アイデアを0から出すにはどうすればいいか?

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ビジネス・マーケティング
アイデアを出す、ここでは新しい工夫や解決案ということですがそれってどう考えればいいですか?という話です。

例えば、
「クリーニング屋さんをやっているあなたは、売上減少に悩んでいます。当然客数が減っているので、純粋に売上が減っていると。近くに出来たショッピングモール側には大きなコインランドリーがありその影響があるかもしれないなど不安になっています。売上をどうすれば回復できるか?アイデアはありますか?」

みたいな問いかけです。

この時正解はないという前提でどうやって考えようかというところを考える、そういうメタ的なことをやってみます。

どこからアタックしても良い

構造化された例えば5W1Hですよとか、フレームワークで問題を分解してみましょうとか、それ別にどれも正解というか良いと思うんですね。それがやりやすくて、考える癖があるならそれをまずやるべきというか。

この時、細かい話でなく、まず取っ掛かりがつかめるかがポイントでしょう。上の問題文を読みたくないとかではなくて、そういう状況を会話でもなんでも得てかつアイデアがあなたに求められたらどうするか。そこがポイントです。

まず感想があるんじゃないかと思います。順番は同時並行なので、意図はないですが、
・クリーニング屋さんって今はきついのかな
・売上が減るのはやだけど、理由はわからないと大変だよな
・コインランドリーは競合するかもだけど、お客さん層が異なるかも?
・事業としての規模はどれくらいで、何を持って売上減少と判断したのだろう(毎年とか、毎月レベルとか、その期間は?減少幅は?)
などです。

正解はないですよ。上の感想とか、思ったことがあるとして、それが色々と違うと。ここで何も思わないなら詰みますよね。なぜなら材料がないから。

情報といってもいいでしょう。じゃあまずどこからやるか?というところがないからそこで困ってしまう感じです。

なので、アタックするところはどこからでもいいんですね。クリーニング屋さんがきついというのが業界全体の話なら、別に特定のそのクリーニング屋さんの問題でなくなるわけです。だから良いというか解決ではないので、クリーニング事業自体が厳しいので転換かもしれませんよね。これもアイデアとして僕はありだと考えています。

もっと材料や情報がない時はどうするか?

もっと厳しい話で、上のお題を見た時に、何も思わなかったらどうするか。つまり、クリーニング事業自体良くわからないとか、クリーニング屋自体を知らない(生活サービスなので知らない人はあまりいないかもしれません。ですが、想像がし辛いものだとわかりにくいですよね。例えばワニハンターみたいな仕事があるとして想像できますか?ということです)、働いたり仕事経験がない(学生さんなどアルバイト経験が最大なこともあるわけです)などです。

そうです。つまり、色々と分からなすぎる、情報がなさすぎるといってもいいのですが、そういう時人は止まります。英語の勉強というと全く英語を話したことがなくても検索したりチャットAI使うとかが良いかはおいておいて出来そうとか。本屋とか英会話学校行くとか。そういう学習方法が浮かぶわけですねでも、プログラミングでAIを勉強したいってなるときどうですか?一般的にこれらは想像しづらいので、どう学習していいかわからないんじゃないかと。僕もあまり分かってませんよ(笑)

そういう時で使えるのって何か。僕はアートではないですが、主観です。つまり、個人の経験として、塊ですよね、そういうのがないと。例えば学生さんであまり働いた経験がないと。そういう学生さんだったらどうすればいいでしょうかというわけです。

例えばですが「自分が働いている飲食店では色々と話しかけてくる常連さんがいて。その人の話は面白かったんですね。別に仕事もしているので店長から怒られるとかはなくて。むしろ常連さんと話すのが苦手な仲間もいて、私はその時重宝されていたなあと」
これ全然関係ないと思いますか?そこがポイントです。

無理にこじつけるくらいでいいのですが、そうすると常連さん向けの工夫をしたらどうかということになります。これは「リピーター向け施策」なんてことになるわけですが、それを演繹でなく(よくある、差し障りがないような)ものから導いたのではなく、自分の個人的な経験から帰納的に出したといえるわけです。

