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ななみの記録

2026年08月06日 14:18

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父と、郵便局の対応について話していた時のことだ。


「A郵便局は、
対応がいいんだよ」


そんな、
ごく普通の話だった。


もう一つの
B郵便局では、


以前、
少し気になる対応を
されたことがあった。


その話と比べながら、


同じ郵便局でも、
ずいぶん違うんだねと
話していた。


ただ、
それだけだった。



話している途中で、


父の表情が変わった。


「もういい。
めんどくさい」


突然、
怒った声が返ってきた。


私は、
言葉を止めた。


何が気に障ったのか、
わからなかった。


何か、
変なことを言っただろうか。


さっきまでの会話を、
頭の中でたどっていた。


そして、

そんな自分に気づいた。


私はまた、


怒った理由を
自分の中から
探そうとしていた。






父が怒る理由は、


子どもの頃から、
わからなかった。

いつ怒るのか。

何に怒るのか。

その日の機嫌なのか。


私が何かしたのか。



わからないから、
顔色を見た。
声の調子を聞いた。


少しでも
空気が変わると、

何かしただろうかと、
自分の中を探した。


怒らせないように
していたつもりだった。


でも、


何をすれば怒るのか
わからないのだから、

怒らせない方法なんて
本当はなかった。




機嫌が悪くなると、
私の行動も変わった。


話すのをやめる。


静かにする。

なるべく、
気配を消す。


その機嫌ひとつで、


私は、
自分の振る舞いを
変えていた。


家の中の空気まで
変わった。


私は、
その空気が元に戻るまで、

刺激しないように
過ごした。


怒っているのは
私ではないのに、


いつの間にか、

自分まで自由に
振る舞えなくなっていた。

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