あの子の部屋には、あちこちに×印がついていた
保育士になって数年目、私はあるお子さんの担当になりました。
パニックを起こすと、物を投げ、大きな声を出し、時にはお友だちを傷つけてしまう。
そんなお子さんでした。
保育室のあちこちには、その子が「さわってはいけないもの」を示す×印が貼られていました。
スイッチやカーテンにも、おもちゃ箱にも、ピアノにも・・・。
でも、いくら×印を増やしても、パニックは減りませんでした。
むしろ、その子はどんどん追い詰められていくように見えました。
正直に言うと、私はそのとき、その子の何が分からないのかすら分かっていませんでした。
クラス全体の年齢に合わせたやり方をそのまま当てはめても、うまくいかない。
「どうしてこの子だけ?」「私の関わり方が悪いのかな」——毎日そんなことを考えながら、その子と向き合っていました。
そんな中で私が思ったのは、「この子の理解者になりたい」ということでした。
そこから、発達についての研修に自分の意思で足を運ぶようになりました。
発達のことを学んでいくと、その子の行動には、ちゃんと理由があることが分かってきました。
「困った行動」ではなく、「困っている行動」だったのだと気づいたとき、その子との関係性が変わっていきました。
理解者になりたい。と思って学びました。
次に、この子の「通訳者」になりたい。
そう思って、学びを続けるようになりました。
これが、私が発達支援の道に進んだ原点です。
のちに、私は保育園の中で「発達支援コーディネーター」というお名前を付けていただくことになります。
ただ、そこまで、長い長い葛藤と、挑戦が続くのです。
誰にも言えなかった、一番苦しかった本音
ここから先は、私が保育園で発達支援コーディネーターという立場になるまでの間、そして今も現場で見続けている「誰にも言えない本音」についてお話しします。
学びを深めていくと、今度は別の壁にぶつかりました。
先輩の先生が、そのお子さんに対応している方法が、どうも合っていないと感じることがある。
でも、園の中でそれを口にすることはできませんでした。
加配など、発達に特性のあるお子さんの担当をしていると、不思議な立場に置かれることがあります。
大変なときだけ「お願い」され、落ち着いているときには特に必要とされない。
そして、その子の状態が悪くなると、なぜか担当者ひとりの責任になっていく。
この「担当者だけが背負う構造」こそが、発達支援がうまく園に広がらない一番の原因だと、私は今、感じています。
今、保育園、幼稚園で、発達支援の輪を広げたいと思っている方は本当に多いと思います。
私が毎日葛藤し、孤立感を感じ、時に涙し、不安になり、落ち込んだりした、そんな経験と、そこからの変化についてお話したいと思います。
(ここから先は、私がその構造を変えるために、実際に「やめたこと・始めたこと」、そして発達支援を園全体に広げるためのリーダーのあり方について、具体的にお伝えします)
発達支援を園全体に広げるための重要ポイント6点
私がやめたこと3点
私が始めたこと3点
ここから、
発達支援を園全体に広げるためのスタートラインに立ちました。
あの子の部屋には、あちこちに×印がついていた
保育士になって数年目、私はあるお子さんの担当になりました。
パニックを起こすと、物を投げ、大きな声を出し、時にはお友だちを傷つけてしまう。
そんなお子さんでした。
保育室のあちこちには、その子が「さわってはいけないもの」を示す×印が貼られていました。
スイッチやカーテンにも、おもちゃ箱にも、ピアノにも・・・。
でも、いくら×印を増やしても、パニックは減りませんでした。
むしろ、その子はどんどん追い詰められていくように見えました。
正直に言うと、私はそのとき、その子の何が分からないのかすら分かっていませんでした。
クラス全体の年齢に合わせたやり方をそのまま当てはめても、うまくいかない。
「どうしてこの子だけ?」「私の関わり方が悪いのかな」——毎日そんなことを考えながら、その子と向き合っていました。
そんな中で私が思ったのは、「この子の理解者になりたい」ということでした。
そこから、発達についての研修に自分の意思で足を運ぶようになりました。
発達のことを学んでいくと、その子の行動には、ちゃんと理由があることが分かってきました。
「困った行動」ではなく、「困っている行動」だったのだと気づいたとき、その子との関係性が変わっていきました。
理解者になりたい。と思って学びました。
次に、この子の「通訳者」になりたい。
そう思って、学びを続けるようになりました。
これが、私が発達支援の道に進んだ原点です。
のちに、私は保育園の中で「発達支援コーディネーター」というお名前を付けていただくことになります。
ただ、そこまで、長い長い葛藤と、挑戦が続くのです。
誰にも言えなかった、一番苦しかった本音
ここから先は、私が保育園で発達支援コーディネーターという立場になるまでの間、そして今も現場で見続けている「誰にも言えない本音」についてお話しします。
学びを深めていくと、今度は別の壁にぶつかりました。
先輩の先生が、そのお子さんに対応している方法が、どうも合っていないと感じることがある。
でも、園の中でそれを口にすることはできませんでした。
加配など、発達に特性のあるお子さんの担当をしていると、不思議な立場に置かれることがあります。
大変なときだけ「お願い」され、落ち着いているときには特に必要とされない。
そして、その子の状態が悪くなると、なぜか担当者ひとりの責任になっていく。
この「担当者だけが背負う構造」こそが、発達支援がうまく園に広がらない一番の原因だと、私は今、感じています。
今、保育園、幼稚園で、発達支援の輪を広げたいと思っている方は本当に多いと思います。
私が毎日葛藤し、孤立感を感じ、時に涙し、不安になり、落ち込んだりした、そんな経験と、そこからの変化についてお話したいと思います。
(ここから先は、私がその構造を変えるために、実際に「やめたこと・始めたこと」、そして発達支援を園全体に広げるためのリーダーのあり方について、具体的にお伝えします)
発達支援を園全体に広げるための重要ポイント6点
私がやめたこと3点
私が始めたこと3点
ここから、
発達支援を園全体に広げるためのスタートラインに立ちました。