共済・民間保険・ネット保険の本質を実務者が解説
「保険料を毎月払っているけれど、自分に本当に必要な保障なのか分からない」
「共済にも民間保険にも加入しているけれど、保障が重複していないだろうか」
「住宅ローンを組んだ後も、以前と同じ死亡保障が必要なのだろうか」
保険について、このような疑問を持ったことはないでしょうか。
私はJA共済の営業担当として約7年間、お客様の保障について考える仕事に携わってきました。FP2級・AFPを保有し、現在は社会保険労務士事務所で労務相談や社会保険に関わる実務を経験しています。
その経験から感じるのは、保険は加入すること自体が目的ではなく、自分に必要な保障を理解して備えることが大切だということです。
保障が多ければ安心とは限りません。一方で、保険料を節約するために保障を減らしすぎると、いざというときに困る可能性もあります。
この記事では、共済と民間保険の違い、公的制度との関係、保障の重複を確認する方法を整理します。
最後には、自分の保険を見直すためのチェックリストも用意しました。
1.共済と民間保険は何が違うのか
共済と民間保険は、どちらも病気・けが・死亡などの経済的リスクに備える仕組みです。
ただし、運営主体や商品設計、保障内容などに違いがあります。
民間保険の特徴
民間保険は、保険会社がさまざまな商品を提供しています。
商品によっては、死亡保障・医療保障・がん保障などを組み合わせたり、特約を付けたりすることができます。
一方で、契約内容によっては更新時に保険料が上がるものや、一定の年齢で保障が終了するものもあります。
共済の特徴
共済は、JA共済やこくみん共済 coopなど、それぞれの運営主体が定める仕組みに基づいて保障を提供しています。
保障内容や掛金、加入条件などは制度・商品によって異なります。共済だから必ず安い、民間保険だから必ず高いというわけではありません。
また、共済も商品によって保障期間や掛金の仕組みが異なるため、「共済なら掛金がずっと変わらない」と一律に考えるのは適切ではありません。
大切なのは、名前ではなく保障内容
共済と民間保険のどちらが優れているかという比較だけでは、適切な判断はできません。
比較するときは、次の項目を確認しましょう。
何が保障されるのか
保障はいつまで続くのか
毎月の保険料・掛金はいくらか
更新や年齢によって負担がどう変わるのか
給付を受けるための条件は何か
商品名や保険料だけで判断せず、保障内容と条件を確認することが重要です。
2.気づかないうちに保障が重複していることがある
保険を見直す際に確認したいのが、複数の契約による保障の重複です。
例えば、次のような加入状況を考えてみます。
医療保障は共済で契約している
がん保障は別の保険会社で契約している
死亡保障は以前加入した生命保険に残っている
自動車保険には個人賠償責任特約が付いている
火災保険にも個人賠償責任に関する補償が付いている
このような契約が複数あること自体は、必ずしも問題ではありません。
それぞれに必要な役割がある可能性もあります。
ただし、本人が契約内容を十分に把握していないと、同じような保障に重複して保険料を払っていることがあります。
重複しているからといって、すぐに解約してはいけない
ここで注意したいのは、保障が重複していることと、無駄な契約であることは同じではないという点です。
例えば、生命保険の死亡保障は、契約ごとに定められた支払条件を満たせば、それぞれから保険金を受け取れる場合があります。
一方、個人賠償責任保険のように、損害額を基準に保険金が支払われる補償では、複数契約があっても実際の損害額を超えて受け取れるとは限りません。
つまり、何の保障が重複しているのかによって、見直し方は変わるのです。
契約を整理するときは、保障の名称だけでなく、支払条件や補償の範囲まで確認しましょう。
3.住宅ローンを組んだ後、死亡保障はどう考える?
