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療育的、発達支援的現場に関わっていると、「失敗体験はできるだけ避け、成功体験を」ということがベースの考え方になります
一番の理由として、その現場で関わるお子さん達は「失敗体験」をすることで失敗した物事にに参加しなくなってしまったり、避けるようになってしまうことで、
経験不足に落ちいる可能性が非常に高いからです
これは別に療育だから必要な考えではありません。すべてのお子さん、果ては大人にも言えることだと感じています。失敗体験ももちろん大切です
ただ、「発達障害」となるくらいの特性の強さを持つお子さんは、
ゆっくりな理解
誤学習の可能性
対人関係の苦手さ
などなどなどなど
のことから、一度の失敗体験からそれを反芻し、学びを得ることが難しい部分が多いのです
なので「成功体験から」という考えは大切にしたいのです
じゃあ「100%失敗体験が不必要か」 というと「そうではない」とも思っています
お子さんがこちらが意図せずとも、想定してない失敗をする場面はいくらでもあるからです
ただ、私たちが一般的に考える失敗体験って何なんでしょう。皆さんは失敗体験をどのようにイメージしますか?
相手ができてるのに自分はできない?
できないことを笑われた?
できないと怒られる?
正しいと思ったのにやったら叱られた?
期待に沿えなかった?
上記のことから思うに、現代社会では
「失敗は「相手」がいることで、「失敗」となり得る」
ものが多いと感じられます
それは子と親、子と友達、子と先生、子と保育士 等の関係性で発生し、
ただ黙って見守っていれば別に何でもないようなことが、他者の言葉や表情一つで「失敗」につながるような体験になる…皆さんは経験したことがないでしょうか
ここから「失敗」を避けるために、ふざけてごまかすようになったり、自身の課題、苦手さを全力で遠ざけるようになってしまうとそこから脱却するのにとても時間がかかります
なので、私自身、かなり気を付けたほうがいいと思ってお子さんと関わっていました
逆に言えば、言葉の選び方、声色、表情、関係性、環境をしっかり整えることで、
「失敗は失敗体験にならない」とも思っていますし、むしろダメージは軽く、失敗とも言えない状態を維持しつつ
「成功体験」「次につながる体験」の方につながっていくと考えています
・「この人の前でなら、色々挑戦してみよう」と思えるくらいの安心感
・この方法は上手くいかなかったけど、こうしたら上手くいったという実感
を 子ども達に味わってもらえるような関わりをしていきたいものです
以上になります
これからも少しづつ投稿していけたらと思っています
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