです(笑)

そういうところで単に商材の特性が「ちょっと」違うくらいじゃないかと僕は考えています。

無料でも有料でもフェーズや考え方、信条によって変わるわけですけど、なんで無料なのか、有料なのか。どうしてそうやっているのか。そのあたりが説明出来れば要らぬお世話ですよね。説明できないなら、なんとなくやってないか?そこはスキといいますか、成長の余地や改善の見込みがあるかもしれませんね。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す