住宅を購入した人は、死亡保障の必要額を見直す価値があります。
住宅ローンを組む際に団体信用生命保険(団信)に加入していると、所定の条件を満たした場合に、保険金によって住宅ローンの残高が返済される仕組みになっています。
そのため、住宅購入前と購入後では、家族に必要な保障の考え方が変わることがあります。
例えば、住宅購入前は、遺された家族の住居費も考慮して死亡保障を準備していたとします。
住宅購入後、団信によって住宅ローンの返済負担がなくなる契約であれば、万一の際に必要となる生活費の見積もりも変わる可能性があります。
ただし、団信に加入していれば死亡保障が不要になる、ということではありません。
遺された家族には、食費や教育費などの生活費が必要です。団信の保障対象や適用条件によっても結果は異なります。
死亡保障を考えるときの確認項目
団信に加入しているか
団信の保障対象となる条件は何か
遺された家族の生活費はいくら必要か
子どもの教育費など、今後必要になる支出はいくらか
遺族年金など、公的制度による収入が見込めるか
預貯金やその他の資産がどれくらいあるか
これらを確認したうえで、不足する金額を考えるのが基本です。
反対に、子どもが独立した後も、若い頃に加入した大きな死亡保障をそのまま維持している場合は、現在の家族構成や資産状況に合っているかを確認してもよいでしょう。
4.保険を見直す前に、公的制度を確認する
共済・民間保険・ネット保険の本質を実務者が解説
「保険料を毎月払っているけれど、自分に本当に必要な保障なのか分からない」
「共済にも民間保険にも加入しているけれど、保障が重複していないだろうか」
「住宅ローンを組んだ後も、以前と同じ死亡保障が必要なのだろうか」
保険について、このような疑問を持ったことはないでしょうか。
私はJA共済の営業担当として約7年間、お客様の保障について考える仕事に携わってきました。FP2級・AFPを保有し、現在は社会保険労務士事務所で労務相談や社会保険に関わる実務を経験しています。
その経験から感じるのは、保険は加入すること自体が目的ではなく、自分に必要な保障を理解して備えることが大切だということです。
保障が多ければ安心とは限りません。一方で、保険料を節約するために保障を減らしすぎると、いざというときに困る可能性もあります。
この記事では、共済と民間保険の違い、公的制度との関係、保障の重複を確認する方法を整理します。
最後には、自分の保険を見直すためのチェックリストも用意しました。
1.共済と民間保険は何が違うのか
共済と民間保険は、どちらも病気・けが・死亡などの経済的リスクに備える仕組みです。
ただし、運営主体や商品設計、保障内容などに違いがあります。
民間保険の特徴
民間保険は、保険会社がさまざまな商品を提供しています。
商品によっては、死亡保障・医療保障・がん保障などを組み合わせたり、特約を付けたりすることができます。
一方で、契約内容によっては更新時に保険料が上がるものや、一定の年齢で保障が終了するものもあります。
共済の特徴
共済は、JA共済やこくみん共済 coopなど、それぞれの運営主体が定める仕組みに基づいて保障を提供しています。
保障内容や掛金、加入条件などは制度・商品によって異なります。共済だから必ず安い、民間保険だから必ず高いというわけではありません。
また、共済も商品によって保障期間や掛金の仕組みが異なるため、「共済なら掛金がずっと変わらない」と一律に考えるのは適切ではありません。
大切なのは、名前ではなく保障内容
共済と民間保険のどちらが優れているかという比較だけでは、適切な判断はできません。
比較するときは、次の項目を確認しましょう。
何が保障されるのか
保障はいつまで続くのか
毎月の保険料・掛金はいくらか
更新や年齢によって負担がどう変わるのか
給付を受けるための条件は何か
商品名や保険料だけで判断せず、保障内容と条件を確認することが重要です。
2.気づかないうちに保障が重複していることがある
保険を見直す際に確認したいのが、複数の契約による保障の重複です。
例えば、次のような加入状況を考えてみます。
医療保障は共済で契約している
がん保障は別の保険会社で契約している
死亡保障は以前加入した生命保険に残っている
自動車保険には個人賠償責任特約が付いている
火災保険にも個人賠償責任に関する補償が付いている
このような契約が複数あること自体は、必ずしも問題ではありません。
それぞれに必要な役割がある可能性もあります。
ただし、本人が契約内容を十分に把握していないと、同じような保障に重複して保険料を払っていることがあります。
重複しているからといって、すぐに解約してはいけない
ここで注意したいのは、保障が重複していることと、無駄な契約であることは同じではないという点です。
例えば、生命保険の死亡保障は、契約ごとに定められた支払条件を満たせば、それぞれから保険金を受け取れる場合があります。
一方、個人賠償責任保険のように、損害額を基準に保険金が支払われる補償では、複数契約があっても実際の損害額を超えて受け取れるとは限りません。
つまり、何の保障が重複しているのかによって、見直し方は変わるのです。
契約を整理するときは、保障の名称だけでなく、支払条件や補償の範囲まで確認しましょう。
3.住宅ローンを組んだ後、死亡保障はどう考える?
住宅を購入した人は、死亡保障の必要額を見直す価値があります。
住宅ローンを組む際に団体信用生命保険(団信)に加入していると、所定の条件を満たした場合に、保険金によって住宅ローンの残高が返済される仕組みになっています。
そのため、住宅購入前と購入後では、家族に必要な保障の考え方が変わることがあります。
例えば、住宅購入前は、遺された家族の住居費も考慮して死亡保障を準備していたとします。
住宅購入後、団信によって住宅ローンの返済負担がなくなる契約であれば、万一の際に必要となる生活費の見積もりも変わる可能性があります。
ただし、団信に加入していれば死亡保障が不要になる、ということではありません。
遺された家族には、食費や教育費などの生活費が必要です。団信の保障対象や適用条件によっても結果は異なります。
死亡保障を考えるときの確認項目
団信に加入しているか
団信の保障対象となる条件は何か
遺された家族の生活費はいくら必要か
子どもの教育費など、今後必要になる支出はいくらか
遺族年金など、公的制度による収入が見込めるか
預貯金やその他の資産がどれくらいあるか
これらを確認したうえで、不足する金額を考えるのが基本です。
反対に、子どもが独立した後も、若い頃に加入した大きな死亡保障をそのまま維持している場合は、現在の家族構成や資産状況に合っているかを確認してもよいでしょう。
4.保険を見直す前に、公的制度を確認する