僕はこれを切り口の生成、または着眼点といってもいいのですが、その生成と言っています。

これが出来れば、「常連さん向けのアイデア」というところで、クリーニング屋さんなのにおしゃべりに来る人はいないですか?というところから、もしかしたらアイデアが膨らむかもしれません。お話ポイントカードみたいなのにして、クリーニング屋さんなんだけど話をすると。あとは何を売るかですよね。例えばお茶を出すとかは商売が違いますが、お菓子とか持ち帰るとか、何か売ってもいいかもしれません。当然、飲食業許可を得れば(そこは簡単にできるかはおいておいて)店主のオススメのドーナツを売るとかも出来ると。

はちゃめちゃ?なアイデアと思ったかもしれませんが、僕にはデジャブがあり、服屋さんなのにお菓子を売っているみたいなものを以前見かけたことがあります。世界観がおかしいとかのツッコミはいくらでも出来るんですよ。ですが、常連さん向けなら別にハマっているし、新規に集客するわけではない。ということに気づけば至って合理的なアイデアとなります。もちろん常連さんがある程度いて、そのドーナツを食べてくれて美味しいといって持って帰ってくれる。そういう循環がいりますよね。

そして、そこから話題が生まれたとして、新規のドーナツ客がきて、そこから「うちはクリーニング屋もやるのよ」というところで、ドーナツで汚したわけではない(笑)ですが服の染み抜き相談とかをしたり、服のお手入れに花咲かす。これ結構いけそうな感じがしませんか?

みたいなことをこの学生さんが考えられるかはおいておいて、あくまで例です。個人的な経験からそれを、テーマに適用することで、ゼロから出せるということを示したというところです。

ここでは推論とか類推みたいに、具体的事象→それを今の課題に適用するということが起きているかなと思います。

色々なアイデアが有効となることが多い(全てうまくいくわけではないが)

ここで、先の情報としての材料があるかどうか。もっといえば、情報がなくても視点を生成できれば、ある程度やれるということもお伝え出来たかと思います。ブリコラージュ的という言葉も近いかなと思います。

そして、アイデアとして求められること、新しさとか工夫として解決できるかどうかもあります。期待値もあるのでそこがネックなんですが、そこは一旦ゼロとして、期待値ゼロなら何でも提案すれば受けるわけです。そういうことはあまりないですけど、ありえなくはないと。

色々クリーニング屋さんが手を尽くしたらこれらのハードルは高くなります。ですが、視点として切り口が一緒のアイデアを沢山やっても駄目なわけです。それは、集客をするぞといって、Youtube始めたんだけど全然駄目だったとか、SNSを使ったけど駄目だったとか。そういう切り口です。全て「外部のツールを使ってそれを見てもらう」わけですが、ここでやったことがある人が遭遇するのは、そのツール上でプラットフォーム側で見てもらうのがまずは難しいという課題です。これを簡単にクリアした人は僕は全く知らないので、そこは簡単に乗り越えられるものではない、またはどれくらい期待しているかによるわけですね。

そういう場合は除きつつも、
情報か視点か、またはまとめると何かしら客観的な事実としての情報があれば。または視点がないなら生成できればそれも材料化できるというわけです。

そして大事なのは、本当に全くのゼロってあまりないんですね。何かしらある。経験があるとか。一方で経験があるから良いアイデアが出るわけでもない。バイアスがあるし、スキーマが悪さをするかもしれないわけですよね。そういう中で、アイデアを出した考えた時に、そのアイデアがうまくいく施策となるかは別問題です。

つまり、アイデア生成とアイデア実行を分けた方がいいのが僕の考え方です。例えば、常連さん向け施策の上のアイデアを考えたのは「学生さん」でも、学生さんがクリーニング屋さんとなってやるわけではないってことです。思考者と執行者が異なるといえばいいでしょうか。

最も実行者が異なるとか担当が異なるのが良いというわけでなく、適切なものがあるんじゃないかってことです。例えばクリーニング屋さんがこの常連さん施策がピンと来ない場合に、熱量がある学生さんが「じゃあ私が実演してみます」といって対応して初めて店主が理解できたなんてのもありえるわけです。

というわけで、ゼロ的に思っていても何か材料を探して切り口を探して考えてみる。そういう意味ではインプット→思考→アウトプットというところなのですが、こういうテーマを見た時に反射で何を思うか。そこをテストしてみて自分がどう考えているかをチェックするのは有効かと思います。前のメタ学習に近い=学習の仕方ってことですね、も参考にしてみてください。

アイキャッチは後でまとめたものです。かなり大事なのでまた書くと思うのでお楽しみにどうぞ。
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