はじめに
「バックテストではきれいな右肩上がりだったのに、リアル口座で動かしたらすぐ崩れた」
EAを使ったことがある人なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
最近はAIを使えば、プログラミングの経験がなくてもEAが作れるようになりました。外注すれば数万円で作ってもらうこともできます。
ただ、「動くEA」と「本番で崩れないEA」はまったく別物です。そして、その差はバックテストの見た目だけでは分かりません。
私はFX歴10年以上のトレーダーで、自作のEAをリアル口座で運用しながら、EAの開発・検証の依頼も受けています。
この記事では、私が自分のEAで毎回やっている「崩れないかどうか」の検証手順を、そのまま公開します。
この記事が役に立つ人
AI(ChatGPT・Claudeなど)でEAを自作している人
EAの制作を外注しようとしている人、外注したEAを受け取った人
購入したEA(またはデモ版)を、自分でバックテストして見極めたい人
※MT5のストラテジーテスター(バックテスト機能)を使う前提です。
なぜ「バックテストでは良いのに本番で崩れる」のか
主な原因は3つです。
バックテストの値動きが、本番より"都合よく"なっている
テストの方法によっては、1本のローソク足の中の値動きが簡略化されます。その結果、本番では起きない有利な約定が起きてしまいます。
一部の期間にだけ合わせた設定になっている(過剰最適化)
過去のチャートにぴったり合う数値を探しすぎると、「過去にだけ強いEA」ができあがります。
ロジックそのものが、本番の条件(遅延・スプレッド)に弱い
数秒の遅れや、わずかな価格のずれで結果が変わるロジックは、本番で必ずずれます。
この記事では、この3つを数字で判定する手順を順番に説明します。
最初に:ナンピン・マーチンのEAは使わないことを強く推奨します
この記事の検証手順に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。
ナンピン(含み損のまま同じ方向に買い増す・売り増す)や、マーチンゲール(負けるたびにロットを増やす)を使うEAは、使わないことを強くおすすめします。
これらのEAは勝率が高く、成績グラフもきれいな右肩上がりに見えます。しかし実際は、損失を確定させずに先送りしているだけです。
相場が想定外に一方向へ動き続けると、ポジションとロットがどんどん積み上がり、たった1回で資金の大半を失います(いわゆる「口座が飛ぶ」状態)。バックテストの期間を選べば良い成績に見せられてしまう点も危険です。
海外では、グリッド(ナンピン)方式のEAは敬遠されがちです。たとえば、トレーダーに資金を提供して運用させる海外の「プロップファーム」の多くはマーチンゲールを禁止しており、グリッドやナンピンを禁止しているところもあります。私の体感では、ナンピンEAが好まれているのは日本と韓国くらいです。
中には、エントリー回数を絞った「比較的安全なナンピンEA」もたまにあります。ただ、そうしたEAは、同じロジックをポジション1つ(単ポジ)で動かしたほうが利益が良いことも多く、しかも1回の想定外で資金を飛ばすリスクは残ったままです。
この記事は、ナンピン・マーチンを使わない、ポジション1つのEAを前提に書いています。
目次(有料部分)
検証その1:1回目のバックテスト(設定と、そうする理由)
検証その2:2回目のバックテスト(何を変えるか)
判定:2つの結果の差はどこまで許されるか(具体的な数字の基準)
崩れたときの分かれ道:ロジックの問題か、最適化で直せるか
最適化の正しい手順:一気にやらない・高原帯を探す・もう1周
フォワードテストの正しい見方
作る・依頼するときに必ず入れる仕様(AIへの指示テンプレート付き)
チェックリスト
はじめに
「バックテストではきれいな右肩上がりだったのに、リアル口座で動かしたらすぐ崩れた」
EAを使ったことがある人なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
最近はAIを使えば、プログラミングの経験がなくてもEAが作れるようになりました。外注すれば数万円で作ってもらうこともできます。
ただ、「動くEA」と「本番で崩れないEA」はまったく別物です。そして、その差はバックテストの見た目だけでは分かりません。
私はFX歴10年以上のトレーダーで、自作のEAをリアル口座で運用しながら、EAの開発・検証の依頼も受けています。
この記事では、私が自分のEAで毎回やっている「崩れないかどうか」の検証手順を、そのまま公開します。
この記事が役に立つ人
AI(ChatGPT・Claudeなど)でEAを自作している人
EAの制作を外注しようとしている人、外注したEAを受け取った人
購入したEA(またはデモ版)を、自分でバックテストして見極めたい人
※MT5のストラテジーテスター(バックテスト機能)を使う前提です。
なぜ「バックテストでは良いのに本番で崩れる」のか
主な原因は3つです。
バックテストの値動きが、本番より"都合よく"なっている
テストの方法によっては、1本のローソク足の中の値動きが簡略化されます。その結果、本番では起きない有利な約定が起きてしまいます。
一部の期間にだけ合わせた設定になっている(過剰最適化)
過去のチャートにぴったり合う数値を探しすぎると、「過去にだけ強いEA」ができあがります。
ロジックそのものが、本番の条件(遅延・スプレッド)に弱い
数秒の遅れや、わずかな価格のずれで結果が変わるロジックは、本番で必ずずれます。
この記事では、この3つを数字で判定する手順を順番に説明します。
最初に:ナンピン・マーチンのEAは使わないことを強く推奨します
この記事の検証手順に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。
ナンピン(含み損のまま同じ方向に買い増す・売り増す)や、マーチンゲール(負けるたびにロットを増やす)を使うEAは、使わないことを強くおすすめします。
これらのEAは勝率が高く、成績グラフもきれいな右肩上がりに見えます。しかし実際は、損失を確定させずに先送りしているだけです。
相場が想定外に一方向へ動き続けると、ポジションとロットがどんどん積み上がり、たった1回で資金の大半を失います(いわゆる「口座が飛ぶ」状態)。バックテストの期間を選べば良い成績に見せられてしまう点も危険です。
海外では、グリッド(ナンピン)方式のEAは敬遠されがちです。たとえば、トレーダーに資金を提供して運用させる海外の「プロップファーム」の多くはマーチンゲールを禁止しており、グリッドやナンピンを禁止しているところもあります。私の体感では、ナンピンEAが好まれているのは日本と韓国くらいです。
中には、エントリー回数を絞った「比較的安全なナンピンEA」もたまにあります。ただ、そうしたEAは、同じロジックをポジション1つ(単ポジ)で動かしたほうが利益が良いことも多く、しかも1回の想定外で資金を飛ばすリスクは残ったままです。
この記事は、ナンピン・マーチンを使わない、ポジション1つのEAを前提に書いています。
目次(有料部分)
検証その1:1回目のバックテスト(設定と、そうする理由)
検証その2:2回目のバックテスト(何を変えるか)
判定:2つの結果の差はどこまで許されるか(具体的な数字の基準)
崩れたときの分かれ道:ロジックの問題か、最適化で直せるか
最適化の正しい手順:一気にやらない・高原帯を探す・もう1周
フォワードテストの正しい見方
作る・依頼するときに必ず入れる仕様(AIへの指示テンプレート付き)
チェックリスト