技術士第二次試験 口頭試験
落ちる1割にならない技術
―実録176問が明かす「最後の20分」―
沢村大輝
本書でわかること
本コンテンツ(文字数18000文字)を読み終えたとき、皆さんは次のことがわかるようになっています。
●口頭試験の試問4項目と「60%の分水嶺」という採点の仕組み
●実録176問の集計からわかった、実際に聞かれる質問とその偏り
●6つのコンピテンシーそれぞれの、回答の「型」とやりがちなNG
●落ちる人に共通する7つのパターンと、その処方箋
●直前1週間にやるべきことの「技」チェックリスト
はじめに ―私の20分間
「受験番号と、お名前をお願いします」
試験室に入った私を迎えたのは、3人の試験官でした。中央に60代、両脇に50代と40代と思われる方が座っています。マスク越しでも聞こえるように大きな声で話すことと言われました(当時は緊急事態宣言下での面接でした)。その後に受けて着席し、私の技術士人生を決める最後の20分間が始まりました。
最初の指示は「詳細業務を2分程度で説明してください」。ここまでは準備どおりです。しかし、その後の展開は、私の想定とは少し違っていました。
「コミュニケーションとリーダーシップを発揮した事例を教えてください」
2つのコンピテンシーを一度に問う質問です。この形式は、その後も何度か続きました。頭の中で2つの事例を同時に組み立てながら話すことは、当然ですが、練習時以上に負荷がかかっていたのを覚えています。
別の意味で想定外だったこともあります。詳細業務への技術的な質問は、最後までひとつもありませんでした。質問は淡々と進み、深く掘り下げられたのは継続研鑽と志望動機のみ。最後に「技術士を受験した理由は?」という問いに答え終えたとき、約20分が過ぎていました。
試験を終えて、私が正直に感じたことをお伝えします。
「準備した人としていない人の差が明確に出る試験である」
その後、私は皆様のご支援やご縁もあり技術士第二次試験の指導に携わるようになりました。実際の試験でいったい何が聞かれているのか。私は模擬試験を通じて受験生の実際の試験状況(記録)を共有いただくことが出来ました。問題数としては、延べ176問になりました。集計してみると、出題には明確な傾向があり、そして落ちる人には共通点があったのです。
口頭試験の合格率は約9割という統計結果があります。そのため、「ほぼ受かる試験」と思われがちです。しかし、裏を返せば、毎年確実に1割が落ちる試験でもあります。筆記試験という最難関を突破した人だけが受けることが出来るのが口頭試験です。口頭試験に落ちれば、また筆記試験からのやり直しになります。この試験の本当の恐ろしさは、試験そのものよりも「失うものの大きさ」にあるのではないでしょうか。
本コンテンツは、私自身の20分間の経験、実録176問のデータをもとに、「落ちる1割にならない」ための技術をできるだけ具体的にお伝えするものです。どうか、肩の力を抜いて読み進めてみてください。皆さんの最後の20分間を支える一冊になれば、これほど嬉しいことはありません。
なお、本コンテンツは個人情報は一切含まれておりませんのでこれまで模擬試験を購入された方はご安心いただきたいと存じます。
技術士第二次試験 口頭試験
落ちる1割にならない技術
―実録176問が明かす「最後の20分」―
沢村大輝
本書でわかること
本コンテンツ(文字数18000文字)を読み終えたとき、皆さんは次のことがわかるようになっています。
●口頭試験の試問4項目と「60%の分水嶺」という採点の仕組み
●実録176問の集計からわかった、実際に聞かれる質問とその偏り
●6つのコンピテンシーそれぞれの、回答の「型」とやりがちなNG
●落ちる人に共通する7つのパターンと、その処方箋
●直前1週間にやるべきことの「技」チェックリスト
はじめに ―私の20分間
「受験番号と、お名前をお願いします」
試験室に入った私を迎えたのは、3人の試験官でした。中央に60代、両脇に50代と40代と思われる方が座っています。マスク越しでも聞こえるように大きな声で話すことと言われました(当時は緊急事態宣言下での面接でした)。その後に受けて着席し、私の技術士人生を決める最後の20分間が始まりました。
最初の指示は「詳細業務を2分程度で説明してください」。ここまでは準備どおりです。しかし、その後の展開は、私の想定とは少し違っていました。
「コミュニケーションとリーダーシップを発揮した事例を教えてください」
2つのコンピテンシーを一度に問う質問です。この形式は、その後も何度か続きました。頭の中で2つの事例を同時に組み立てながら話すことは、当然ですが、練習時以上に負荷がかかっていたのを覚えています。
別の意味で想定外だったこともあります。詳細業務への技術的な質問は、最後までひとつもありませんでした。質問は淡々と進み、深く掘り下げられたのは継続研鑽と志望動機のみ。最後に「技術士を受験した理由は?」という問いに答え終えたとき、約20分が過ぎていました。
試験を終えて、私が正直に感じたことをお伝えします。
「準備した人としていない人の差が明確に出る試験である」
その後、私は皆様のご支援やご縁もあり技術士第二次試験の指導に携わるようになりました。実際の試験でいったい何が聞かれているのか。私は模擬試験を通じて受験生の実際の試験状況(記録)を共有いただくことが出来ました。問題数としては、延べ176問になりました。集計してみると、出題には明確な傾向があり、そして落ちる人には共通点があったのです。
口頭試験の合格率は約9割という統計結果があります。そのため、「ほぼ受かる試験」と思われがちです。しかし、裏を返せば、毎年確実に1割が落ちる試験でもあります。筆記試験という最難関を突破した人だけが受けることが出来るのが口頭試験です。口頭試験に落ちれば、また筆記試験からのやり直しになります。この試験の本当の恐ろしさは、試験そのものよりも「失うものの大きさ」にあるのではないでしょうか。
本コンテンツは、私自身の20分間の経験、実録176問のデータをもとに、「落ちる1割にならない」ための技術をできるだけ具体的にお伝えするものです。どうか、肩の力を抜いて読み進めてみてください。皆さんの最後の20分間を支える一冊になれば、これほど嬉しいことはありません。
なお、本コンテンツは個人情報は一切含まれておりませんのでこれまで模擬試験を購入された方はご安心いただきたいと存じます。