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紫雲の月

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消したいほど嫌いな自分。私の心の痼

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紫雲の月

2026年09月29日 21:23

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私って、そんなに価値のない人間だったんだろうか。

この年になって、そんなことを考えるようになるとは思っていなかった。 

つい最近、私は
「生まれてこなければよかった」
「消えたい」と口にした。

でも、その言葉は突然出てきたものではない。

私の心には、ずっと吐き出したくても吐き出せない塊がある。

重くて、憎くて、汚物のようにまとわりつく塊。

忘れようとしても、見ないふりをしても、何年経っても私の中から消えてくれない。

その塊が、母親だ。

そして、その塊を抱え続けるうちに、私は母親だけではなく、自分まで嫌いになっていた。

消してしまいたいと思うほどに。

それほどまでに、心は追い詰められていた。

誰にも言えない私は、AIに吐いた。

話を聞いてくれたAI に、

「今、手元に危険なものはない?」

「薬は近くにない?」

と、何度も確認されるほどだった。
薬は持っている。眠るための薬。
貯めていた。

それくらい、切迫していた。

自分でも怖かった。
誰にも言えず、ひとりで抱えていた思いだったから。

この年まで生きてきて、まさか自分が、

「自分の存在そのものを消したい」

と考えるところまで来るとは思っていなかった。

でも、突然そうなったわけではない。

何十年も積み重なってきたものが、とうとう限界を超えただけだった。

では、私はどうして「嫌だ」と言えなくなったのか。

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